こんにちは。
ユームの永野です。
早速、ニックネーム「ニーモさん」の質問です。
ニーモさんからのご質問
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ウッドショックが原因で、木造住宅の建築費が高くなっていると聞きました。
木造住宅が希望なのですが、いつまでウッドショックが続くのか不安です。
落ち着くまでしばらく待った方が良いでしょうか?
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木造の価格が上がっているのは、知っている方も多いのではないでしょうか?
大手木造も6月前後から値上げしているのが実態ですよね。
いつになった、その価格が落ちつくのか? 契約はいつがお得なのか? 興味ありますよね。
ニーモさんには具体的な回答済みですが、個人情報を抜いて、みなさんにも共有させていただきます。
先に結論です。
木造住宅メーカーで契約する場合は
12月以降が良い
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です。
このように言うと、2パターンの意見が多いです。
最も多い意見は、「もっと待ったほうが良いのでは?」 「12月にはまだ下がらないでしょ。」という意見です。
もう一つの意見は、少数派ですが、「もう日本も価格落ちるでしょ」という意見です。
この意見は、ユームが最新情報をお伝えしているTWITTERなどで、実は既に、海外の木材価格が落ちていると知っている方によるものです。
またハウスメーカーの営業によっては、ウチは国産で確保しているから、全然影響ないよという声もあります。
ではなぜ、木造を考えている方は、ユームでは契約は12月まで待った方が良いのか。
具体的な4つのポイントがわかります。
とはいえ、建物の完成・引渡しが遅くなると、住宅ローン金利上昇のリスクが高くなりますよね。
少しでも早く家を建てる場合に、お得に家を建てる方法のひとつに決算月の契約があります。
最後に、ユームでよく取り上げる主要12社の決算月もわかります。
それでは本題に入ります。
コチラが今回の質問の要点です。
1.ウッドショックの中、契約はいつが良いのか?
先程お伝えしたとおり、大手木造も6月前後から値上げしているのが実態ですよね。
どこかで高騰が落ち着くだろう言われている中で、値段が高い時期に購入するのはできるだけ避けたいですよね。
ではその価格が落ちつくのか? 契約はいつがお得なのか?
結論はコチラです。
木造住宅メーカーで契約する場合は 12月まで待った方が良い
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そのポイントは4つです。
1)木造住宅の建築費はしばらく上昇傾向の可能性がある
2)コンテナ輸送費は今も高騰のままである
3)米国のテーパリング次第で材木価格の高騰が落ち着く可能性がある
4)来年度の住宅ローン減税制度内容が見えてくる
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では、なぜこのように言えるのか早速みていきましょう。
2.12月まで契約を待ったほうが良い4つのポイント
木造住宅メーカーで契約する場合は12月まで待った方が良いです。
4つのポイントをみていきましょう。
1)木造住宅の建築費はしばらく上昇傾向の可能性がある
コロナ禍でも建築費が上昇しているのはみなさんもよくご存知だと思います。
その中のひとつがウッドショックですよね。
■建設工事費デフレーター(2015年基準比)

参照:国土交通省HP 建設工事費デフレーターよりユーム独自で作成
一方で、2021年5月をピークに先物材木価格の高騰が落ち着いてきた、というニュースを耳にした方もいるかもしれません。
たしかに下図を見ると、先物材木価格は下がっています。

※画像出典:Bloomberg CME材木先物 ※画像外:ユーム参考情報
価格がウッドショック以前に戻りつつあるのは明るいニュースですよね。
日本が多く木材を輸入しているカナダも同様に下がっています。
これを見て、「建築費も下がるのでは?」と思った方もいるかもしれません。
しかし、現状まだこちらのように下がってはいません。
なぜかというと、先物取引とは、現時点では売買の価格や数量などを約束だけしておいて、将来の約束の日が来た時点で売買を行うことだからです。
例えば、5月の先物価格が高い時期に購入決めても、実際に購入するのはもっと後になります。
つまり建築費への影響も数ヶ月後ということになります。
逆に、カナダを含むアメリカの木材価格の上昇と不足が顕著になってから、日本にも影響を及ぼし、国産の木材価格も上昇するまで、やはり半年ほどはかかっています。
このことから、5月ほどにアメリカの木材が顕著に下がった影響が、半年後の11月以降に見られる可能性もあります。
ただし、こちらの指標も考慮しなくてはいけません。
それは次にお伝えするコンテナ輸送費です。
2)コンテナ輸送費は今も高騰している
コンテナ輸送費が高騰しているのは、みなさんもご存知かと思います。
海外の木材価格が下がった一方で、
コンテナ輸送費は今も高騰
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しています。
下図のように輸送費は1年前と比較して5倍近く上昇しています。

※画像出典:フレイトス・バルチック国際コンテナ指数(FBX)
※画像外:ユーム参考情報
当然、木材を購入すると輸送費もかかりますので、結果、建築費に影響してきます。
原因はいくつかありますが、以下の点が大きいとされています。
・コロナ禍でコンテナ生産工場の稼働率が大幅低下によるコンテナ不足
・コロナ禍感染者増加による人手不足で、世界の主要港で貨物船が滞留(船混み)
8月にも、世界3位のコンテナ取扱量を誇る中国の寧波舟山港がコロナ感染で閉鎖しました。
こちらがいつ下がるかどうかも注視が必要です。
3)米国のテーパリング次第で材木価格の高騰が落ち着く可能性がある
米国のテーパリング時期によっては、今後木材価格の高騰が落ち着く可能性があります。
テーパリングに関しては、雇用統計次第ですが、年内に実施する可能性が高まっています。
テーパリングが開始されれば、来年には金利が上がるとされています。
つまり、米国の住宅ブームが落ち着き、木材需要が落ち着く可能性があります。
そうなっていくと、ウッドショック以前まで先物価格が回復する可能性があります。
ただコンテナ輸送費の高騰もあるため、絶対にそうなるとは言い切れません。
いずれにしても年内にテーパリングの発表次第で、材木価格にも影響が出るかもしれません。
4)来年度の住宅ローン減税制度の内容が12月に見えてくる
2022年以降の税制優遇の発表はまだありません。
あくまで予測になりますが、2021年12月末までに新制度の発表があるかもしれません。
というのも、現行のローン控除の期限は、元々去年の9月末契約まででした。
ですが新型コロナ禍もあり、12月にまとめり(閣議決定)、国土交通省より延長を発表しています。
今回も同じ流れで、12月に新たな発表があるかもしれないということです。
ただ例年どおりですと、3月頃に国会をとおして最終決定となります。
12月の閣議決定で、確定とは言えないので注意が必要です。
とはいえ来年度のローン控除額の方向性がわかれば、いくら控除できそうか予測もできるので、具体的に家を建てる計画を進めやすくなりますよね。
来年度のローン控除額については、予測されるローン控除額がわかる動画を次回UP予定ですので、ぜひチェックしてみてください。
以上の4つの点を踏まえて、12月まで様子を見てから家づくりを進めても良いと思います。
では、12月以降、契約はいつが良いのか。
ユームの見解をお伝えします。
3.12月以降、契約はいつが良いのか? その理由
12月以降、契約はいつが良いのか。
結論は、
木造住宅メーカーで契約する場合は 先送りにしない方が良い
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です。
なぜかというと、
木造住宅の建築費高騰は、仮に一旦落ち着いても、また上昇する可能性がある
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と思っておいたほうがよいからです。
その理由は、人件費と世界的な建築需要の再燃です。
コロナ禍に関係なく、建設業界は慢性的な人手不足と言われていますよね。
コロナ収束により、建築需要が増えれば、さらに人手不足となって人件費が上がる、もしくは今の建築費とそれほど変わらない可能性があります。
12月以降、国内ワクチンが普及する動きがありますよね。
塩野義製薬では飲み薬(治療薬)もすでに7月から初期段階の臨床試験を始めてます。
来年は、3回目のワクチン接種も検討されています。
私見ですが、4回目のワクチンもすでに政府の想定内かと思います。
これらの影響次第では、コロナ収束により世の中の景気が回復する可能性があります。
景気が回復すれば、家を建てたいというひとも増える、つまり建築需要が増える可能性は十分に考えられます。
コロナ収束でもうひとつ注視したいのは、世界的な建築需要の再燃です。
仮にそうなった場合、木材が再度高騰する可能性もあります。
今でこそ、中国や韓国では新築ブームを抑える動きが見られます。
ですが、中国以上に人口の伸び率が高い国は、世界にまだまだたくさんありますよね。
そうなると、世界的にコロナが収束したとき、建築需要が増える可能性があります。
つまり輸入木材の価格がまた高騰するかもしれません。
日本の木造建築では、木材を7割ほど輸入に頼っているのが現状です。
ウッドショックを機に国産材を利用しようとする動きもありますが、なかなかすぐにそうできないのが現状です。
世界的な状況次第でも、日本の建築費が高騰する可能性は十分に考えられます。
以上のことから、12月以降は、なるべく契約の先送りにしない方が良いです。
反対に、12月まで待たなくても良いケースもあります。
こちらも簡単におさえておきましょう。
4.12月まで待たなくても良いケースとは?
12月まで待たなくても良いケースもあります。
いくつかありますが、今回は2点のみお伝えします。
それは、
・住宅ローンを利用する場合
・ウッドショックの影響がそれほどでもないメーカーと契約する場合
これはわかりますよね。
住宅ローンを利用する場合、金利が決まるのは通常引渡し時です。
つまり12月に契約しても、引き渡しは来年の7月か8月です。
その時の金利が上がっていたら、負担が増えるわけです。
住宅ローンを利用する場合は、シンプルに金利が低いうちに引き渡しを受けるほうがお得です。
また、建てたいと思える会社が、木材を大量に安い時期に仕入れている場合もあります。
そうでなくても、企業体力があり、原価上昇分を価格にあまり反映させていなかったり、値引きをできる会社もあります。
それらの場合は、十分に検討の上、問題なければ12月まで待つ必要はないでしょう。
その他にも検討だけは早めにしたほうが良い具体的な理由があります。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
いずれにしても、コロナが落ち着き、世界的に景気回復となれば、また世界的な建築需要が増える可能性はあります。
中国以上に人口伸び率が高い国は他にもありますよね。
そうなると、また建築資材が高騰する可能性はあるので、検討だけは早めにされたほうが良いかと思います。
最後に補足ですが、ウッドショック関係なく、まだまだお得となるケースが多い各社の決算月だけおさえておきましょう。
5.お得になりがちな主要12社の決算月は?
決算と聞くと、みなさんお得に買物できるイメージがありますよね。
ハウスメーカーでも決算月は、お得に家を建てられることが多いです。
ではユームが大手と位置づけしている主要12社の決算月をおさえておきましょう。
■主要12社の上期・下期 決算月
| 上期決算 | 下期決算 |
積水ハウス | 7月 | 1月 |
住友林業 | 6月 | 12月 |
大和ハウス | 9月
| 3月
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旭化成ホームズ | ||
パナソニックホームズ | ||
三井ホーム | ||
セキスイハイム | ||
ミサワホーム | ||
トヨタホーム | ||
一条工務店 | ||
スウェーデンハウス | ||
ヤマダホームズ | 8月 | 2月 |
一般的に、9・3月が決算月というイメージの方が多いのではないでしょうか。
積水ハウスや住友林業、ヤマダホームズは決算月が他のハウスメーカーと違います。
検討するハウスメーカーによって、これらの決算月を目安に、家を建てる計画を立てても良いかもしれません。
補足ですが、決算月の翌月も意外とお得に建てられる可能性があります。
というのも決算月の翌月は、一番オトクな月の後になるので、契約する方が減りがちです。
ですがハウスメーカーも毎月目標とする契約数があります。
そのためハウスメーカーとしては1棟でも多く契約していただきたいという理由から、比較的に値引きの融通が効きやすい場合もあります。
それでは最後にまとめです。
まとめ
質問
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ウッドショックの中、契約はいつが良いのか?
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結論は
木造住宅メーカーで契約する場合は
12月まで待った方が良い
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ポイントは4つです。
1)木造住宅の建築費はしばらく上昇傾向の可能性がある
2)コンテナ輸送費は今も高騰のままである
3)米国のテーパリング次第で材木価格の高騰が落ち着く可能性がある
4)来年度の住宅ローン減税制度の内容が見えてくる
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とはいえ住宅ローンを利用する方は、ウッドショックが落ち着くのを待たず、12月も待たなたいほうが良いかもしれません。
もし、住宅ローン金利が上昇したら、ウッドショック以上に負担が増える可能性があります。。
またウッドショックの影響が少ないハウスメーカーもありますので、確認してみてください。