目から鱗!【ハウスメーカー比較耐震性ランク】地震の強さ徹底比較!

今まで1分1秒を争う一流レストランなどの厨房の動線設計や菌の抑制提案を経て、大手ハウスメーカー時代を含めて20年ほど注文住宅のお手伝いをしている U-hm(ユーム) 永 野 です。

 

ハウスメーカー12社の耐震性の評価ランクを一覧でまとめました。

各社の地震の強さを4項目に分けてランキングし、その理由も表でわかります。

目次の下の注意点も読んでいただいきたいですが、スグに耐震性評価ランクを見たい方はこちらの目次からどうぞ

 

目次

1.評価ランク一覧表の見方・注意点

2.主要ハウスメーカー12社の耐震性評価ランク4項目一覧

3.実際の地震波実験による耐震性ランキング

4.余力実験による耐震性ランキング

5.揺れの抑制実験による制震性ランキン

6.震災時対応力ランキング

 

まず、みなさんに注意していただきたいことをお伝えします。

 

ネットなどで、最近ハウスメーカーの耐震性ランキングが露出されていますが、

長く注文住宅に携わってきた専門家から見るとその根拠も良くわからなく、

ただ各社のHPへリンクさせたり、資料請求や建築会社を紹介するサイトに促進してアフィリエイト利益を上げているだけのように見受けられ、あまり参考とならないと感じています。

 

特に、各ハウスメーカーが実大の耐震実験をしている加速度のガル(GAL)の数値だけや速度のカイン(KINE)だけを基準にランキングを決めているものには、ご注意ください。

 

それは、地震動の加速度や速度が高ければ被害が大きいとは言えないということが、今までの震災が示しているからです。

このことをわかりやすく解説している記事はコチラです。

 

・2分で分かる!本当に地震に強いハウスメーカー・工務店の選び方は コチラ

 

ユームでは、このページの末に紹介している地震動の研究者の方々による論文などを参照としています。

 

そして、今までの震災の地震動と建物被害率の結果から、

主要なハウスメーカー12社の実物大の耐震実験が建物被害率が高いとされている地震動で実験をしているかどうか

その内容を明確に公表しているかどうか、

それらの基準による評価ランク付けをしています。

 

さらに、地震に強いハウスメーカーを選ぶ上で、とても重要な震災時に対応できる可能性が高い組織力はどうかに関しての評価ランクもわかります。

 

この下の注意点はわかっているので、各ハウスメーカーの耐震評価ランクをスグに見たい方はコチラをどうぞ

 

1.評価ランク一覧表の見方・注意点

それでは、各ハウスメーカーの耐震性評価ランクを一覧表にまとめましたので注意点を参照の上、ご覧ください。

 

(表を見る前の要注意ポイント

 

これは、各社公表の数値・データに基づき、ユームが独自にまとめた【地震に強いハウスメーカー比較表】です。

 

部分実験ではなく、一番重要且つわかりやすい実物大の耐震実験にフォーカスして評価ランクをつけております。

ただし、部分実験も重要ですので、最新の内容は各社に直接確認されることをおすすめします。

 

※重要な補足

最近、ハウスメーカーや工務店の営業トークで、「ウチ熊本地震の地震でも倒壊はありませんでした!というものが横行しているようですが、熊本、益城町でもどの場所にその会社の自社物件が何件建っていたかを確認された方が良いです。

熊本の益城町でも、その町内のなかでも被害の度合がエリアによって分かれているからです。

 

また、「熊本の益城町の地震波で実大実験しているからウチなら大丈夫です。」と断言している営業も散見されますが、注意が必要です。

その実大実験には、基礎がついていない場合が多いからです。

基礎と基礎と土台や柱との緊結がどれだけ強固なのかがとても重要なので、その部分も良く比較されることをおすすめします。

 

また、実験の建物は通常よりも窓が少なかったり、階上や屋根の荷重を一番理想的に階下に伝わるような設計も多いです。

一方で、みなさんが希望する間取りは、実験体よりも窓が多かったり、空間も開放的に広かったりもします。

また、2階や屋根の荷重を受ける1階部分の柱や壁の位置が、実験体とは違うことが多いです。

ですので、実験して大丈夫だから絶対に安心ということではありません。

開口部が大きい時や、開放的な空間の設計時にどのように耐震性の余力をあげる工夫をしているのか? それが信頼できるものなのかを確認することもおすすめします。

 

みなさんが思っていらっしゃる、ハウスメーカーの地震の強さのイメージと違うかもしれません。

評価ランクに「何で?」と思われる方もいらっしゃると思います。

 

気になるハウスメーカー名(オレンジ色の下線部分)を選ぶと、何故この評価ランクになるのか? がわかります。

下記表以外にも重要な3項目を含む全7項目の耐震性ランクとその理由がわかります

 

 

(各ハウスメーカーからの異論・反論等も歓迎しております。その際は技術・設計・営業の責任者の方又は広報担当者の方から、当WEBメディアTOPページのお問合せよりご連絡くださいますようにお願い致します。)

 

2.主要ハウスメーカー12社の耐震性評価ランク 4項目一覧

まずはハウスメーカー12社の評価ランク一覧表をざっとご覧ください。

おすすめはその下にある各項目ごとのランキングとその理由がハウスメーカー選びの参考となるかと思います。

 

各社名を選択(クリック)すると、その評価ランクの理由と詳細がわかります。

※下記表は4項目ですが、各ハウスメーカーの詳細ページでは他の3項目(全7項目)の評価と比較もわかります。

この4項目一覧表の下で、各項目のランキングとその概要を記載した表を見ることができます。

 

主要ハウスメーカー12社の耐震性比較表 4項目一覧表

u-hm調べ2021.03

※順不同

詳細は下のメーカー名をクリック

 

実際の地震波実験

余力実験

 

れの抑制実験

震災時対応組織

へーベルハウス

A+ A B
三井ホーム A+ A B+ A
ダイワハウス B B

B+

A+

積水ハウス B B  B̟+

A+

パナソニック ホームズ A B+  B+ 

A+

住友林業 B C+  ー

A+

一条工務店 A B+  ー

B+

セキスイハイム B C+  ー B+
ミサワホーム B C+  B+ B
トヨタホーム B C  B B
ヤマダホームズ B C  ー B
スウェーデンハウス B C+

B+

C

みなさんが思っていた地震に強いハウスメーカーのイメージと少々違うかもしれません。

 

こちらで各項目ごとのランキングとその理由がわかります。

興味ある見出しをクリックしてすぐ見れます。

 

3.実際の地震波実験による耐震性ランキング

4.余力実験による耐震性ランキング

5.揺れの抑制実験による制震性ランキン

6.震災時対応力ランキング

 

こちらの耐震性評価ランクがよくわからない。

地震に強いハウスメーカーを選ぶコツを知りたい。

 

こういう方は、まずはこちらでとても重要なポイントをわかりやすく解説していますので、最初にチェックしておいてください。

 

・2分で分かる!本当に地震に強いハウスメーカー・工務店の選び方は コチラ

ユームがおすすめのハウスメーカー5社とは?  コチラ

 

 

 

 

3.実際の地震波実験による耐震性ランキング

震度7と言っても、建物全壊率が高い地震波とそうではない地震波があります。

一方、耐震等級の最高等級3の基準はそのことを反映していません。

あくまでも計算値であり、いままで計算では大丈夫という想定が、実大実験では想定外の約20秒で倒壊した事例もあります。

過去の建物被害が大きかった地震波で実大実験を行っているかを基準としています。


※地震波や実験内容の詳細を会社として公表できているか? 会社としてその詳細を公表できているか? その内容にてランキングしています。


u-hm調べ2021.03


※詳細は下のメーカー名をクリック

※地震波や全壊・大破率などの参照資料は記事最後に列記しています

実際の地震波実験による耐震性ランキング

 

ランク

評価ポイント ※()内は実験年 ※全壊・大破率は観測地の半径200mの概数(原則)

三井ホーム

A+

<実験体>

木造2階建て、3階建て(2016年)

実大実験による実証


<建物全壊率が高い地震波で実験済み>

兵庫県南部地震(鷹取波)建物全壊・大破率34.9%

新潟県中越地震(川口波)建物全壊・大破率18.0%

熊本地震前震・本震(宮園波?)建物全壊・大破率30.8%

ヘーベルハウス

A+

<実験体>

重量鉄骨3階建て+制震サイレス(2015年)

※2階建ての公表は無し

・メーカーで唯一、基礎付きの実大実験を実施

実大実験による実証


<建物全壊率が高い地震波で実験済み>

兵庫県南部地震(鷹取波)建物全壊・大破率34.9%

兵庫県南部地震(葺合波)建物全壊・大破率15.3%

新潟県中越地震(川口波)建物全壊・大破率18.0%

一条工務店

A

<実験体>

木造2階建て(2002年)

2×6工法2階建て、3階建て(2015年)

実大実験による実証


<建物全壊率が高い地震波で実験済み>

下記いずれも内容の詳細公表無し

兵庫県南部地震(鷹取波)建物全壊・大破率34.9%

兵庫県南部地震(葺合波)建物全壊・大破率15.3%

新潟県中越地震(川口波)建物全壊・大破率18.0%

熊本地震(地震波は不明)


※KiK-net 益城波は建物全壊・大破率4.2%のため、宮園波(建物全壊・大破率30.8%)且つ詳細の公表あれば評価ランクA+

パナソニックホームズ

A

<実験体>

制震軸組鉄骨「HS構法」2階建て(2011年)

実大実験による実証

※「F構法」も大林組の耐震装置にて下記地震波含む大・中・小地震をあわせて72回の実験を実施


<実験済みの地震波>

兵庫県南部地震(神戸波)建物全壊・大破率3.2%

新潟県中越地震(小千谷波)建物全壊・大破率5.35%

新潟県中越地震(川口波)建物全壊・大破率18.0%

積水ハウス

B

<実験体>

鉄骨2階建て+制震シーカス(2007年)

木造2階建て(2004年)

実大実験による実証


<実験済みの地震波>

兵庫県南部地震(神戸波)建物全壊・大破率3.2%

ダイワハウス

B

<実験体>

鉄骨2階建てxevo(ジーヴォ)(2006年)

鉄骨2階建てxevo(ジーヴォ)+制震DAEQTD(2006年)

鉄骨2階建てxevoΣ(ジーヴォシグマ)(2013年)

実大実験による実証


※木造Gran Woodは公表無し


<実験済みの地震波>

兵庫県南部地震(神戸波)建物全壊・大破率3.2%

新潟県中越地震(小千谷波)建物全壊・大破率5.35%

住友林業

B

<実験体>

3階建てビッグフレーム構法(2016年)

2階建てマルチバランス構法(不明)

実大実験による実証


<実験済みの地震波>

兵庫県南部地震(神戸波)建物全壊・大破率3.2%

セキスイハイム

B

<実験体>

鉄骨2階建て(2003年、2011年)

鉄骨3階建て(2005年)

木造2階建て(2005年)

実大実験による実証


<実験済みの地震波>

兵庫県南部地震(神戸波)建物全壊・大破率3.2%

ミサワホーム

B

<実験体>

木造2階建て木質パネル接着工法(1997年)

部分実験による実証

※外壁、窓、建具、家具無し

木造3階建て木質パネル接着工法(1997年)

実大実験による実証

※窓無し

木造2階建て木質パネル工法+制震MGEO(2004年)

実大実験による実証


※鉄骨系の実験はフレームのみ


<実験済みの地震波>

兵庫県南部地震(神戸波)建物全壊・大破率3.2%

トヨタホーム

B

<実験体>

鉄骨2階建て(2003年)

鉄骨2階建て+制震パワースケルトンT4(2004年)

実大実験による実証


<実験済みの地震波>

兵庫県南部地震(神戸波)建物全壊・大破率3.2%

ヤマダホームズ

B

<実験体>

木造2階建てS×L構法エスバイエルΣ(2001年)

実大実験による実証

※他の主力工法の実験記録は無し


<実験済みの地震波>

兵庫県南部地震(神戸波)建物全壊・大破率3.2%

スウェーデンハウス

B

<実験体>

木造2階建て(2003年)

実大実験による実証

※一部窓無し


<実験済みの地震波>

兵庫県南部地震(神戸波)建物全壊・大破率3.2%

参照

以下を参照させていただきました。ここに著者及び関係者の世界の人々へのご参考となるべくご尽力に尊敬と敬意を表します。

堺有紀(2009) 地震動の性質と建物被害の関係 日本建築工学会誌.No.9(2009) 

伯野元彦 (2003) 世界最高2,005ガルでも無被害 地震ジャーナル36号

・川瀬博 (1998) 断層近傍強震動の地下構造による増幅プロセスと構造物破壊能 第10回日本地震工学シンポジウムパネルディスカッション資料集

・武村雅之(1998) 過去の地震被害から見た震源近傍での強震動 第10回日本地震工学シンポジウムパネルディスカッション資料集

・青井・他(2006) 新潟県中越地震の地震動 月刊地球/号外 No.53(2006)

筑波大学構造動力学研究室HP 1995年兵庫県南部地震の神戸海洋気象台の強震記録について

筑波大学構造動力学研究室HP 新潟県中越地震 地震動による建物被害と震度との対応

2004年度木材強度・木質構造研究会 春期シンポジウム 「新潟県中越地震における木造建築物の被害」

西村綾乃(2016) 2016 年熊本地震における益城町の建物被害分布に及ぼす地盤震動特性の影響に関する研究

 



 

4.余力実験による耐震性ランキング

熊本地震の時はこれだけ大きな地震が2度も連続で襲ってくると予想されていませんでした。

今後も今まで以上の震災が起きないと断言できる人はいないのではないでしょうか?

想定外の震災への備えも重要となります。

建物の余力を確認する実大実験ができているかを基準としています。


※建物被害率が高い地震波で、短期間における連続加震にて耐震性の余力が確認できているか? 会社としてその詳細を公表できているか? その内容にてランキングしています。


u-hm調べ2021.03

※詳細は下のメーカー名をクリック

※参照資料は記事最後に列記しています

余力実験による耐震性ランキング

 

ランク

評価ポイント ※()内は実験年 ※全壊・大破率は観測地の半径200mの概数(原則)

三井ホーム

A

<2階建て>

実大実験による実証

・震度7相当29回の連続加振

・最大速度:183kine

・最大加速度:4,176gal


<3階建て(オプション構造)

実大実験による実証

・震度7相当60回の連続加振

・最大速度:231kine

・最大加速度:5,115gal


下記地震波も検証

・兵庫県南部地震(JR鷹取波):157.2kine

(建物全壊・大破率34.9%)

・新潟県中越地震(川口波):144.7kine

(建物全壊・大破率18.0%)

・熊本地震(宮園波?):183.5kine

(建物全壊・大破率30.8%

ヘーベルハウス

A

<3階建て>

基礎及び基礎と構造躯体の接合部分の強度も実証できている

実大実験による実証

・4日間で震度7相当23回の連続加振

・兵庫県南部地震(JR鷹取波):157.2kine

(建物全壊・大破率34.9%)

・同上地震(大阪ガス葺合波):130.8kine

(建物全壊・大破率15.3%)

・新潟県中越地震(川口波):144.7kine

(建物全壊・大破率18.0%)

一条工務店

B+

<2階建てI-HEAD構法>

実大実験による実証

約1か月で神戸波を10回以上加振

・最大加速度:約1,227gal(神戸波?)


兵庫県南部地震の建物全壊・大破率3.2%


<2階建て2×6工法(内外ダブル断熱構法)>

実大実験による実証

・兵庫県南部地震(JR神戸波):90kine

(建物全壊・大破率3.2%)

・新潟県中越地震(川口波):144.7kine

(建物全壊・大破率18.0%)


<3階建て2×6工法(内外ダブル断熱構法)>

実大実験による実証

・兵庫県南部地震(JR鷹取波):157.2kine


※他多数の地震波による実大実験を実施しているが工法や実験回数の詳細な公表は無し

熊本地震を含めた詳細の明示があれば、ランクはA

パナソニックホームズ

B+

<2階建て>

実大実験による実証

・震度5以上57回の連続加振

・最大速度:161kine

・最大加速度:1,224gal

阪神・淡路大震災神戸波の4.3倍、東日本大震災築館波の1.8倍


下記地震波も検証

・新潟県中越地震(川口波):144.7kine

(建物全壊・大破率18.0%)

・新潟県中越地震(小千谷波):100kine弱

(建物全壊・大破率5.35%)

・兵庫県南部地震(神戸波):90kine

(建物全壊・大破率3.2%)

積水ハウス

B

<鉄骨2階建て+制震シーカス>

実大実験による実証

75回の連続加振(50kine以上)

・連続実験の最後に最大速度:160kine(神戸波増幅)


<木造2階建て>

実大実験による実証

・最大加速度:818gal(神戸波)

・最大速度:90kine(神戸波)


下記地震波も検証

・兵庫県南部地震(神戸波):90kine

(建物全壊・大破率3.2%)

ダイワハウス

B

<鉄骨2階建てxevoΣ(ジーヴォシグマ)>

実大実験による実証

4回の連続加振

・最大速度:175kine(神戸波増幅?) 

※鷹取波増幅と公表あれば評価ランクA


<鉄骨2階建てxevo(ジーヴォ)>

実大実験による実証

・震度6強以上18回の連続加振

・新潟県中越地震(小千谷波):100kine弱

(建物全壊・大破率5.35%)

・兵庫県南部地震(神戸波):90kine

(建物全壊・大破率3.2%)


<鉄骨2階建てxevo(ジーヴォ)+制震DAEQTD>

実大実験による実証

・震度6強以上18回の連続加振

・新潟県中越地震(小千谷波)

(建物全壊・大破率5.35%)

・兵庫県南部地震(神戸波):90kine

(建物全壊・大破率3.2%)


<木造Gran Wood>

・公表無し

住友林業

C+

<3階建てビッグフレーム構法>

実大実験による実証

・最大加速度:2,699gal(築館波?)

・震度7相当22回連続加振


<2階建てマルチバランス構法>

実大実験による実証

・最大加速度:1,620gal(神戸波増幅?)

・震度7相当7回連続加振


兵庫県南部地震の建物全壊・大破率3.2%

セキスイハイム

C+

<鉄骨3階建て>

実大実験による実証

・最大加速度:1,862gal(東海大地震予測波)


<鉄骨2階建て>

実大実験による実証

100回の連続加振(震度公表無し)

・最大加速度:2,112gal(神戸波の約2倍)


<木造2階建て>

実大実験による実証

・最大加速度:2,202gal(神戸波の約2倍)


下記地震波も検証

・兵庫県南部地震(神戸波):90kine

(建物全壊・大破率3.2%)

ミサワホーム

C+

<木造3階建て木質パネル接着工法>

実大実験による実証

・最大加速度:1,000gal(神戸波微増)

・最大速度:94.4kine(神戸波微増)


<木造2階建て木質パネル接着工法+制震MGEO>

実大実験による実証

13回連続加振

・最大加速度:2,000gal(神戸波増幅)

・最大速度:94.4kine(神戸波増幅)


兵庫県南部地震の建物全壊・大破率3.2%


<鉄骨ラーメン構造+制震MGEO-H>

部分実験による実証

・3次元振動による実大実験は無し

・ユニットのみ最大加速度1,200gal(水平方向のみ)

スウェーデンハウス

C+

<木造2階建て>

実大実験による実証

・震度6以上19回連続加振

・最大加速度:1,636gal(神戸波増幅?)


下記地震波も検証

・兵庫県南部地震(神戸波):90kine

(建物全壊・大破率3.2%)

トヨタホーム

C

<鉄骨2階建て>

実大実験による実証

・震度6以上17回連続加振

・最大加速度:1054gal(神戸波微増?)


兵庫県南部地震の建物全壊・大破率3.2%

ヤマダホームズ

C

<2階建てS×L構法エスバイエルΣ>

実大実験による実証

・連続加振4回

・最大加速度:1054ガル(神戸波?)

・最大速度:100kine


<2階建てHYT構法>

部分実験(構造体のみ)による実証

・神戸波?3回の加振


兵庫県南部地震の建物全壊・大破率3.2%


<S×Lwood構法、GA構法>

・公表無し

参照

以下を参照させていただきました。ここに著者及び関係者の世界の人々へのご参考となるべくご尽力に尊敬と敬意を表します。

堺有紀(2009) 地震動の性質と建物被害の関係 日本建築工学会誌.No.9(2009) 

伯野元彦 (2003) 世界最高2,005ガルでも無被害 地震ジャーナル36号

・川瀬博 (1998) 断層近傍強震動の地下構造による増幅プロセスと構造物破壊能 第10回日本地震工学シンポジウムパネルディスカッション資料集

・武村雅之(1998) 過去の地震被害から見た震源近傍での強震動 第10回日本地震工学シンポジウムパネルディスカッション資料集

・青井・他(2006) 新潟県中越地震の地震動 月刊地球/号外 No.53(2006)

筑波大学構造動力学研究室HP 1995年兵庫県南部地震の神戸海洋気象台の強震記録について

筑波大学構造動力学研究室HP 新潟県中越地震 地震動による建物被害と震度との対応

2004年度木材強度・木質構造研究会 春期シンポジウム 「新潟県中越地震における木造建築物の被害」

西村綾乃(2016) 2016 年熊本地震における益城町の建物被害分布に及ぼす地盤震動特性の影響に関する研究

 

 

 

5.揺れの抑制実験による制震性ランキング

震災時に負傷する原因の75%は建物の揺れによる家具の転倒やガラスの飛散などです。

いかに揺れを減らすのかが重要です。

実大or部分実験において建物の変形を抑えることができるかを基準としています。

 

※実験は加震中の最大の揺れ幅及び加震後にどれだけ最初より変位しているのか? それを会社としてその詳細を公表できているか? その内容にてランキング


u-hm調べ2021.03

※詳細は下のメーカー名をクリック

揺れの抑制実験による制震性ランキング

 

ランク

評価ポイント

スウェーデンハウス

B+

<木造2階建て>

実大実験による実証

加速度1,636galに対して小屋裏部分の揺れ加速度は1.29倍

・神戸波818galに対して壁の傾き(層間変形量)が4.6㎜

ただし、加震中の最大の揺れ幅及び加震後にどれだけ最初より変位しているのかなどの詳細の公表は無し 

ダイワハウス

B+

<鉄骨2階建て「xevo(ジーヴォ)」>

実大実験による実証

・神戸波の200%の地震波も含む計85回、制震システム有、無で検証

・制震システム無しの神戸波818galに対して2階床の応答変位は12.6㎜

・制震システム「DEAQTD」(オプション)設置の場合、神戸波818galに対して2階床の応答変異は6.9㎜


<鉄骨2階建て「xevoΣ(ジーヴォシグマ)」>

実大実験による実証

・地震動エネルギー吸収型耐力壁「D-NΣQST」(標準仕様)の変位量は微増(震度7相当4回連続加振)

詳細の公表無し


<木造「Gran Wood」>

・公表無し

積水ハウス

B+

<鉄骨系>

実大実験による実証

・制震システムを搭載し大きな損傷無し。揺れの抑制に関する詳細公表無し


<その他>

・部分実験(1階骨組みのみ)による振動実験も実施。神戸波に匹敵する約90kine、約50秒を3回実施

・1階床と2階床の変形の差は、シーカス無し約65㎜に対して、シーカス有り約24㎜

・揺れが収まった後の建物変位がゼロと明示


<木造2階建>

実大実験による実証

・神戸波818galに対して2階の床面の揺れは1階の1.6倍

ミサワホーム

B+

<木造2階建て木質パネル接着工法>

部分実験による実証

※外壁、窓、建具、家具無しのため実大実験とは言い難い

・制震システム無で神戸波818galに対して2階の床面の揺れは1階の約1.2倍

・変形量は11.8㎜


<木造3階建て木質パネル工法>

実大実験による実証

・制震システム無で神戸波818galに対して2階の床面の揺れは1階の約1.32倍


<木造2階建て木質パネル接着工法+制震MGEO>

実大実験による実証

・神戸波818galに対して2階の床面の揺れは1階の約1.16倍

・変形量は8.2㎜


<鉄骨系>

・公表無し

三井ホーム

B+

<2階建て(制震システム無)>

実大実験による実証

・神戸波818galに対して2階の床面の揺れは1階の約1.2倍


<2階建て(制震システム有)>

実大実験による実証

・制震システム「VAX」(オプション仕様)は揺れ幅を約80%軽減(詳細公表無し)

パナソニックホームズ

B+

<鉄骨2階建て>

実大実験による実証

・制震システム「アタックダンパー」搭載

・当時の日本最大加振装置の限界値となる想定地震波にて2階の床面の揺れは1階の1.2倍

・「アタックフレーム」単体での実験は180回繰り返しても耐力性能の低下はほとんど無し


<その他>

部分実験(1階部分のみ)で水平実験も実施

・大地震を想定した地震波(詳細不明)を水平方向に加振。最大150%の加振で層間変形量18mm

実験後は元に戻ると明記

トヨタホーム

B

<鉄骨2階建て>

実大実験による実証

・震度6以上(神戸波等)の実験で変形幅の平均値は17㎜

詳細の公表無し


<鉄骨2階建て+制震「パワースケルトンT4」>

実大実験による実証

・震度6(神戸波等)以上の実験

・上記と比較して変形量を20~70%に低減

詳細の公表無し

ヘーベルハウス

<重量鉄骨3階建て>

実大実験による実証

・公表無し


<軽量鉄骨2階建て>

実大・部分実験無し

・制震無(従来)よりも揺れ幅を約50%に低減

詳細の公表無し

住友林業

<ビッグフレーム構法>

実大実験による実証

・構造体への水平加振実験による耐力壁単体の変形量が少ないという解析値のみ

詳細の公表無し


<マルチバランス構法>

実大実験による実証

・地震エネルギーパネル(GSパネル)の変形量が一般的木造筋交いと比較して最大で約70%低減(解析値)

詳細の公表無し

セキスイハイム

<鉄骨2、3階建て>

実大実験による実証

・詳細の公表無し


<木造2階建て>

実大実験による実証

・グランツーユーの実験により、2階の応答倍率は約1.2倍

詳細の公表無し

一条工務店

<木造2階建て>

実大実験による実証

・詳細の公表無し

ヤマダホームズ

<木造2階建てS×L構法エスバイエルΣ」

実大実験による実証

加速度1054galに対して2階床面の変位は27.6㎜


<HYT構法>

・部分実験(構造体のみ)による実証

・詳細の公表無し


<S×Lwood構法、GA構法>

・詳細の公表無し

 

 

 

6.震災時対応力ランキング

大きな震災エリアでは、ハウスメーカーも被災者となります。

震災時にアフターフォローが可能となるのは、全国的にその会社の拠点がリスク分散できているか? できれば直営部隊の拠点は幅広く多いかも重要となります。

全国の直営部隊の拠点数やアフターサポート体制を基準としています。

 

※地域間連携の感想はユーム及びユーザー体験によるものであり、客観的なものではありませんが、実体験は参考になるかと思いユーム独自のランキング評価の一つとしています。

 

u-hm調べ2021.03

※詳細は下のメーカー名をクリック

震災時対応力ランキング
 

ランク

評価ポイント

積水ハウス

A+

・直営支店は札幌から鹿児島まで組織されている

・震災時のリスク分散や被災地外からの支援も国内TOPレベル

・地域間の連携のスピード・内容とも素晴らしい

ダイワハウス

A+

・大阪と東京双方を本社とし、直営支店は北海道から沖縄まで展開

・震災時のリスク分散や被災地外からの支援も国内TOPレベル

住友林業

A+

・直営支店は北海道は札幌から、四国、鹿児島まで展開

・震災時のリスク分散や被災地外からの支援も国内TOPレベル

・地域間の連携も早い

パナソニックホームズ

A+

・直営支店は宮城(東北・北海道支社)から四国・鹿児島・沖縄まであり、震災時の各拠点との連携も見込める

・販売会社の展開もしている

三井ホーム

A

・東北から九州まで直営支店を展開

・北海道、九州の一部、四国は100%子会社の販売会社

・震災時のリスク分散が比較的できており、被災地外からの支援も見込める

セキスイハイム

B+

・積水化学工業の住宅カンパニーとして、販売・施工・メンテを北海道から九州まで連結子会社と関連会社で各拠点を分社化している

・直営支店が全国に広がっているメーカーと比べると不安が残る

・木造の拠点は東京及び近県は他社と比べてかなり少ない

一条工務店

B+

・ミサワホームやトヨタホームよりも直営支店が多く全国展開している

・地域にまたがる連携が上手くいっていないケースが散見されている

ヘーベルハウス

B

・直営支店は首都圏を中心としている

・東北・北海道と四国には無く、九州は福岡のみ

・広範囲に渡る連動型地震等を想定した場合、震災地以外からの組織的支援力はやや弱い

ミサワホーム

B

・直営支店が近畿エリアに少ない

・販売会社は100%の持株会社でないため、他の大手ハウスメーカーと比べて、震災時のリスク分散と被災地エリア外からの支援体制に不安を感じる

トヨタホーム

B

・販売会社制を取っている

・企業力及び実績が地元の愛知県に約30%集中している

・直営支店を全国展開しているハウスメーカーと比べると震災時のリスク分散と被災地エリア外からの支援体制に不安がある

ヤマダホームズ

B

・関東・近畿の主要部分は直営支店であるが、全国的にみると販売会社も多い

・近畿は販売会社と直営が混在

・九州は福岡のみ、四国は香川と愛媛のみ(直営)

・広範囲の震災事のリスク分散と被災地エリア外からの支援対応面で不安が残る

スウェーデンハウス

C

・北海道から九州まで直営支店があるが、関東と愛知県に集中していている

・四国や京都に拠点が無く、大阪はモデルハウスの出店は1箇所のみ

・他社と比べて、震災時のリスク分散が出来ているとは言えず、被災地以外からの支援体制に不安が残る

 

以上が全7項目中4項目の評価ランクです。

こちらの詳細及び他の3項目に関しては、過去の震災時の被害状況も記載しています。

ご興味ある上記ハウスメーカー名をクリックしてもらえればわかります。

 

みなさんにわかりにくい内容であり、且つとても重要な内容をユーム独自の基準にてまとめました.

ハウスメーカー選びの一つの参考としていただければ幸いです。

 

こちらの記事もどうぞ。

 

ユームがおすすめのハウスメーカー5社とは?  コチラ

・2分で分かる!本当に地震に強いハウスメーカー・工務店の選び方は コチラ

 

 

【自分でできる プロのコツ3選 】を無料公開

「今知れば、家づくりの失敗・後悔を減らせます」

 

・【 土地探しコツ大全土地探しはこれだけ知ればOK! は こちら

・【 住宅展示場見学の一番の問題点自分でできるモデルハウス見学の問題解決法!は こちら!

・【 設計士から良いプランがもらえない3つの理由今知れば良い間取り獲得できる方法!は こちらコツ

 

〇最新記事

 

追伸

 

どのハウスメーカーの営業マンも以下のような地震に対する強度をアピールしています。

 

「熊本地震を含めて当社の家は倒壊していません。」

「震度7で何十回も実験を行っていて全く問題無い事が証明されています。」

「東日本大震災の揺れで実験しても全く問題が無かった。」

「倒れないのは当然。いかに揺れを少なくするかが大切です。当社の制震構造は従来の家よりも約70%も揺れを軽減できます。」

 

営業トークもマニュアル化され、様々な資料や動画、実際の被災地の写真などを織り交ぜて、若手の営業マンでも説得力があります。

色々な会社に話を聞けば聞くほど、どの会社も地震に強く感じられ、だんだんわからなくなってきたと、住宅展示場を回る方から、20年以上聞いてきました。

 

ユームでは、各ハウスメーカーの営業マンによる口頭や個人の資料(渡してもらえない資料)を省き、各社が公表している内容と、地震動や震災の研究者の方々が発表している地震動と建物被害の関係性に基づき、みなさまにわかりやすいように評価ランク付けしています。

※耐震性を測る上で、参考にさせて頂いた研究論文や文献は最後に敬意をもって記しています。

 

ユームの大きな目標は、「一人でも多くの人、家族に真に地震に強い家を建てて欲しい。」「その為には何が重要なのか? それを知って欲しい。」ということです。

 

なぜ実大実験が重要なのか?

余力実験が重要なのか?

 

それは、今まで予想していなかったような甚大な被害をもたらす地震が、いつでもどこでも起こりうると考えておくべきだからです。

 

2016年4月の熊本地震では、平均発生間隔4,000年と7,300年という発生確率の非常に低い二つの地震がたった中1日で連続して襲ってきました。

 

私もそうでしたが、ほとんどの方も震度7が2回も来るとは思っていなかったと思います。

 

いつ、今まで以上の震災が襲ってくるかわかりません。

 

大きな震災後の経済力、国際競争力があるかどうかも私たちの生活と直結するので、日本全体の耐震性の強化が必要です。

 

もちろん、勤務先・仕事場・幼稚園や学校などの耐震補強も必要です。

交通・移動ルートの耐震性も必要です。

 

ただそれらは、時間がかかります。

 

まずは、1人でも多くの方が、経済的に可能な方から、本当に地震に強い家を建てていきましょう。

 

大きな震災時には、避難所は足りなくなります。

 

わたくしとあなたの地震に強い家、火災に強い家が、ご近所さんも、普段見知らない人も、嫌いな人も、救うことができるように。

 

日本全国の耐震性をみんなで高めていきましょう。

 

ユーム 永野

 

 

・耐震性評価ランクから各ハウスメーカーの耐震性の詳細を見たい方はコチラ

 

 

次の記事をまだチェックされていない方は、これだけは知っておいた方が良いことをわかりやすくまとめていますので、ご覧ください。

 

・もうこれで百戦錬磨の営業マンにも惑わされない! 本当に地震に強いハウスメーカー・工務店の選び方コチラ

 

・震災時にもフォローを見込めそうな生き残れるハウスメーカーコチラ

 

ユームが自分達の家族にすすめられるという基準で選んだハウスメーカーはこちらをどうぞ。

 

ユームがおすすめのハウスメーカー5社とは?  コチラ

 

国内の主要なハウスメーカーの7項目の評価ランクを知りたい方はご案内下の一覧からお選びください。

 

各ハウスメーカーの耐震性の評価・比較に関しては、下記の文献も参考にさせて頂いております。ここに敬意を表し、厚く御礼を申し上げます。

 

○ 参考文献:

堺有紀(2009).地震動の性質と建物被害の関係.日本建築工学会誌.No.9,2009
伯野元彦 (2003). 世界最高2,005ガルでも無被害, 地震ジャーナル,36号,50-51.
川瀬博 (1998). 断層近傍強震動の地下構造による増幅プロセスと構造物破壊能, 第10回日本地震工学シンポジウム, パネルディスカッション資料集, 29-34.
武村雅之(1998). 過去の地震被害から見た震源近傍での強震動, 第10回日本地震工学シンポジウム, パネルディスカッション資料集, 45-50.
青井・他(2006). 新潟県中越地震の地震動, 月刊 地球/号外 No.53, 2006

 

u-hm株式会社

代 表 永     野