こんにちは。
ユーム永野です。
今回は、ユームの無料相談サービスでいただく質問の中で、皆さんにも参考となる情報をお伝えしたいと思います。
早速、今回の質問です。
ニックネーム「あーちゃんさん」からですね。
あーちゃんさんからのご質問
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はじめましてあーちゃんです。
4人家族で3LDKの2階建てを考えています。
以前からユームさんおすすめのハウスメーカーが気になっていました。
ただ費用がいくらかかるかわからず心配です。
いくらぐらいの費用で家を建てられますか?
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こちらの回答を具体的に紹介します。
あーちゃんさんの質問を簡単にまとめるとコチラですね。
質問
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ユームおすすめハウスメーカー5社の建築費用は?
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先に、「おすすめハウスメーカー5社ってどこ?」って思った方が多いかと思いますので紹介します。
そのあとに、建築費用を具体的にお伝えしますね。
まず、現時点でユームがおすすめしている5社はコチラです。
ユームおすすめハウスメーカー5社
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旭化成ホームズ(ヘーベルハウス)
住友林業
積水ハウス
パナソニックホームズ(旧パナホーム)
三井ホーム
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注文住宅を検討中の方も、これから検討される方も、この5社の名前を一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?
いずれも住宅業界では大手と言われるハウスメーカーです。
他にも大手ハウスメーカーというと、ダイワハウスやセキスイハイム、ミサワホーム、トヨタホームや一条工務店があります。
「なんでこの5社がおすすめなの?」って思った方もいるかと思います。
こちらは「ユームおすすめのハウスメーカー5社とは? その理由」という記事でその理由がわかります。
ここで、質問の回答をする前に、前置きをさせていただくと、大手など有名なハウスメーカーの建築費用ってネットにほとんど載っていますよね。
ですので「大体の費用は知ってるよ」という方も多いかと思います。
ただネットで掲載されている建築費用は結構バラバラです。
そしてそのほとんどが坪単価ですよね。
同じハウスメーカーなのに、坪単価90万円以上もあれば75万円としているものもあります。
実際に同じハウスメーカーの営業マンでも、坪単価100万円と伝えたり、もっと安かったりとマチマチです。
「一体どれが正しいの?」って思いますよね?
このあと具体的にわかりますが、実はリアルな値引き後の見積もり額と比べて、ネットや住宅展示場の情報の方が570万円〜650万円ほど高いということが少なくないです。
(注意)
ネット・住宅展示場情報だと 実際よりも 570〜650万円ほど高い?
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実際には大手ハウスメーカーで建てられる予算の方が、たまたまネットで見た建築費が高すぎて諦めてしまったという声も実際に聞いています。
ではなんでこのような差が生まれるのでしょうか?
このあとすぐわかりますが、みなさんは「リアルな建物費用っていくらなの?」って思いますよね。
建物の坪単価だけでなく、トータル費用を知りたいって方も多いのではないでしょうか?
今からユームがおすすめするハウスメーカー5社の建物費用とトータル費用が具体的にわかります。
直近の実際の事例から導いたリアルな価格がわかります。
本題に入ります。
こちらが今回の質問でしたよね。
ユームおすすめハウスメーカー5社の建築費用は?
では建物費用からみていきましょう。
ネットや展示場だと税別とか税込みの表示なく、坪単価90万とか100万円と伝えているケースが多いですが、3LDK・延床面積30坪だと、2,700〜3,000万円(税別)となります。
ネット・展示場の情報
延床面積30坪(約99.17㎡) 2階建ての建物本体価格
税込み2,970〜3,300万円 ?
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税込みだと2,970万円〜3,300万円となります。
建築費用と言っても、値引き後の本体工事価格の方がより参考になりますよね。
今からお伝えするのは、直近の各ハウスメーカーの値引き後の本体工事価格となります。
ユーザーさんが実際に提案を受けた見積りを元にした建物費用がコチラです。
実際の提案を元にした価格
延床面積30坪(約99.17㎡) 2階建ての建物本体価格
約2,190~2,400万円 (税込み2,409〜2,640万円)
※値引後の想定金額です
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こちらは2階建ての延床面積30坪(約99.17㎡)を想定した建物本体価格となります。
先に「延床面積30坪ってなに?」「30坪の間取りってどんなの?」と思った方もいるかと思いますので補足です。
まず延床面積とは、ざっくり言うと、1、2階の室内の面積の合計です。
※画像出典:ニフティ不動産HP ※画像外はユーム参考情報
主にLDK、洗面、浴室、居室、廊下、玄関が該当します。
逆に、吹抜けやロフト、一部例外はありますがバルコニーや玄関ポーチは延床面積に含まれません。
次に延床面積30坪の間取りです。
3LDKもしくは3LDK+畳コーナーの間取りが取れる広さです。
参考までに30坪の間取りがコチラになります。
※画像出典:住友林業HP ※画像外はユーム参考情報
本題に戻ります。
先程お伝えしたとおり、延床面積30坪(約99.17㎡)の建物本体工事価格は、約2,190~2,400万円です。
税込みで2,409〜2,640万円です。
一方でネットや住宅展示場の情報だと、
3LDK・延床約30坪の建物本体工事が税込みだ2,970万円〜3,300万円になることが多いのです。
つまりこの2つを比べると、リアルな値引き後の見積もり額は、570万円〜650万円ほど安いということになります。
ではなんでこの違いがあるのでしょうか?
理由は3つです。
1つ目は、
ネットや住宅展示場では値引やキャンペーンを反映していないの価格情報を伝えている
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2つ目は、
特に住宅展示場では、他社と比べて安いと思われたくないので、高めに伝達しがち
そしてその展示場の情報を元に、ネットでも高めの坪単価情報がでがち
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3つ目は、
坪単価には建物本体工事費以外の付帯工事費用などが入っている場合があり、高い価格提示となる場合がある
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ということです。
いずれにしても、延床面積30坪(約99.17㎡)の値引き後の建物本体工事価格は、税込みで2,409〜2,640万円です。
これは、ユームが全国のユーザーさんのプランや見積の相談を受けている実際の実例から割り出したものです。
もちろん、3階建てのご相談も多いので、その場合はもっと高くなったりしています。
2階建てでも、ラグジュアリーな提案でもっと高いこともあります。
ただ多くの場合は、
3LDK・延床面積30坪(約99.17㎡) 2階建ての建物本体工事価格
約2,409〜2,640万円 (税込)
※値引後の想定金額です
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という価格がリアルな数字だということをおさえていただければ大丈夫です。
ここで、リアルな見積額にも「結構価格の幅があるけどなんで?」と思われた方が多いかと思います。
先にお伝えしておくと、この約2,409〜2,640万円(税込)という価格の幅はハウスメーカーによって、もしくは契約時期によって値引額が違うから、ということも多少ありますが、大きな理由ではありません。
このリアルな見積額の価格幅には、他に大きな理由があります。
とても重要なポイントになりますので、もう少し深堀りしてお伝えします。
大きなポイントは全部で3つです。
それは、
建物本体価格に差が出る理由
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・外観デザイン
・間取り形状
・仕様設備
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この3つです。
事例を挙げると切りがなくなってしまうので、一番多い事例を紹介します。
この詳細についてまた別の動画で紹介したいと思います。
では順番にみていきましょう。
1つ目は、外観です。
これはみなさんもイメージしやすいかと思います。
例えば一番わかりやすい例はタイルを採用した場合です。
タイルはほとんどの会社がオプション仕様としています。
全面タイルにするか、一部タイルにするかで結構金額差が出ることが多いです。
※画像出典:住友林業HP パナソニックホームズHP ※画像外はユーム参考情報
他にも、屋根をフラットにするか切妻にするか、寄棟にするかでも価格は変わります。
寄棟は、今出ている写真のような屋根型です。
フラット屋根、切妻のイメージはコチラです。
※画像出典:旭化成ホームズHP 三井ホームHP ※画像外はユーム参考情報
ちなみにおすすめ5社の標準外壁はコチラになります。
おすすめ5社の標準外壁
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積水ハウス:鉄骨造
積水ハウスSW:木造
ヘーベルハウス
パナソニックホームズ
住友林業
三井ホーム
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タイルに関しては、積水SWやパナソニックホームズは自社タイルを標準外壁としています。
積水ハウスの鉄骨造は「ダインコンクリート」、木造は陶器タイル「ベルバーン」、ヘーベルハウスはヘーベル板、住友林業と三井ホームはモルタル系外壁が標準仕様です。
このように各社によって標準仕様が異なります。
いずれにしても外観デザインによって各社建物本体価格が変わる可能性があることをおさえておきましょう。
続いて2つ目は、間取りです。
こちらは図を見ながらお伝えします。
図をご覧ください。
※画像出典:ユーム独自作成
同じ面積で形が違う2つの間取りがあります。
実はこの2つは、同じ延床面積でも価格は違います。
どちらの方が高いか? なんとなくわかりますよね。
答えは「コの字の間取り」です。
その理由は同じ延床面積でも四角形でないと、基礎や外壁構造などが増えるからです。
例えば、コチラの図をご覧いただくとわかりやすいです。
同じ面積でも外周の長さが違いますよね。
※画像出典:ユーム独自作成
今はわかりやすく9坪ほどのミニマムな面積で比較をしていますが、それでも8mの差があります。
この差は非常に大きいですよね。
8m分の基礎や外壁材の量が増えれば、当然建築費用も高くなります。
少しだけ細かい話をしましたが、まずは建物の形が複雑になるほど建物本体価格が高くなる、とだけ覚えておいてください。
3つ目は仕様設備です。
こちらもなんとなくイメージしやすいかと思います。
例えば、「キッチンにオーブンを付けたい」「室内の壁にタイルを貼りたい」、こういったケースは金額が上がりやすいです。
※画像出典:トーヨーキッチンHP ※画像外はユーム参考情報
※画像出典:三井ホームHP ※画像外はユーム参考情報
仕様設備は決める項目が多く、みなさん求めるものが違うので、価格も変わりやすいです。
まだまだ他にも、同じ延床面積でも価格が上がる要素はありますが、わかりやすいところでは以上の3つになります。
もう一度お伝えすると、
建物本体価格に差がある理由
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・外観デザイン
・間取りの形状
・仕様設備
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この3つが、建物本体価格が変わりやすい大きな要因です。
必ずおさえておいてください。
その上で、延床面積30坪(約99.17㎡)で建物本体工事価格は約2,409〜2,640万円(税込み)ということを覚えておきましょう。
これは値引き後の坪単価としては、税込で約80万円〜88万円となります。
建物本体工事の坪単価 (値引き後)
約80〜88万円 (税込み)
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メーカーによっては坪単価の中に設備の一部や設計料が入っていたりしますが、こちらはあくまでも建物本体工事部分だけの価格を抽出しているので、注意してください。
実際には付帯工事や諸費用もあるのでもっと費用がかかりますよね。
「結局のところ、トータル費用はいくら?」と思う方も多いと思います。
トータル費用も具体的にみていきましょう。
まずは結論です。
3LDK・延床面積30坪(約99.17㎡) 2階建てのトータル費用
約3,109~3,540万円 (税込み)
※値引き後の想定金額です
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内訳はコチラになります。
建物本体価格 ※延床面積30坪(約99.17㎡)
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約2,409〜2,640万円 |
付帯工事・諸費用
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約700~900万円 |
合計
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約3,109~3,540万円 |
※上記価格は税込みです
先程お伝えしたとおり、おすすめハウスメーカー5社の場合、3LDK・延床面積30坪(約99.17㎡)の建物本体価格は、値引き後で約2,,409~2,640万円(税込み)となることが多いです。
その他に付帯工事費や諸費用で700~900万円(税込み)ほどかかります。
これはざっくりでよいので、覚えておいてください。
付帯工事費+諸費用
700~900万円(税込み)ほど
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ただこれは、比較的平坦な土地で、一般的な設備工事の場合の価格です。
付帯工事費とは、ライフライン工事(電気・水道・ガス)、外構工事、空調工事などの設備工事です。
諸費用とは、登記費用、ローン手数料、設計料などです。
つまり建物本体工事+付帯工事費+諸費用では3,109~3,540万円(税込み)となります。
ここでは
3LDK・延床面積30坪(約99.17㎡) のトータル費用
約3,109〜3,540万円 (税込)
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という価格がリアルな数字だということををおさえておきましょう。
とはいえ付帯工事や諸費用がUPすることもありますので注意をしてください。
代表的な例を上げると、
付帯工事費・諸費用がUPするケース
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・土地に高低差がある
・ライフラインの引込みがない
・地盤が弱い
・測量分筆が必要
・ハウスメーカーの金額計上に、住宅ローン保証料が含まれていない
・〃の住宅ローン事務手数料が安いタイプになっている
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これらのケースが挙げられます。
付帯工事で多いのは、土地に高低差があり、建物の基礎や外構工事の費用に大きく影響する場合です。
例えば、擁壁工事です。
擁壁工事とは、簡単に言うと、高低差のある土地が崩れないように、土留する工事です。
※画像出典:積水ハウスHP ※画像外はユーム参考情報
擁壁を作る範囲によっては、500~1,000万円、場合によってはそれ以上かかることもあります。
また、土地の高低差に対して基礎自体を高くする方法もあります。
※画像出典:積水ハウスHP ※画像外はユーム参考情報
擁壁ほど高額な費用とはなりにくいですが、100万円近くかかるケースもあります。
また給排水管の引込みがないため、新設費用がかかるケースもあります。
※画像出典:道傳設備 株式会社HP ※画像外はユーム参考情報
工事の規模によっては100万円以上の追加費用がかかることもよくあります。
このように、かなり金額差が出る場合もありますので、担当の営業マンに早めに計画地を確認してもらうようにしましょう。
続いて諸費用です。
比較的稀なケースですが、分筆や確定測量に費用がかかるケースもあります。
分筆とは、元々1つだった土地を複数の土地に分けることです。
※画像出典:ユーム独自作成
大きな土地の一部を購入して建築するケースや、元々所有していた大きな土地の一部で建築するケースに多い事例です。
測量分筆は、土地家屋調査士へ依頼するのが一般的です。
その際に、測量・分筆測量図の作成・境界杭の設置、登記申請などの費用が発生します。
土地の大きさにもよりますが、50~100万円程度かかる場合もあります。
また計画地に境界杭がない場合ついても注意が必要です。
このケースで多いのは、隣地の方と土地の境界で揉めてしまうことです。
そうなった場合、追加費用で確定測量(隣地との境界を確定する測量)をして、隣地との境界を明確にすることがあります。
ここで住宅ローンの諸費用で注意いただきたい補足があります。
そもそもハウスメーカーの金額計上に住宅ローン保証料が無しの場合も意外と多いです。
住宅ローン事務手数料が3万円+消費税(3.3万円)で提示されているケースもあります。
もちろんこれらの金額で借入可能な住宅ローンはあります。
そしてそれはみなさんにとって一番お得なケースかもしれません。
ただし、中には金利の優遇が良く、借入額の約2%を事務手数料として別途支払う住宅ローンもあります。
仮に4,000万円の借入をすれば約80万の事務手数料がかかるということです。
結構大きな金額差ですよね。
その場合、上記価格にような
お望みの住宅ローンの組み方によっては数十、数百万円UPの可能性も
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ありますので注意してください。
これ以外にもトータル費用が大幅UPする可能性はいくつもあります。
もっと詳しく知りたい方は、
ハウスメーカー【坪単価とトータル費用】の注意事項とツボ!本体工事費・付帯工事費・諸費用一覧表付
という記事をチェックしてみてください。
ただ今お伝えしたような費用がかかることばかりではありません。
太陽光発電システムなどの設備は、タイミングによっては初期費用無料となるケースがあります。
これは太陽光メーカーが独自で無料としている場合もあれば、各ハウスメーカーの期間限定キャンペーンなどもあります。
建築費が安くなるわけではないですが、ZEHやグリーン住宅ポイントといった補助金を使って費用を抑える方法もあります。
キャンペーンや補助金などは、費用を抑えるのに効果的ですので、タイミングが合えばぜひ活用していきましょう。
今回は以上となりますが、最後に建物の大きさ別のトータル費用を補足でお伝えします。
4LDKを希望される方も多いですよね。
4LDKだと何坪ぐらいの建物になるでしょうか?
各部屋が一般的な大きさの2階建ての場合は、延床面積35坪(約115.7㎡)ほどです。
こちらが参考プランです。
※画像出典:住友林業HP ※画像外はユーム参考情報
図面では4LDK+書斎の間取りで、延床面積が34.56坪となっています。
では早速4LDKの延床35坪のトータル費用をみていきましょう。
まずは結論です。
4LDK・延床面積35坪(約115.7㎡) のトータル費用
約3,500~3,980万円 (税込み)
※値引き後の想定金額です
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内訳はコチラになります。
建物本体価格 ※延床面積35坪(約115.7㎡)
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約2,800〜3,080万円 |
付帯工事・諸費用
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約700~900万円 |
合計
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約3,500~3,980万円 |
※上記価格は税込みです
おすすめハウスメーカー5社の場合、延床面積35坪(約115.7㎡)の建物本体価格は、値引き後で約2,800~3,080万円(税込み)となることが多いです。
付帯工事費や諸費用は、30坪と同じ700~900万円(税込み)としています。
建物本体工事+付帯工事費+諸費用では3,500~3,980万円(税込み)となります。
ここでは
4LDK・延床面積35坪(約115.7㎡) のトータル費用
約3,500〜4,000万円 (税込み)
※値引き後の想定金額です
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という価格がリアルな数字だということををおさえておきましょう。
それでは最後にもう一度おさらいをしておきましょう。
今回の質問は、
質問
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ユームおすすめハウスメーカー5社の建築費用は?
|
でした。
そして具体的な金額はコチラになります。
30坪 3LDK
| 35坪 4LDK | |
建物費用 |
約2,409〜
| 約2,800〜 |
トータル費用 |
約3,109〜
| 約3,500〜
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※上記金額は税込みです
※上記は値引き後の想定金額です
これを踏まえて、みなさんに覚えていただきたいのは、
3LDK・延床面積30坪(約99.17㎡) のトータル費用
約3,109〜3,540万円 (税込み)
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4LDK・延床面積35坪(約115.7㎡) のトータル費用
約3,500〜3,980万円 (税込み)
|
ということです。
ただし建物本体工事は、外観、間取り、仕様設備によって価格が異なるケースがあります。
付帯工事は、土地に高低差がある場合や給排水管の引込みがないなどで追加費用がかかるケースがあります。
その点は注意してください。