今まで80億円以上の注文住宅のお手伝いをしてきたユーム 永野です。
今回は土地代(売買価格)別に、諸費用を含めた土地購入費用がわかります。
土地購入に必要な費用とは?
まず必要な費用は
土地購入に必要な費用・土地売買価格 ・印紙代 ・仲介手数料 ・登記費用 ・固定資産税・都市計画税清算金 (住宅ローン利用の方は事務手数料や印紙代・抵当権設定費用など) |
基本的には土地の引渡しまでに、これらの支払いが必要です。
土地購入費用の具体例
具体的に、土地購入に必要な費用の土地価格別説明です。
■4,000万円の土地の購入費用
結論は
4,000万円の土地の購入費用は約4,256万円 |
つまり、4,000万円の土地を購入する際の諸費用は約256万円となります。
その他の金額の土地に対しての購入費用は、下の表にてご覧ください。
<設定条件> 土地売買価格:4,000万円 土地面積:100㎡(約30坪) 土地坪単価:約133万円 自己資金:800万円と諸費用分 融資借入金額:3,200万円 固定資産税評価額:売価の7割2,800万円として試算 |
※消費税10%として。(土地売買価格には消費税はかかりません。仲介手数料、住宅ローン事務手数料にはかかります。)
※千円単位を四捨五入。
諸費用小計:約256万円 |
(諸費用内訳) 印紙代:1万円 仲介手数料:約139万円(実際は1,386,000円) 登記費用:約50万円(所有権移転登記費用42万+司法書士報酬額等8万円) 固定資産税・都市計画税清算金:約24万 (半年分を売主と買主でそれぞれ負担として) 住宅ローン印紙代2万円 住宅事務手数料:約3万円 住宅抵当権設定費用:約37万(登録免許税32万+司法書士報償等6万円) |
つまり、土地代4,000万円の購入費用合計は約4,256万円 |
です。
基本的に諸費用は自己資金が必要となることが多いのでご注意ください。
借入額が3,200万円であれば、自己資金は土地代800万と 諸費用256万円を足した1,056万円必要 |
であるということです。
■2,000、3,000、8,000万円の土地の購入費用 |
※自己資金によって抵当権設定費用が違うので、仮の設定をしております。
※消費税10%として。
※千円単位を四捨五入。単位は円。
土地売買価格 | 2,000万 | 3,000万 | 8,000万 |
購入総費用例 | 約2,128万 | 約3,183万 | 約8,435万 |
■条件 | |||
自己資金 | 100万+諸費用 | 300万+諸費用 | 2000万+諸費用 |
借入額 | 1,900万 | 2,700万 | 6,000万 |
広さ | 35坪(115㎡) | 35坪(115㎡) | 35坪(115㎡) |
固定資産税評価額 | 1,400万 | 2,100万 | 5,600万 |
| |||
■土地購入に必要な費用(土地代を除く) | |||
土地売買価格 | 2,000万 | 3,000万 | 8,000万 |
印紙代 | 1万 | 1万 | 3万 |
仲介手数料 (土地価格×3%+6万円)×消費税 | 約73万 | 約110万 | 約271万 |
登記費用 | 約29万 | 約40万 | 約92万 |
固定資産税等清算金(半年分として) | 約12万 | 約18万 | 約48万 |
住宅ローン印紙代 | 2万 | 2万 | 6万 |
事務手数料 | 約3万 | 約3万 | 約3万 |
抵当権設定費用 | 約8万 | 約9万 | 約12万 |
諸費用小計 | 約128万 | 約183万 | 約435万 |
※土地つなぎ融資にて、土地残代金の支払いをする場合は上記と異なります。
※諸条件により異なりますので、概算費用の目安となります。
土地を購入した後、不動産取得税がかかりますが、以下のような軽減があります。
仮に100㎡約30.25坪の土地を4285万円で購入した場合
土地の固定資産税評価額が約70%として、3,000万円。
建物の登記簿上の面積が100㎡。
この場合は不動産取得税ゼロです。
不動産取得税 = (固定資産税評価額 × 1/2 × 3%) − 控除額(下記AかBの多い金額) A = 45,000円 B =(土地1m2当たりの固定資産税評価額 × 1/2) × (課税床面積 × 2(200m2限度)) × 3% |
土地の不動産取得税 | 控除額の計算 A = 45,000円 B =(3,000万円/100m2)× 1/2 ×(100m2×2)※× 3% = 90万円 ※100m2 × 2 =200m2 A・Bのいずれか多い方ですので、土地の控除額は90万円となります。 土地の不動産取得税(3,000万円 × 1/2 × 3%) − 90万円 = 0円 |
|土地売買価格の実例を調べる方法
土地代については、インターネットで土地情報(売買)サイトを見れば、ご希望エリアのある程度の相場はわかりますが、実売価格とは異なります。
ご希望エリアの実際の価格を見るのには、コチラが便利です。
⇒国土交通省「土地総合情報システム」
(http://www.land.mlit.go.jp/webland/servlet/MainServlet)
この国土交通省の「土地総合情報システム」で気になる土地があったら、次のことをチェックしましょう。
土地売買価格の実例を調べる方法・実際の取引価格(契約時の価格) ・土地の坪単価 ・土地形状 (正方形や長方形の土地が相場として参考となります。不整形地や袋地は相場よりも安くなります。) ・前面道路幅員(前面道路が4m以上ある土地が相場として参考となります。) |
もちろん、前面道路南側と表示がある土地は、人気がある傾向にありますので、前面道路の方位も参考にされると良いでしょう。
上記の実売実例と合わせて、売主側の売り出し希望価格を「希望の土地名」+「土地価格」とネットで検索し比較すると、より相場感が掴めます。
土地購入費用の目安のまとめ
土地売買価格 | 2,000万 | 3,000万 | 8,000万 |
購入総費用例 | 約2,128万 | 約3,183万 | 約8,435万 |
諸費用小計 | 約128万 | 約183万 | 約435万 |
審査によってはフルローンも可能ですが、基本的には、この土地売買価格の1割とと諸費用分は、自己資金(現金)があった方が良いです。
少なくとも土地の売買契約時の手付金(契約金)100万円と諸費用分の自己資金はあった方が良いです。
それではまた。
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