家族全員が揃って団欒できるスペースがリビングです。
コミュニケーションやくつろぎの場として重要なので、こだわる方が多いのではないでしょうか。
しかし、ただ広くしたり、家具家電にこだわっただけでは後悔してしまいます。
今回は、失敗例を元に後悔しないリビングを作るための対策を考えていきましょう。
■この記事のポイント ・リビングの間取りに対する失敗例と対策がわかる ・リビングの家具・家電に対する失敗例と対策がわかる ・リビングの照明・カーテン・クロスに対する失敗例と対策がわかる
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こちらでは、
1.間取りや配置の失敗例と対策
2.照明・カーテン・インテリアの失敗例と対策
を紹介します。
先に3・4章をご覧になりたい方はコチラからどうぞ。
目次
1−1.広さ
1−2.快適さ
1−3.安全性・防犯性
1−4.収納
1−5.採光
1−6.音・目線
1−7.間取りや配置の失敗例と対策のまとめ
2−1.照明
2−2.カーテン
2−3.インテリア
2−4.照明・カーテン・インテリアの失敗例と対策のまとめ
3.センターテーブル・ソファの失敗例と対策
3−1.センターテーブルの失敗例と対策
3−2.ソファの失敗例と対策
3−3.センターテーブル・ソファ共通の失敗例と対策
3−4.センターテーブル・ソファの失敗例と対策のまとめ
4.テレビ周りの失敗例と対策
4−1.テレビ
4−2.テレビ台
4−3.テレビ周りのコンセント・配線
4−4.テレビ周りの失敗例と対策のまとめ
1.間取りや配置の失敗例と対策
初めに、間取りや配置による失敗例と対策を項目ごとに分けて紹介します。
1−1−1.家具を置いたら思ったよりも狭くなった 1−1−2.広くしすぎて落ち着かない 1−1−3.空気清浄加湿器を置く場所が無かった 1−1−4.ダイニングテーブルとソファーの距離が近すぎた 1−1−5.ダイニング中心として設計してもらえば良かった
1−2−1.リビング階段や吹き抜けにしたら寒い 1−2−2.座る位置のすぐ近くに窓・給気口があって寒い 1−2−3.西側に配置したら暑い 1−2−4.窓が大きくて寒い 1−2−5.リビングをステップダウンさせたら寒かった 1−2−6.タイルや土間をつけたら冬に寒かった 1−2−7.風通りを考えて設計してもらったけど座る位置は風が滞る 1−2−8.2階リビングにしたら夏暑い 1−2−9.電動シャッターにすればよかった 1−2−10.TV前に動線を作ってしまい後悔 1−2−11.ソファの背面に壁がない間取りにしたらソファがズレる 1−2−12.首を捻ってTV見る配置で、肩が凝る
1−3−1.台風のときに危険を感じた 1−3−2.ダウンリビングにしたら子供が転倒して危ない 1−3−3.玄関への扉は引き戸にすればよかった 1−3−4.2階リビングにしたら1階の窓を開けっぱなしにしにくい
1−4−1.細々とした収納を作ればよかった 1−4−2.ルンバ基地をつければよかった 1−4−3.アイロンがけ用品の収納をつければよかった
1−5−1.軒を伸ばしたらリビングが暗い 1−5−2.日差しが入ってテレビが見づらい 1−5−3.窓は大きくしたけど場所によっては暗い 1−5−4.吹き抜けにしなかったら暗かった 1−5−5.リビング前のテラスを白い石にしたら眩しかった
1−6−1.リビング階段で来客の目線が気になる 1−6−2.吹き抜けにしたら上下階の音が気になる 1−6−3.寝室を隣にしたら音に気を使う 1−6−4.真上の部屋を子供部屋にして後悔 1−6−5.玄関の正面にリビングのドアをつけて後悔 1−6−6.リビングドアを透明ガラスにしたら玄関丸見えで後悔 1−6−7.窓から車しか見えなくて嫌だ 1−6−8.隣家の2階の窓から覗かれる感じで嫌だ 1−6−9.全開口サッシにしたら窓枠が多くて邪魔だった
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かなりたくさんありますので、気になる項目だけでもぜひチェックしてください!
1−1.広さ
まずはリビングの広さに対する失敗例を紹介します。
1−1−1.家具を置いたら思ったよりも狭くなった 1−1−2.広くしすぎて落ち着かない 1−1−3.空気清浄加湿器を置く場所が無かった 1−1−4.ダイニングテーブルとソファーの距離が近すぎた 1−1−5.ダイニング中心として設計してもらえば良かった
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間取りの打合せは図面でやることがほとんどなので、広さをイメージするのは難しいですよね。
同じ失敗をしないように1つずつ確認していきましょう。
1−1−1.家具を置いたら思ったよりも狭くなった
引き渡されたときはとても広く感じていたが、家具を入れたらリビングが狭く感じたという方もいます。
リビングに入れる家具・家電は意外とたくさんあります。
大きなソファが2つも置いてあります。
奥の収納へたどり着くまでに、センターテーブルやソファに足をぶつけそうです。
特にソファはリビングの広さに大きく影響しますので慎重に決める必要があります。
■解決策 ・早い段階で家具・家電のサイズを検討しておく
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間取り作成時に、家具・家電のサイズを検討しておくことが大切です。
具体的な商品は決まってなくても、何人掛けのソファを置くのか、カウチタイプにするのか、オットマンは採用するのかなどを決めて置きましょう。
テレビも何インチを置くかを考えれば、大体のテレビ台のサイズも想定することができます。
設計士に伝えることで図面に家具サイズを反映して作成してくれますので、よりリアルな図面で大きさをチェックしてください。
1−1−2.広くしすぎて落ち着かない
アパート住まいのときは広いリビングに憧れていたが、いざ広いリビングに住んだら落ち着かなくて後悔したという方もいます。
広いリビングで落ち着く空間を作るためには、どのような対策が必要でしょうか。
■解決策 ・壁を背にして座るような間取りにする ・ダウンフロアリビングを採用する
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見た目の広さはそのままでも、座っている背後や正面に壁があると落ち着くリビングを作ることができます。
また、広いリビングでもダウンフロア(ステップダウン)にすることで落ち着く空間になります。
広々とした落ち着くリビングにしたい方は、ぜひ検討してみてください。
1−1−3.空気清浄加湿器を置く場所が無かった
リビングに置く基本的な家具家電のスペースしか考えておらず、空気清浄機が置けなかったという失敗例もありました。
確かに、リビングには空気清浄機の他にも様々な家具・家電を置くことがあります。
・サーキュレーター
・加湿器
・スタンドライト
これらを置けるような広さを確保する必要があります。
ルンバのような掃除ロボを使う方は、その常駐基地も想定しておきましょう。
■解決策 ・小型の家具・家電を置けるようなスペースを用意しておく
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リビングは基本の家具・家電を置くスペースでいっぱいにならないように、ゆとりを持って設計しておきましょう。
ちょっとしたスペースで構いませんので、確保しておくと重宝するでしょう。
1−1−4.ダイニングテーブルとソファーの距離が近すぎた
LDKをコンパクトにしたら、ダイニングテーブルと近くて失敗したという方もいました。
写真の家は広々としたダイニング・リビングなので他の動線も確保できますが、配置によっては窮屈に感じてしまいます。
■解決策 ・リビング、ダイニング間はゆとりを持って設計する ・伸縮式のダイニングテーブルを採用する ・コンパクトにしたいときはキッチン前にリビングを配置する
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リビング・ダイニングの間は広めに設計しましょう。
どうしてもコンパクトにしなければ行けないときは、キッチン前にリビングを配置した、L字型のLDKがおすすめです。
キッチンは備え付け、リビング家具は固定なので、キッチン前リビングの間取りは広さのプランニングがしやすいです。
1−1−5.ダイニング中心として設計してもらえば良かった
リビング大きめの間取りにしてもらったが、生活していたらダイニングの使用頻度の方が多く、ダイニングを中心に作ればよかったと感じている人もいます。
確かに、家族でリビングで過ごすのは夕食後の少しの時間や休みの日だけです。
しかし、ダイニングは毎日の食事や子供の勉強・作業など、様々なタイミングで使います。
では後から後悔しないために、どのような考えでリビング・ダイニングの広さのバランスを決めればいいのでしょうか。
解決策 ・空間の優先順位をつける
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どの空間も広くしたいというのは誰もが思うことですが、現実にするのは中々難しいです。
そこで、次の項目について考えて空間に優先順位をつけてみましょう。
・使用頻度
・使用時間
・集まる人数
・置く家具家電
・こだわりたい気持ち
中でも使用頻度・時間は非常に大切です。
今回の場合であれは、リビングよりダイニングの方が多いということが住んでからわかりました。
皆さんは事前に優先順位を考えて、空間の広さを決めてみてください。
補足ですが、リビングソファーだと腰が痛くなるという声もありました。
そういう方は、長時間座っても腰を痛めないようなダイニングチェアを重視した方がよいです。
1−2.快適さ
続いて、リビングの間取りや配置を失敗してしまい、快適性が下がったという後悔の声と対策をお伝えします。
1−2−1.リビング階段や吹き抜けにしたら寒い 1−2−2.座る位置のすぐ近くに窓・給気口があって寒い 1−2−3.西側に配置したら暑い 1−2−4.窓が大きくて寒い 1−2−5.リビングをステップダウンさせたら寒かった 1−2−6.タイルや土間をつけたら冬に寒かった 1−2−7.風通りを考えて設計してもらったけど座る位置は風が滞る 1−2−8.2階リビングにしたら夏暑い 1−2−9.電動シャッターにすればよかった 1−2−10.TV前に動線を作ってしまい後悔 1−2−11.ソファの背面に壁がない間取りにしたらソファがズレる 1−2−12.首を捻ってTV見る配置で、肩が凝る
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くつろぎの空間であるリビングは快適さを求める分、失敗もたくさんありました。
確認していきましょう。
1−2−1.リビング階段や吹き抜けにしたら寒い
リビング階段を採用したら、2階から冷気が降りてきて寒いという意見です。
また、吹き抜けにしたらリビングが中々暖まらず、光熱費がかかったという人もいます。
リビング階段や吹き抜けは大人気の間取りですので対策を取っている住宅会社も多いですが、失敗しないために再度確認していきましょう。
■解決策 ・全館空調を採用する ・リビング階段前に扉やロールスクリーンをつける ・吹き抜けにシーリングファンをつける
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リビング階段と相性のいい暖房器具が全館空調です。
全館空調は全館を冷暖房するため、リビング階段や吹き抜けがあっても問題ありません。
むしろ、各階の空気の循環がしやすくなるので効率が上がります。
とはいえ、これはイニシャルコストで170〜250万円ほどかかったりします。
延床面積が40坪未満であれば、家全体の断熱・気密性を高くして、20畳以上用のエアコン1台で全館空調できるタイプもあります。
こちらですとイニシャルコストもランニングコストもお得になります補足ですが、さらに断熱・気密性を業界最高レベルまで高くして、14〜16畳ほどのエアコン1台で、家全体をあたためるというやり方もあります。
ただこの場合は、そのレベルまでの断熱性UPのために建築費が100万円以上あがることも少なくないです。
また、エアコンと連動した全館空調のように各部屋などへの吸気をエアコンと計画連動していない場合は、冷暖房を連続運転して、且つ各部屋の扉を長時間開けておかないと、全館空調のような、温度差が無いということにはならないことが多いので注意が必要です。
暖房器具は個別エアコンを使いたいという方は、別の対策があります。
リビング階段であれば、階段前に扉やロールスクリーンをつけましょう。
扉をつけた家の施工例です。
ロールスクリーンをつけた家の施工例です。
ちなみにこちらのお家は、隣の和室にもロールスクリーンを取付けています。
冷気をしっかりシャットダウンしたいなら扉、開けたときにすっきり見せたいならロールスクリーンを選びましょう。
ロールスクリーンもおしゃれなものから、壁クロスと統一感があるものなどいろいろとあります。
このスクリーンは天井や壁の上に収納BOXがつきますが、それを隠す設計も可能です。
インテリアにこだわる方は、設計士やインテリアコーディネーターに相談の上、取り付けることをおすすめします。
ちなみに、ご相談いただいた方にはこのロールスクリーンをダイニングから見れる100インチの大型スクリーンとして提案したこともあります。
吹き抜けの場合はシーリングファンが効果的です。
この場合は、強弱運転のほかに、逆回転できるタイプがおすすめです。
つまり、冬は暖房を下へ、夏は冷房をあまり上にあがらないように下へ循環できるわけです。
シーリングファンはお風呂上がりに、強運転にすると涼しいという方もいます。
お気に入りの間取りを採用して、快適に生活しましょう。
1−2−2.座る位置のすぐ近くに窓・給気口があって寒い
リビングの座る位置のすぐ横や後ろに大きな窓や給気口があり、そこから入ってくる冷気が寒いと感じている方もいます。
通常は壁に給気口を取り付けるか、サッシの上についた給気口から室内へ空気を取り込みます。
外気をそのまま取り込むので、確かに冬場は寒いです。
給気口を閉めることもできますが、閉めると換気はできていない状態になってしまいます。
■解決策 ・窓や給気口から少し離してソファを置く ・窓の性能を上げる ・第一種換気(熱交換タイプ)を採用する
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窓や給気口から少し離れた位置は寒さの体感が大きく変わります。
まずは窓からの冷気への対策です。
こちらは窓の近くと少し離れたところの温度差を色で示したものです。
やはり窓近くは真っ青。寒いのがわかります。
当たり前の解決策は、下の写真のように窓から少しソファを離すことですよね。
出典:街並みを一望の下に収める プライベートラウンジのある家|実例紹介|木造注文住宅、戸建住宅、ハウスメーカー|住友林業 (sfc.jp)
とはいえ、広さ的に窓からソファーを離せないという方も多いかと思います。
窓の性能を上げることも効果的です。
画像は、LIXILの高性能サッシエルスターXと従来品を比較したときの画像です。
エルスターXはガラスをトリプルにして、且つ従来の3枚ガラスよりも軽くしたものです。
断熱性が約44%向上しています。
断熱性能の高い窓を採用すれば、冬場でも暖房をつけていれば室内は暖かいということが一目瞭然ですね!
補足すると、冬でも日当たりのいい家では、冬の日中の太陽光が室内に入るのが暖かくて気持ち良いという方もいます。
そういう方の場合は、日暮れや天気が悪い日はシャッターを閉めて、夏の高い陽射しは奥行きのあるバルコニーやひさしでカットするような設計にすると寒さが気になりにくいです。
次に給気口からの冷気対策です。
まずおさえておいた方が良いのは、空気の流れです。
意外と間取りの打合せをしていて、これを説明しない設計士はたくさんいます。
給気された空気が、どこを通ってどこに排気するのかは把握しておきましょう。
特に冬に冷気が入ってくる給気口から排気への通り道にソファーがあると、寒く感じるからです。
通常、住宅メーカーとの契約後の詳細打合せで、給気口の位置は決まりますので、合わせてソファーの位置も確認してください。
もう一つの解決策は換気システムによるものです。
換気に関しては、第三種換気でなく第一種換気の熱交換タイプをおすすめします。
ちなみに第三種とは自然給気と機械による強制排気の組み合わせです。
第一種換気は、給気も排気も期待的に行うものです。
どちらにしても、冬の給気口からは、冷気を感じるという声は聞きますので、気になる方には第一種換気の熱交換型をおすすめします。
その第一種換気のなかの熱交換型は外気を取り込むときに熱交換器を通り、室内の空気と熱(温かさと冷たさ)を交換するものです。
つまり、冬には外から給気する冷たい空気に室内のあたたかさを移します。
そのため、外気の冷たさがそのまま室内に入ることがなく、寒さを感じにくくなります。
イニシャルコストは間取りや家の大きさにより数十万円UPとなりますが、熱効率が良いので月々のエアコン代はおさえられます。
1−2−3.西側に配置したら暑い
リビングを西側に配置したら夏場に西日が強くて暑かったという失敗談もありました。
どうしても西側にリビングを配置したいときの暑さ対策はあるのでしょうか。
■解決策 ・窓の断熱性能を上げる ・西側にブラインドシャッターをつける ・西側に窓をつけない
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窓の断熱性能については、前項でお伝えしてますので割愛します。
夏場でも冬場でも、窓の断熱性能を上げることで室内の快適さは上がります。
西側にブラインドシャッターをつけることも効果的です。
角度調整できるタイプであれば、夕日の明るさは少し取り入れつつ、通風や陽射しをカットすることもできます。
もう1つの対策は、西側には窓をつけないということです。
窓をつけたとしても小さなサイズにすることをおすすめします。
西側にテレビを配置することで、自然と窓の数を減らすことができるでしょう。
1−2−4.窓が大きくて寒い
リビングの開放感や日当たりを求めて、大きな窓を採用する方も多いです。
しかし、大きな窓は外気を取り込む面積が大きくなってしまうので、寒さや熱さを感じやすくなってしまいます。
窓の断熱性能を上げる以外に対策はあるのでしょうか。
■解決策 ・窓は大きくしたままで、シャッターがつけられるように配置する ・座る位置と窓位置をずらす ・光を取り込みたいときは窓の大きさよりも位置にこだわる
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窓は大きなまま、シャッターがつけられるように配置を工夫しましょう。
一般的にサッシを連続させてしまうと、シャッターをつけることができません。
しかし、下の写真のように窓と窓の隙間を少し空けるだけでシャッターの取り付けは可能になります。
大きな窓の開放感はそのままに、シャッターを閉めることで断熱性能を高めることができます。
窓面と座面の距離を取ることで、体感温度はかなり変わります。
リビングから外の景色も良く見えますので一石二鳥です。
また、高い位置に窓をつけることで、寒さを防ぎながら日当たりを良くすることができます。
南側に家が経っている場合などは、大きい窓をつけるより高い位置に窓をつけた方が明るいこともあります。
窓の大きさだけでなく高さにもこだわってみましょう。
1−2−5.リビングをステップダウンさせたら寒かった
リビングを掘り下げると、その分天井が高くなったり、なにか特別な空間と感じる効果もあります。
ただリビングをステップダウンさせたら寒かったという方もいます。
原因は2つあります。
1つ目は、通常の床下水平に施された断熱施工ではなくなり、掘り下げた側面と床下の冷気が伝わりやすくなるからです。
もう一つは、通常の床の位置よりもさらに下がるため冷気が溜まりやすいからです。
■解決策 ・掘り下げた部分の側面や床下の断熱施工をあげる ・床暖房または電気カーペットを採用する
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一つ目の解決策は、掘り下げた部分の側面や床下の断熱施工をあげることです。
まずその前に、ステップダウンした場合、その側面(立ち上がり部)や床下はどのような断熱施工なのか確認してください。
ステップダウンを得意な会社は、そのような場合にどのように断熱施工するのか決まっています。
そこで、ステップダウンのときの断熱性と、通常の1階床と壁の断熱性能がどれほど違うのか確認しましょう。
比べると、通常よりも断熱性能が落ちることが多いです。
もちろんそれを理解した上で、ステップダウンを採用するのも一つです。
もし気になる場合は、もっと側面や床の断熱性を高める方法はないか相談してみましょう。
断熱材だけでなく、体感的に温かみを感じるカーペットや木を床や壁に貼るなども1つの方法です。
もう一つの解決策は、床暖房を施工することです。
夏は掘り下げたところが涼しく感じるので、冬場のみそこをあたためるというやり方です。
部分的に暖められる床暖房はダウンフロアのような区切られた空間にはぴったりですし、床面から暖まるので暖かさを感じやすいでしょう。
床暖房を採用するときは、床下や立ち上がり側面の裏側の目に見えないところの耐久性対策に注意が必要です。
通常は床下に潜って点検や補修ができますが、ステップダウンさせてしまうとできません。
・床を下げた場合のその下の断熱性や構造の耐久性はどうなのか?
・点検や補修はどうするのか?
これらのことを念のため確認しておきましょう。
耐久性としてもう1点抑えておきたいのが結露対策です。
温度差で結露は起こりますので、床暖房による熱と冷たい部分との間で結露が起きないか住宅メーカーに確認しましょう。
電気カーペットであたためるのもありですよね。
ダウンフロア内にコンセントを必ずつけましょう。
1−2−6.タイルや土間をつけたら冬に寒かった
タイルや土間をリビングに採用したら寒くて後悔したという方もいます。
床をタイルにした施工例です。
出典:Canvaより引用し当社にて加工
冬場にこの床の上を裸足で歩く勇気はありません。
次はリビングに土間がある家です。
出典:(株)コラボハウス 一級建築士事務所のHPを参考に当社にて加工
確かに、フローリングに比べてタイルや土間は冷たくなりやすいので、触れるとヒヤッとしますよね。
色も寒色系が多いため、寒々しい印象を与えてしまいます。
■解決策 ・間欠空調をしない ・床暖房対応のタイルを選ぶ ・白・グレー系色を避ける ・土間とリビングに仕切りをつける
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空調をつけたり消したりする間欠空調をしないことで、タイルの床でも快適に過ごすことができます。
断熱がよい家で暖房を連続運転しておけば、タイルはむしろ熱伝導が良いので床も温まります。
逆に床の断熱性が悪かったり、暖房を止めると冷めやすいです。
画像は床暖房による実験ですが、エアコンなど他の暖房器具を使用しても同様な結果になります。
タイマー設定にして早朝から暖房をつけておけば、起きる頃には快適です。
タイルや土間に床暖房を採用することで、タイルや土間=寒いという印象はなくなるでしょう。
床暖房に対応したものを選び、施工してください。
ただ、床暖房を施工した場所とそうでない場所での温度差がかなり出ますので、タイルや土間の箇所は全範囲で床暖房も採用することをおすすめします。
タイルフロアを選ぶなら白やグレー系の色を避けることで、視覚的な寒さは和らげることができます。
ただ、夏は白やグレー系色は涼しく感じますし、モダンでスタイリッシュな印象になるので好みの問題ですよね。
リビング内に土間の空間があるときは、仕切りの扉をつけることで寒さを和らげることができます。
効果が期待できるのは床を含めた断熱気密性を高めた上で、連続空調か床暖房です。
タイルや土間をリビングに採用するときは、暖房について検討してください。
1−2−7.風通りを考えて設計してもらったけど座る位置は風が滞る
風が心地いい季節は窓を開けてリビングでくつろぐ方も多いですよね。
しかし、風通りを考えて設計してもらったのに、リビングでくつろぐ位置は風が滞り不快感を感じたという意見もありました。
一方の窓を高い位置につけると、リビングの壁側のソファには風が通り抜けません。
また、同じ高さの窓でも位置によっては、ソファ位置の空気の流れは悪いです。
実際にはソファ横に縦すべり窓がありますので風が通り抜けますが、この窓が無いと仮定するとソファには風が通り抜けません。
■解決策 ・ソファ上を風が通るように採風計画を立てる
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ソファに座っていても風を感じられるような採風計画を立てましょう。
リビング内に2つ窓をつけ、そのうちの1つはソファのすぐ後ろに配置すれば、ソファにいても風を感じることができます。
ソファのすぐ近くに2面の窓が無くても、リビングと他の空間との風の通り道上にソファがあれば風が通り抜けます。
リビング全体ではなく、ソファの位置にも目を向けて風の通り道を考えてみましょう。
1−2−8.2階リビングにしたら夏暑い
2階リビングにしたら、想像以上に日当たりが良くて暑かったという失敗例もよく聞きます。
冬場は心地いですが、夏場は居心地が悪いですし冷房代もかさんでしまいます。
今回も窓の断熱性能を高めること以外の対策を考えてみましょう。
■解決策 ・軒をながくする ・屋根断熱を採用する ・遮光性の高いカーテンを取り入れる
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夏場の日差しを遮るためには軒を長くしましょう。
2階リビングの様子も見てみましょう。
出典:上画像と同じ
優しい明るさの心地いいリビングを作り出すことができています。
また、2階の暑さは窓だけでなく天井からもきています。
屋根は太陽の日差しから1番近いので、たくさんの日差しを受けて高温です。
そのため、天井断熱ではなく屋根断熱を採用しましょう。
三井ホーム以外にも様々なメーカーが屋根断熱を取り入れてみます。
壁の断熱だけでなく屋根や天井の断熱方法にも目を向けましょう。
1−2−9.電動シャッターにすればよかった
手動シャッターを採用した方が、電動シャッターにすればよかったと後悔するケースが非常に多いです。
なぜなら、シャッターの開け閉めのために窓を開けるのが嫌だという理由です。
せっかく室内が快適な温度になっていたのに窓を開けることで、夏場なら暑く・冬場なら寒くなってしまいます。
また、夜に開けると虫が入ってくるのも不快ですよね。
ウチも大きな窓は電動ですが、雨の時も便利です。
「便利なのはわかってるけど、1箇所数万円も追加費用として払うべきか迷う‥。」という方もいると思います。
■解決策 ・迷わず電動シャッターは採用する
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解決策になっていませんが、電動シャッターは採用することをおすすめします。
かなり利便性が高いため、採用してからの満足度も高いです。
電動シャッターにはタイマー機能がついていたり、開閉時の音も手動と比べて格段に静かです。
また、スマートフォンでも操作が可能なタイプもあります。
暑さ・寒さ対策だけでなく、防犯面でも役立ちますのでぜひ採用を検討しましょう。
1−2−10.TV前に動線を作ってしまい後悔
TV前を家族が行き来するような動線がある間取りにしてしまい、後悔してしまった方もいます。
確かに好きな番組を見ているときにTV前をうろうろされると、ストレスが溜まりますよね。
いいシーンを見逃してしまったら最悪です。
■解決策 ・ソファの後ろを通る動線にする ・リビングの横を通る動線にする ・TVを4K以上にしてソファーを近づける
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リビングを横切らないと別の空間に行けない間取りのときは、ソファの後ろを通るような配置にしましょう。
わかりやすく、先ほどの失敗例の間取りを少し変更してみます。
出典:上画像と同じ
少しの変更でも動線を確保することが可能です。
これならテレビに集中できそうですね。
同じく、リビングの横を通る動線も失敗例の間取りを変更して作ってみます。
出典:上画像と同じ
元々ある間取りの変更ですので少々無理がある点はご承知おきください。
しかし、少しの工夫でTV前を通らないような間取りを作ることは可能です。
補足ですが、4K以上のTVは従来の半分近くまでソファーを近づけても問題無いと家電メーカーが言っています。
空間を広くとれなくても、TVを4K以上にしてソファーを近づければ解決することも多いです。
TVを壁掛けにしてAV機器類を他の場所に収納すれば、よりTVとソファの距離を近づけられるので、ソファ裏の動線を確保できますね。
1−2−11.ソファの背面に壁がない間取りにしたらソファがズレる
ソファのタイプによっては、背面に壁がないと座ったときに後ろへズレてしまうことがあります。
特に子供は勢いよく座るときもあるので、大きくズレることもありますよね。
何度もズレていると床にキズがついてしまいます。
■解決策 ・ソファが軽くてズレやすそうなときはすぐ後ろを壁にする
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軽めのソファやコンパクトなソファを購入する可能性がある場合は、ソファを壁付けにできる間取りがいいでしょう。
背面に壁がない間取りにした場合は重めのソファを選びましょう。
1−2−12.首を捻ってTV見る配置で、肩が凝る
ソファに座ったときに首を捻らないとTVが見れないので疲れる、長時間見ていると肩が凝るという意見もありました。
コーナーソファの場合は、家族の誰かはいつも見づらい体制になってしまいます。
■解決策 ・テレビとソファは平行に配置する ・テレビをコーナーに設置する
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テレビを見やすくしたいなら基本的にテレビとソファは平行に配置しましょう。
家族全員が座れるようなカウチソファやコーナーソファを置きたい場合は、テレビ台がコーナーに来るような配置がおすすめです。
コーナータイプのテレビ台は種類が少ないので、採用するときは早めに探した方がいいでしょう。
採用するときは横の角度からも画像が見やすいTVを選ぶことをおすすめします。
液晶であれば「VA方式」ではなく「IPS方式」の方が、視野角が広いためおすすめです。
1−3.安全性・防犯性
リビングの間取りや配置によっては、安全性や防犯性が劣ってしまうこともあります。
1−3−1.台風のときに危険を感じた 1−3−2.ダウンリビングにしたら子供が転倒して危ない 1−3−3.玄関への扉は引き戸にすればよかった 1−3−4.2階リビングにしたら1階の窓を開けっぱなしにしにくい
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検討しようと考えている間取りがある方は目を通してみてください。
1−3−1.台風のときに危険を感じた
大きな窓を付けたが、台風のときに危険を感じたという方もいます。
窓が大きな分、揺れたときに音が気になったり、物が飛んできたときに当たる確率も高いです。
リビングに大きな窓を採用するときには台風対策を考えましょう。
■解決策 ・防風性のあるシャッターを採用する
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各サッシメーカーで防風性に優れたシャッターが販売されているので、大きな窓には採用しておくと安心です。
重さのある飛来物が衝突しても、窓ガラスに損傷を与えることはありません。
1−3−2.ダウンリビングにしたら子供が転倒して危ない
ダウンリビングは段数の少ない階段と同じなので、子供が誤って転倒する可能性があります。
また、フローリングやタイルは硬いので落ちると痛いです。
安全性の高いダウンフロアにするにはどうしたら良いのでしょうか。
■解決策 ・高いダウンフロアは2段に分ける ・ダウンフロアの床をカーペットにする
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高さのあるダウンフロアを採用するときはステップをつけて2段にすることをおすすめします。
さらにダウンフロア内をカーペット仕上げにすることで、より安全性を高めることができます。
入居後に洗えるタイルカーペットを敷き詰めれば、衛生的にもいいですね。
1−3−2.玄関への扉は引き戸にすればよかった
リビングと玄関をつなぐドアを開き戸にして後悔した人もいます。
良く使うドアなので、開く向きやドアの種類には慎重になる必要があります。
■解決策 ・引き戸を採用する ・動線にならない部屋の角に開き戸を設置する
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良く使うドアは可能な限り引き戸を採用しましょう。
ただし、リビングドアを引き戸にする場合、注意点があります。
単に引き戸にするとデザイン性を損ねるからです。
扉を閉めている時に枠が真伸びして見えることがあるからです。
そこで、この引き戸を壁の中に収納することもできます。
ただしこちらは開閉の取っ手が通常の引き戸よりも持ちにくいので、頻繁に開け締めする場合には不便かもしれません。
大建工業の引込戸はつまみを引っ張ってドアを引き出しますが、他メーカーではプッシュ式などもあります。
現物を触ったりして問題ないかご確認ください。
やはりすっきとしたデザインの開き戸が良い方は、動線が干渉しない位置に設定すれば問題無いです。
例えばこちらの画像のように、部屋の角であれば開き戸でもぶつかる危険性は低いです。
細かい箇所ですが、住んでみると重要なポイントですのでしっかり検討してみてください。
1−3−3.2階リビングにしたら1階の窓を開けっぱなしにしにくい
2階リビングにしたら、1枚の窓を開けっ放しにしにくいので後悔したという方もいます。
1階にリビングがあれば、1階にいる時間が長いので人の気配を感じやすいです。
また、2階の窓を開けておいても空から侵入する人はいないので安全性は高いです。
しかし、2階にいると外にいる人の気配が感じにくいので、1階の窓から侵入されてしまう危険性があります。
■解決策 ・面格子をつける ・侵入できない幅や高さの窓をつける ・ブラインドシャッタープラス通風網戸ストッパーで通風する
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2階リビングにいながら、1階の窓を開けて換気をしたい方は面格子付きの窓を採用しましょう。
出典:窓まわりシリーズ | カタログビュー (lixil.co.jp)(102ページ参照)
面格子というとアルミの柵のような物を思い浮かべますが、画像のようなデザイン性がある物もあります。
モダン系もあるので、外観のテイストと合うようならぜひ検討してみてください。
面格子をつけたくない方は窓サイズを工夫しましょう。
45cmX25cmの長方形の窓より小さいサイズの窓なら、一般体型の大人は侵入できないと言われています。
FIX窓と組み合わせて明るさをとりつつ、防犯性の高い窓を採用しましょう。
大きな窓で防犯性を高めたい方は、ブラインドシャッター+網戸ストッパーで風通しを確保しましょう。
ブラインドシャッターは好きな角度に調整ができるので、風を取り込みつつも防犯性を高めることができます。
合わせて網戸ストッパーを採用することで、手がルーバーの隙間から手が入ってしまっても、網戸を簡単に開けることはできません。
どちらも完全に侵入を防ぐための物ではありません。
しかし、何もしないよりは確実に防犯性が上がりますので、検討してみてください。
1−4.収納
リビング内の収納に対する失敗例です。
同じ意見の失敗例が多かったので数は少ないですが、重要度は高いので全部チェックしましょう。
1−4−1.細々とした収納を作ればよかった 1−4−2.ルンバ基地をつければよかった 1−4−3.アイロンがけ用品の収納をつければよかった
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では確認していきます。
1−4−1.細々とした収納を作ればよかった
リビング内に奥行のある収納を作ったが入れるものが無かった! 圧迫感があってリビングが狭くなった! という意見がありました。
また、そもそもリビングの広さばかりを意識してしまい、収納をつけ忘れた方もいます。
リビングは細々としたものが多いです。
書類やリモコン、日用品など細々としたものをすっきり収納したいですよね。
奥行きが浅い収納があれば使いです。
■解決策 ・奥行20~40cmの収納を作る
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リビングには奥行の浅い収納を多めに作りましょう。
なぜなら、奥行が浅い方が細々したものを出し入れしやすく、収納を開けたときにしまっている物を見つけやすいからです。
逆に奥行が深いと、前後で物をしまうので見つけづらく、整理もしづらくなってしまいます。
では、施工例を見てみましょう。
テレビ台と奥行が同じなので、収納内の棚の奥行は恐らく40cm以下でしょう。
FAX機能付きの固定電話がすっぽりとおさまっているので、奥行は約30cmくらいだと思います。
人目につかない場所のリビング収納なら、扉のないオープンタイプもおすすめです。
ただし、収納は出し入れしやすいですが、ホコリが溜まりやすいというデメリットもありますので頻繁にお手入れできる方に向ています。
リビング収納したいもののサイズや出し入れする頻度を考えて、収納サイズや位置を決めましょう。
1−4−2.ルンバ基地をつければよかった
お掃除ロボット「ルンバ」は大人気の掃除用品です。
しかし、収納場所に困っている方も多いです。
なぜなら、充電式なのでコンセントが必須、掃除後はホームベースに戻るので扉付きの収納にしまうことに不向きだからです。
結局、上の画像のようにリビング内に出しっぱなしになっており、見栄えが悪いという意見がありました。
■解決策 ・購入するルンバのサイズに合ったルンバ基地を作る
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ルンバ基地とは、ルンバをしまうためだけに作られた収納のことです。
ちょっとした空間の中にコンセントが施工されています。
施工例を見てみましょう。
階段下のルンバ基地が目立ちにくくて人気です。
本来はデッドスペースになりやすい場所なので、空間を有効的に活用できています。
また、テレビ台を活用してルンバ基地を作った方もいます。
デッキ下にルンバがすっきり収まっています。
ルンバ上の板を引き出すと扉が閉まって、ルンバを隠すこともできます。
出典:上画像と同じ
様々なアイディアがありますね。
注意点として、ルンバはシリーズによって大きさが違うことをお伝えしておきます。
本体の大きさにそれほど違いはありませんが、ホームベースはかなり差があります。
先ほどまで紹介していたルンバ基地は、ホームベースが本体と同じくらいの高さのシリーズです。
しかし、高性能な「iシリーズ」や「sシリーズ」は自動ゴミ捨て機能がついているため、ホームベースが縦長です。
これらを採用する場合はかなり高さのあるルンバ基地を作らなければなりません。
また、ホームベースで自動回収されたゴミを取り出さなければいけないため、壁で囲われているルンバ基地は使いにくくて不向きでしょう。
ルンバ基地を採用するなら、本体とホームベースが同じくらいの高さのシリーズを選びましょう。
1−4−3.アイロンがけ用品の収納をつければよかった
リビングでアイロンをかけているが、アイロンを収納する場所をつけなかったと後悔している人もいます。
設計時は室内物干しのスペースやランドリールームでアイロンをかけるつもりでも、いざ生活してみると子供の様子がよくわかるリビングでかけるようになることもあるでしょう。
また、冬場は暖かいリビングで家事をこなしたい方も多いですよね。
アイロンがけ用品の収納は広さは必要ありませんし、他の物の収納にも使えますので採用して損はないでしょう。
■解決策 ・アイロン台はかけて収納するか隙間収納 ・あえてインテリアとして見せる
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いくつか収納のアイディアを紹介します。
アイロン台には写真のようなフックがついています。
そのため、リビング収納のちょっとしたところにかけて収納することができます。
また、カウンター下にもう一枚板を施工すれば、アイロン台を収納するスペースになります。
かなり省スペースで収納できます。
ただ私ならこの写真のようなカウンターでアイロンはしないと思います。
なぜかと言うと、例えばシャツにアイロンをかける時にカウンターの向こう側が壁なので、布地がたまってやりにくいからです。
なので、器用な方にはこういうアイロンカウンターはよいかなとは思います。
もっと奥行きがあればよいですが、なかなかそのようなスペースはとれないですよね。
物は落ちやすくなりますが、カウンターの向こう側に十分な隙間を設けたこともあります。
番外編的ですが、おしゃれなデザインのアイロン台をあえて見せて収納するという方法もあります。
いつも使う面が着色してくるので、そちらを裏面で飾ればよいですね。
リビング兼ダイニングテーブルにアイロン台を収納している人もいます。
これアイロン台部分が劣化しても市販のものに取り替えできればよいですね。
補足ですがアイロンをメインにする方の身長に合わせて、アイロン台の高さを設定した方が腰がいたくならなくてよいですよね。
リビングに多目的コーナーを提案した時は、真っ白い空間に真っ白い電動昇降デスクを提案しました。
私も使っていますが、家族の身長や目的に合わせて、アイロンかけたり、昇降ペダル踏みながら本読めたりするのでとても採用してよかったです。
自分に合った収納方法を探してみましょう。
1−5.採光
間取りによっては採光に問題のあるリビングになってしまいます。
1−5−1.軒を伸ばしたらリビングが暗い 1−5−2.日差しが入ってテレビが見づらい 1−5−3.窓は大きくしたけど場所によっては暗い 1−5−4.吹き抜けにしなかったら暗かった 1−5−5.リビング前のテラスを白い石にしたら眩しかった
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暗いという失敗例が多いですね。
では、確認していきましょう。
1−5−1.軒を伸ばしたらリビングが暗い
2階リビングの暑さ対策で軒の長くすることを対策としてお伝えしましたが、軒を伸ばしすぎたが故にリビングが暗くなったという意見もあります。
軒を伸ばしすぎると日差しが入りにくく、思っていたよりも暗いリビングになってしまったということもあります。
高度が高い真夏は陽射しもカットしてくれ、太陽が低い冬は明るさが入ると思っていたら、あんまり入らなく暗かったとなりがちです。
出典:上画像と同じ
たしかに軒の長い(深い)家は重厚感が出てとてもかっこよいですよね。
もちろん、季節や時間にもよりますが、軒が短い家と比べると日当たりは劣ります。
■解決策 ・冬至だけを基準に設計しない ・重厚感を出したくても軒を伸ばしすぎない ・夏場にはサンシェードで日当たり対策を
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まず、設計士が言いやすいのは、冬至は太陽の角度が30度ほどなので、軒を深くしても明るさが入ってくるということです。
冬の太陽の角度はエリアによっても違いますが、12月に30度ほどでも2月には40度を超え3月には50度ほどの角度になったりします。
つまり冬至のときには光が室内に届いても、それよりも太陽の位置が高くなると、深い庇に遮られて室内に陽射しが入らないということもあります。
年間を通して室内をなるべく明るくしたいなら、冬至の時だけを基準にして軒を深く出さないように注意してください。
ただし、太陽光が苦手の方もいますし、心地よい明るさは人によって違います。
太陽の角度が40度から50度ほどでも光を入れたいのか、それよりもとにかく陽射しをカットしたいのかを設計士に伝え、自身でも確認しましょう。
補足しておくと、庇を長く(深く)して、夏至の直射日光を完全にシャットアウトすると、外と室内の明暗差により、視覚的に中が暗く感じることがあるので注意した方が良いです。
その場合は、リビングの外や室内の床を明るくして反射光を採り入れるようにするという方法もあります。
いずれにしても、現在の居間を基準に、夏も冬もリビングの明るさをどの程度にしたいのか明確にしてから、間取り決定をしましょう。
重厚感がある建物にしたくても日当たりが気になるのであれば、軒を伸ばしすぎないようにしましょう。
失敗例の写真のように柱を立てないと屋根を支えられないくらい軒を出してしまうと、暗いリビングになる確率は高いでしょう。
柱を建てるほど軒を深くしなくても、十分重厚感のある建物を建てることはできます。
玄関周りだけ軒を深くするという手法も、軒が深い家という印象を与えるのならば効果的です。
また、日差しがきつい夏場にはサンシェードの設置もおすすめです。
窓上に取り付け、使わないときはロールスクリーンのようにすっきりと収納できます。
1−5−2.日差しが入ってテレビが見づらい
昼間にテレビを見ていると、「テレビが見づらいな」と感じたことはないでしょうか。
これは窓から差し込む日差しが関係しています。
新築でも窓の位置を考えて設計しないとテレビが見づらくなってしまいます。
テレビの配置を考えるときは、逆光と窓から直接目に入る光について配慮が必要です。
テレビのすぐ後ろに窓があると逆光になり眩しくなってしまいます。
また、テレビのすぐ横に窓があると、テレビが光が反射してしまって見づらくなります。
窓回りに窓は設置できないのでしょうか。
■解決策 ・北側にテレビを配置し窓をつける ・日差しが差し込む南面にテレビを置くなら窓位置をずらす ・窓からテレビを離す
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北側にテレビを設置すれば、直射日光が当たることがないため日差しの影響を受けることはありません。
ただしあまりにも大きな窓を真後ろにつけると、晴れた日は見づらくなりますので避けましょう。
日差しが差し込む南面にテレビを設置する場合、なるべくなら窓をつけない方がいいです。
しかし、リビングの日当たりを考えてどうしてもつけたいのであれば、テレビ位置から少しずらして窓をつけましょう。
位置だけでなく窓の幅にもこだわりましょう。
また、テレビは窓際に寄せず、少し離れた位置に設置した方が見やすいです。
様々な工夫をしてテレビが見やすいリビングを作りましょう。
1−5−3.窓は大きくしたけど場所によっては暗い
LDKに大きな窓を付けたが、場所によっては日が差し込まなくて暗いと感じている方もいます。
窓の位置によって明るさの感じ方は違います。
確かに、ダイニングキッチンはかなり明るいですが、それと比べるとリビングは少し暗く感てしまいますね。
また、窓との距離がある場合も暗くなります。
確かに窓の近くと比べると、リビングは暗く感じますね。
「大きい窓をつけた=明るくなる」という訳ではないので注意が必要です。
■解決策 ・リビングの南面は窓にする ・リビングは窓側に寄せて配置する
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失敗例と反対のことをやれば、明るいリビングを作ることができます。
リビングの中でも特にソファの南側は窓を配置し、窓側に寄せてリビングを配置します。
窓にソファをぴったりとつけると温度の快適性が下がるので、少し幅を空けて配置しましょう。
1−5−4.吹き抜けにしなかったら暗かった
吹き抜けをつけなくて後悔した人もいます。
たしかに、南側に建物が建っていたり中庭だと、日が入りにくく暗くなってしまいます。
南側の建物が日差しを遮ってしまい、低い位置まで日が差し込みません。
実際に、私が設計図を見て、「南側の隣家が建て替えとなったら、今の設計図だとLDが暗くなる可能性があります。」と施主の方にアドバイスをしたことがありました。
すごく実績があるという設計士に、設計中のリビングが暗くないかその方が聞くと、「大丈夫ですよ」と言われたので図面は変更しなかったのですが、住んでからやっぱり暗くて、永野さんの言うことを聞いていればよかったと後悔したという方がいます。
こうならないための対策は前述しましたが、とにかく1年を通じてどの程度の明るさのリビングにしたいのかを十分に設計士と話し合って間取りを決めることです。
その上で、より明るいリビングとしたい場合は次のとおりです。
■解決策 ・吹き抜けをつける ・勾配天井にして高い位置に窓をつける
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南側の建物によって日差しが遮られている場合は、吹き抜けをつけましょう。
2階リビングや平屋の場合は、勾配天井にして高い位置に窓をつけ、日差しを取り入れましょう。
ちなみにこちらのお宅は隣家とかなり近いです。
出典:上画像と同じ
屋根の勾配をうまく利用して日当たりを確保しています。
隣家の状況を細かくチェックし、窓の位置や高さを工夫しましょう。
もちろん、今の隣家が大きな建物に建て替えとなった場合を想定して、間取りや窓の位置を決めてください。
1−5−5.リビング前のテラスを白い石にしたら眩しかった
リビング前のテラスを検討している方は色に注意してください。
白い石は外から見る分にはきれいですが、室内でカーテンを開けているととても眩しく目が疲れます。
■解決策 ・白以外を採用する ・遮光性の高いカーテンをつける
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真っ白にそこまでこだわりが無いのであれば、明るめのベージュやグレーなどの色に変更しましょう。
そこまで雰囲気を変えずに、眩しさを軽減させることができます。
どうしても白い石のテラスを採用したい場合は、カーテンにこだわってみるといいでしょう。
レースカーテンにもミラーやUVカットなどの様々な機能があります。
中から外は見やすく、外からの日差しは弱めてくれるようなカーテンを探してみてください。
1−6.音・目線
リビングはくつろぐための空間なので、生活音や来客の目線が気になりやすいです。
1−6−1.リビング階段で来客の目線が気になる 1−6−2.吹き抜けにしたら上下階の音が気になる 1−6−3.寝室を隣にしたら音に気を使う 1−6−4.真上の部屋を子供部屋にして後悔 1−6−5.玄関の正面にリビングのドアをつけて後悔 1−6−6.リビングドアを透明ガラスにしたら玄関丸見えで後悔 1−6−7.窓から車しか見えなくて嫌だ 1−6−8.隣家の2階の窓から覗かれる感じで嫌だ 1−6−9.全開口サッシにしたら窓枠が多くて邪魔だった
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間取りや配置の失敗で音や目線が気になるという、様々な意見がありました。
図面では確認できない点なので、しっかりチェックしていきましょう。
1−6−1.リビング階段で来客の目線が気になる
リビング階段は2階に行くときにリビングを通らなければいけません。
子供が友達を連れてきた様子を見られるのはいいですが、リビング内が片付いていなかったり自分の身支度ができていないと見られたくありませんよね。
それでもリビング階段を諦めきれないときの対策をお伝えします。
■解決策 ・リビングに入ってすぐの位置に階段をつける ・リビングに背を向けて上がっていくような間取りにする
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リビング階段にしたいなら、リビングに入ってすぐの所を階段の上り口にして、リビングに背を向けて上がる階段にしましょう。
動線と目線の方向を工夫すれば、リビングに視線が集まることを防ぐことができます。
1−6−2.吹き抜けにしたら上下階の音が気になる
吹き抜けにしたら上下階の音が気になる方もいます。
夜勤のため昼間に2階の寝室で寝ていても、1階のリビングで家族が話していると気になって眠れません。
吹き抜けの場合の音対策を考えます。
■解決策 ・吹き抜けを壁で塞ぐ
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上の写真のように吹き抜けまわりの壁を全面オープンにするのではなく、気になる部屋前は壁を作りましょう。
効果が絶大なわけではないですが、壁がない方の部屋よりは音が気にならなくなります。
もっと効果を期待するのであれば、全面壁にして小窓をつけましょう。
吹き抜けの開放感はそのままに、防音性を高めることができます。
1−6−3.寝室を隣にしたら音に気を使う
寝室とリビングが隣り合っていると、先ほどの吹き抜けよりも音が気になります。
しかし、最近は廊下のない間取りが人気ですので、リビングと他の居室が隣り合うことはよくあります。
特に平屋で多いケースです。
■解決策 ・廊下を挟む ・防音扉を採用する
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設計上可能であれば、リビングと寝室の間に廊下を挟みましょう。
画像のように、廊下でなく玄関ホールなどの他の空間でもいいです。
ただし、玄関に人がいるときに音が気になる可能性がありますので、慎重に検討してください。
リビングと寝室が隣り合ってしまう場合は、防音扉を採用してもいいでしょう。
本格的な防音ドアは効果ですが、生活音を軽減させる簡易防音ドアならそれほど高くありません。
画像のリヴェルノの簡易防音ドアは、同デザインの開き戸と比較して定価で4万円弱の差額です。
1−6−4.真上の部屋を子供部屋にして後悔
2階建て以上の家でリビングの真上を子供部屋にしてしまい、後悔した方もいます。
なぜなら、子供が部屋で飛び跳ねたりおもちゃを投げると、下のリビングまで音が響くからです。
子供が騒ぐのはわずか数年の間ですし、家族の音は大丈夫という方も多いです。
ただ、リモートで仕事したり、静かにくつろぎたいと音が気になるときもありますよね。
そのような方は次の対策をしておくとよいです。
■解決策 ・遮音性の高いフローリングや遮音シートを採用する ・厚手のマットやラグを敷く
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施行中から対策をしたい方は、建築会社にお願いして遮音性の高いフローリングやフローリング下に遮音シートを施工してもらいましょう。
ウッドワンのピノアースの通常の無垢フローリングと比べて1坪当たり7,400円の差額です。
子供部屋6帖2部屋分と考えると、4.5万円弱の追加費用になります。
そこまでお金をかけたくないという方は、厚手のマットやラグを敷きましょう。
写真のようなジョイントマットを敷くだけでも、1階への音の響き方は大きく変わります。
補足ですが、住宅メーカーによって、標準仕様での上階の床の遮音性が違いますので、音が気になる方は、よく比較したほうが良いです。
また、リビングの天井を一般的なダウンライトにしたり、天井に埋め込み型の空調を入れると、遮音性が落ちることが多いので注意してください。
1−6−5.玄関の正面にリビングのドアをつけて後悔
玄関の正面にリビングドアをつけたら、来客時に子供がドアを開けてしまいリビングが丸見えになってしまったという方もいます。
リビングをいつもきれいな状態にしておくことは難しいので、なるべくなら玄関からリビングが見えないような間取りにしたいものです。
また、ドアや収納の扉を玄関の正面に配置すると、玄関に入ったときの見栄えがあまりよくありません。
見栄えも悪いですが圧迫感もありますよね。
「玄関はその家の顔」とも言われますので、できればかっこいい玄関に仕上げたいものです。
■解決策 ・玄関の正面は壁が理想的
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玄関の正面には壁が来るような間取りにしましょう。
お気に入りの石やタイルを張ることで、おしゃれな空間に仕上がります。
また、リビングも見えないので目線も気になりません。
玄関の正面に窓を配置する方もいます。
とても素敵な玄関ですが、窓ガラスや樹木の手入れが必須です。
また、この玄関は左側にリビングドアがありますが、住んでいる人がドア前にいれば目線は遮れます。
仮に、ドアが開いてしまったとしても覗き込まなければ様子はあまり見えません。
玄関の正面の扉は避け、リビングへの視線を遮りましょう。
そして、壁や窓を使って素敵な玄関を演出てください。
1−6−6.リビングドアを透明ガラスにしたら玄関丸見えで後悔
こちらも玄関からの目線が気になるという失敗例です。
リビングドアを正面に設置しなかったとしても、ドアがガラスだと玄関からリビングの様子が丸見えになってしまいます。
窓をつけているような開放感がありますが、目線が通るため丸見えです。
■解決策 ・目線が通りにくいガラス扉を採用する
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ガラスがついたリビングドアを採用したい方は、目線が通りにくいように加工されたガラスを選びましょう。
出典:上画像と同じ
ちなみに上の画像で引用した、Panasonicの室内ドアには様々なガラスの種類があります。
空間の雰囲気に合った、目線の通りにくいドアを選びましょう。
1−6−7.窓から車しか見えなくて嫌だ
リビングの窓を大きくしたが、窓から自分の車しか見えなくてガッカリしたという方も多いです。
車好きな方ならいいですが、そうでない方はきれいな庭の景色を見たいですよね。
特に南道路の土地に家を建てると、建物の正面が中省スペースになることも多いので、このような配置になりやすいです。
■解決策 ・リビング前には駐車スペースを配置しない ・南道路以外の土地にする
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可能であれば、リビングの正面は駐車スペースでは庭が来るような配置にしましょう。
間取り設計時から、外構工事の計画も進めておくと失敗しづらいでしょう。
また、土地から購入する方は、あえて南道路の土地を避けるという方法もあります。
北道路の土地であれば駐車スペースも北側に設けることが多いので、建物前の南側を庭にすることができます。
また、東・西道路でも同じです。
出典:上画像と同じ
車を建物の横に駐車するので、リビングからの目線の先に庭を作りやすいです。
土地によって建物や外構の配置も大きく変わりますので、イメージを膨らませて土地探しをしましょう。
1−6−8.隣家の2階の窓から覗かれる感じで嫌だ
隣の家との距離が近いと、窓の位置によっては家の中が覗けてしまうこともあります。
吹き抜けや階段、高い位置の窓はカーテンをつけない方も多いので、隣家からの目線に注意が必要です。
■解決策 ・周辺の建物の窓の位置を確認する ・カーテンをつける ・型ガラスを採用する
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隣の家から見える位置には、窓を採用しないようにしてください。
吹き抜けやカーテンをつけない大きな窓を採用する予定の方は、土地を購入するときから周辺の家の窓位置を確認しておいた方がいいでしょう。
購入してしまうと、希望の間取りを変更しなければならない可能性もあります。
できれば購入前に住宅会社の設計士にチェックしてもらいましょう。
また、見られない対策はカーテンをつけることです。
吹き抜け部分の施工例を確認してみましょう。
レースカーテンがついているリビングです。
しかし、レースカーテンは夜間は中の様子が見えやすいので注意が必要です。
続いては、縦型ブラインドです。
縦型ブラインドは、角度によって目線や日差しのの入り方を調整することができます。
また、小さな窓や景色を楽しむための窓でなければ、型ガラスを採用するという手もあります。
型ガラスであれば室内の視界がぼやけるので、目線が気になりにくいです。
1−6−9.全開口サッシにしたら窓枠が多くて邪魔だった
全開口のサッシを選んだら窓枠が多く、窓を閉めているときに景色が見づらくて後悔したという方もいます。
窓を開けている時間はあまり多くないので、窓を閉めたときの見栄えも大切です。
■解決策 ・開ける必要が無いならFIX窓 ・景色の見やすさなら引違い窓か両袖窓 ・枠のない全開口サッシを検討する
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窓を開ける必要がなく、日差しを取り込み景色を見られればいい場所の窓はFIX窓をつけましょう。
景色を楽しみたいが風も取り込みたい場合は、窓枠の少ない引違い窓を選びましょう。
引違い窓は窓枠がない分、1枚のガラスが大きくなります。
そのため、とても大きなサッシを選んでしまうと、開け閉めに力が必要になりますので注意しましょう。
両袖の引違い窓なら、ガラスのサイズが小さいので開け閉めがしやすいです。
見たい景色に合わせて窓を選んでもいいでしょう。
また、枠のない大開口サッシも販売されています。
サッシを引き込むために、サッシと同じ幅の壁が必要などの条件はありますが、室内から景色を楽しみたい方はぜひ検討してみましょう。
1−7.間取りや配置の失敗例と対策のまとめ
リビングの間取りや配置の失敗例と対策を表にまとめます。
気になる項目を再チェックしましょう。
広さについて
失敗例 | 対策 |
家具を置いたら思ったよりも狭くなった | ・早い段階で家具・家電のサイズを検討しておく ・図面に正確な家具サイズを落とし込む |
広くしすぎて落ち着かない
| ・壁を背にして座るような間取りにする ・ダウンリビングを採用する |
空気清浄加湿器を置く場所が無かった | 小型の家具・家電を置けるようなスペースを用意しておく |
ダイニングテーブルとソファーの距離が近すぎた | ・リビング、ダイニング間はゆとりを持って設計する ・コンパクトにしたいときはキッチン前にリビングを配置する |
ダイニング中心として設計してもらえば良かった | ・空間の優先順位をつける |
快適さについて
失敗例 | 対策 |
リビング階段や吹き抜けにしたら寒い | ・全館空調を採用する ・リビング階段前に扉やロールスクリーンをつける ・吹き抜けにシーリングファンをつける |
座る位置のすぐ近くに窓・給気口があって寒い | ・窓や給気口から少し離してソファを置く ・窓の性能を上げる ・熱交換型の第一種換気を採用する |
西側に配置したら暑い | ・窓の断熱性能を上げる ・西側にブラインドシャッターを採用する ・西側に窓をつけない |
窓が大きくて寒い | ・窓の大きさはそのままで、シャッターをつけられるような配置にする ・座る位置と窓位置をずらす ・光を取り込みたいときは窓の大きさよりも位置にこだわる |
リビングをステップダウンさせたら寒かった | ・掘り下げた部分の側面や床下の断熱施工をあげる ・床暖房または電気カーペットを採用する |
タイルや土間をつけたら冬に寒かった | ・間欠空調にしない ・床暖房対応のタイルを選ぶ ・白系を避ける ・土間とリビングに仕切りをつける
|
風通りを考えて設計してもらったけど座る位置は風が滞る | ・ソファ上を風が通るように採風計画を立てる |
2階リビングにしたら夏暑い
| ・軒をながくする ・屋根断熱を採用する ・遮光性の高いカーテンを取り入れる
|
電動シャッターにすればよかった | 迷わず電動シャッターを採用する |
TV前に動線を作ってしまい後悔
| ・ソファの後ろを通る動線にする ・リビングの横を通る動線にする ・TVを4K以上にしてソファーを近づける |
ソファの背面に壁がない間取りにしたらソファがズレる | ・ソファが軽くてズレやすそうなときはすぐ後ろを壁にする |
首を捻ってTV見る配置で、肩が凝る | ・テレビとソファは平行に配置する ・テレビをコーナーに設置する |
防犯性・安全性について
失敗例 | 対策 |
台風のときに危険を感じた | ・防風性のあるシャッターをつける |
ダウンリビングにしたら子供が転倒して危ない | ・高いダウンフロアは2段に分ける ・ダウンフロアの床をカーペットにする |
玄関への扉は引き戸にすればよかった | ・引き戸を採用する ・動線にならない部屋の角に開き戸を設置する |
2階リビングにしたら1階の窓を開けっぱなしにしにくい
| ・面格子をつける ・侵入できない幅や高さの窓をつける ・ブラインドシャッタープラス通風網戸ストッパーで通風する |
収納について
失敗例 | 対策 |
細々とした収納を作ればよかった | ・奥行20~40cmの収納を作る |
ルンバ基地をつければよかった | ・購入するルンバのサイズに合ったルンバ基地を作る |
アイロンがけ用品の収納をつければよかった | ・アイロン台はかけて収納するか隙間収納 ・あえてインテリアとして見せる |
採光について
失敗例 | 対策 |
軒を伸ばしたらリビングが暗い
| ・夏至だけを基準に設計しない ・重厚感を出したくても軒を伸ばしすぎない ・夏場にはサンシェードで日当たり対策を |
日差しが入ってテレビが見づらい | ・北側にテレビを配置し窓をつける ・日差しが差し込む南面にテレビを置くなら窓位置をずらす ・窓からテレビを離す |
窓は大きくしたけど場所によっては暗い | ・リビングの南面は窓にする ・リビングは窓側に寄せて配置する
|
吹き抜けにしなかったら暗かった
| ・吹き抜けをつける ・勾配天井にして高い位置に窓をつける |
りビング前のテラスを白い石にしたら眩しかった | ・白以外を採用する ・遮光性の高いカーテンをつける |
音・目線について
失敗例 | 対策 |
リビング階段で来客の目線が気になる | ・リビングに入ってすぐの位置に階段をつける ・リビングに背を向けて上がっていくような間取りにする |
吹き抜けにしたら上下階の音が気になる | ・吹き抜けを壁で塞ぐ |
寝室を隣にしたら音に気を使う | ・廊下を挟む ・防音扉を採用する |
真上の部屋を子供部屋にして後悔 | ・遮音性の高いフローリングや遮音シートを採用する ・厚手のマットやラグを敷く |
玄関の正面にリビングのドアをつけて後悔 | ・玄関の正面は壁が理想的 |
リビングドアを透明ガラスにしたら玄関丸見えで後悔 | ・目線が通りにくいガラス扉を採用する |
窓から車しか見えなくて嫌だ | ・リビング前には駐車スペースを配置しない ・南道路以外の土地にする
|
隣家の2階の窓から覗かれる感じで嫌だ | ・周辺の建物の窓の位置を確認する ・カーテンをつける ・型ガラスを採用する |
全開口サッシにしたら窓枠が多くて邪魔だった | ・開ける必要が無いならFIX窓 ・景色の見やすさなら引違い窓か両袖窓 ・枠のない全開口サッシを検討する |
設備やインテリアは住んでからリフォームしやすいですが、間取りや配置は簡単にはできません。
しっかりと対策をして失敗のないようにしていきましょう・
2.照明・カーテン・インテリアの失敗例と対策
続いては、リビングに採用した照明・カーテン・インテリアに対する失敗例と対策を紹介します。
2−1−1.照明が暗すぎた(明るすぎた) 2−1−2.ソファーに座ったときに暗くて本が読みにくい 2−1−3.メイン照明の他に間接照明もつければ良かった、間接照明だけにしたら暗い 2−1−4.吹き抜けにしたら暗かった 2−1−5.間接照明を設置する面にホコリがたまる
2−2−1.窓を大きくしたらカーテン溜まりがとれなかった 2−2−2.2倍ヒダのカーテンにすれば良かった 2−2−3.横型ブラインドにしたら掃除が大変! 2−2−4.縦型ブラインドにしたら外からの目線が気になる
2−3−1.喫煙者なのでクロスをベージュにしたら後悔した 2−3−2.アクセントクロスを採用したら飽きた 2−3−3.床や建具を暗くしたら狭く感じる 2−3−4.オープンタイプの飾り棚にホコリが溜まる 2−3−5.勉強用カウンターを作ったけど使われていない
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照明やカーテンはリビングの印象を大きく左右させるアイテムですので、失敗ししないよう慎重に選んでいきましょう。
2−1.照明
まずは、照明に関する失敗例と対策です。
2−1−1.照明が暗すぎた(明るすぎた) 2−1−2.ソファーに座ったときに暗くて本が読みにくい 2−1−3.メイン照明の他に間接照明もつければ良かった、間接照明だけにしたら暗い 2−1−4.吹き抜けにしたら暗かった 2−1−5.間接照明を設置する面にホコリがたまる
|
全体的に暗いという失敗例が目立ちます。
では、確認していきましょう。
2−1−1.照明が暗すぎた(明るすぎた)
図面での打合せではわからなかったが、実際に生活してみたら暗すぎたという方もいます。
逆に、明るすぎて落ち着かないという意見もありました。
リビングで読書などをする方は、明るめの照明を選ぶ必要があります。
リビングでくつろぎたい方は、明るさのトーンを落とすといいでしょう。
出典:上画像と同じ
同じリビングの画像でも、照明のトーンによって全然違う雰囲気になりますね。
では、照明の明るさで失敗しないためにはどうすればいいのでしょうか。
■解決策 ・リビングの用途を設計士に伝える ・調色調光タイプの照明にする
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大切なことはリビングの使い方を設計士やコーディネーターに共有することです。
上の画像でも説明した通り、使い方によって必要な明るさは全然違います。
必ずどのような用途でリビングを使うかを伝えて設計してもらいましょう。
また、様々な用途がある場合や使い方が明確で無い場合は調色調光タイプの照明を選んでおきましょう。
シーンによって使い分けができるので、どんな用途で使っても快適です。
2−1−2.ソファーに座ったときに暗くて本が読みにくい
照明の位置による失敗例です。
リビングの中心に照明をつけたら、ソファまで明かりが届かなかったという意見がありました。
これだと、ソファに座って読書はしづらいですね。
■解決策 ・ダウンライトなどで明かりを補う ・バランス良くダウンライトを配置する
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ソファも明るくしたいなら、リビングの照明の他にダウンライトを追加してもいいでしょう。
また、ダウンライトだけでリビング全体の明るさを確保したいなら、照明の位置に注目してください。
エリアごとに照らす照明計画を立ててダウンライトを配置すれば、ソファにもしっかりと明かりが届きます。
2−1−3.メイン照明の他に間接照明もつければ良かった、間接照明だけにしたら暗い
明るさ重視でシンプルな照明を採用したが、雰囲気を出したいときのために間接照明もつければ良かったと感じている人もいます。
確かに間接照明があるだけで、とてもおしゃれな空間につながります。
また、リビングに間接照明だけをつけたら、リビングが暗くなったという意見もあります。
では、間接照明と相性のいい照明の種類は何でしょうか。
■解決策 ・ダウンライト+間接照明の組み合わせはおしゃれに仕上がる
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間接照明をリビングに採用したいなら、メインの照明はダウンライトを選ぶと素敵に仕上がるでしょう。
シーリングライトやペンダントライトは照明を消していても存在感がありますが、ダウンライトは目立ちません。
そのため、間接照明で素敵なリビングを演出することができます。
2−1−4.吹き抜けにしたら暗かった
吹き抜けにしたら暗いと感じるという意見もありました。
なぜなら、吹き抜けは天井がかなり高いので、真上に照明をつけることは少なく、側面の壁につけることが多いからです。
通常の照明位置よりも高くなってしまうのと、真上から照らすことができないので暗いと感じてしまいます。
また、真上に照明をつける場合もありますが、先ほどと同様で通常の照明位置よりも高くなってしまうことが多いです。
こちらの写真は側面にも照明があるので明るさいリビングになりますが、真上の照明だけだと明るさが届きにくく暗く感じます。
■解決策 ・リビングに明るさを求めるなら、吹き抜けの位置を工夫する ・スタンドライトを置いて明るさを足す
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明るいリビングにしたいならリビングの真上の吹き抜けは避けましょう。
開放的な空間は残しつつも、しっかり明るさの取れたリビングになります。
どうしてもリビングの真上に照明を持ってきたいなら、スタンドライトを併用もおすすめです。
手元近くに明かりがくるスタンドライトは読書などもしやすいので、明るいリビングにしたい方に向いているでしょう。
2−1−6.間接照明を設置する面にホコリがたまる
間接照明を採用したが掃除が手間で後悔した人もいます。
写真のように光を上に当てるように施工した間接照明は、正面の設置面にホコリが溜まってしまいます。
汚れているとわかっていても、高くて見えにくい場所なので掃除が大変でやる気が出ませんよね。
ホコリが溜まりにくい間接照明はできないのでしょうか。
■解決策 ・側面の壁に光を当てるように設計する
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間接照明の光を側面の壁に当てるようにすれば、壁が床と垂直になるのでホコリは溜まりません。
掃除が必要なのはテレビ台だけなので、通常のお手入れと同じです。
今回の例は間接照明が縦ですが、横向きでも側面の壁に当てるように設計すれば、ホコリを溜まりにくくすることはできます。
2−2.カーテン
続いてカーテンに対する失敗例と対策です。
2−2−1.窓を大きくしたらカーテン溜まりがとれなかった 2−2−2.2倍ヒダのカーテンにすれば良かった 2−2−3.横型ブラインドにしたら掃除が大変! 2−2−4.縦型ブラインドにしたら外からの目線が気になる
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カーテンは他の物に比べると住んでから買い替えやすいですが、新築時にオーダーする方が多いと思いますので後悔はしたくないですよね。
では、1つずつ確認してみましょう。
2−2−1.窓を大きくしたらカーテン溜まりがとれなかった
窓を大きくしたが故に、カーテン溜まりが取れなくて後悔した人もいます。
溜まりは窓にかからず、壁内で収まるようにすると見栄えがいいです。
しかし、次のような大きな窓の場合はどうでしょうか。
窓間の壁がほとんど取れないので溜まりが窓と被ってしまいます。
すると、見栄えも悪いですし窓も小さく見えてしまいます。
大開口の家を建てるときは、どのようなカーテンをつければいいのでしょうか。
■解決策 ・シェードやロールスクリーンをつける ・ブラインドをつける
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大きな窓をつけるときは、溜まりのできないカーテンをおすすめします。
施工例を見てみましょう。
まずはロールスクリーンです。
出典:暖かな日差しと窓の線が美しい住まい|実例紹介|木造注文住宅、戸建住宅、ハウスメーカー|住友林業 (sfc.jp)
かなりすっきりして見えます。
続いて、記事を平行に折りたたんで開閉するシェードの施工例です。
ブラインドもすっきりとしているので、大きな窓との相性がいいです。
横型ブラインドです。
こちらは縦型ブラインドの施工例です。
どれも一般的なドレープカーテンに比べると種類は劣りますが、様々なカーテンが合いますのでお気に入りの1点を探してみましょう。
2−2−2.2倍ヒダのカーテンにすれば良かった
せっかくオーダーカーテンにしたなら、1.5倍ヒダではなく2倍ヒダにすればよかったと後悔する人もいます。
安価な市販のカーテンはほとんどが1.5倍ヒダです。
2倍ヒダにすると使用する生地の量は増えますが、それだけ高級感が増します。
比べると全然違うことがわかります。
■解決策 ・目立つ場所のカーテンは2倍ヒダに
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カーテンにこだわりたい方や、高級感・重厚感を出したい方は2倍ヒダのカーテンを選びましょう。
ただし、1.5倍ヒダに比べて金額がアップします。
予算をそこまでかけたくない方は、LDKの大きな窓だけ2倍ヒダにし、その他の空間は1.5倍ヒダにすることをおすすめします。
同じ空間でヒダの違いがあっても違和感は全くありません。
2−2−3.横型ブラインドにしたら掃除が大変!
横型ブラインドはホコリが溜まりやすいので、掃除が大変です。
布製のカーテンとは違って洗濯ができないので、1列ずつ拭き掃除をしなければなりません。
採用してから大変さに気づき、苦労している方がたくさんいます。
■解決策 ・頻繁に窓を開ける場所、油が跳ねる場所には採用しない ・軍手を使って掃除をする
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横型ブラインドはホコリの掃除だけであればそこまで大変ではありません。
しかし、砂ボコリがついたり油がついてしまうと、お手入れが大変になってしまいます。
なぜなら、洗剤などをつけて2度拭きしなければならないからです。
そのため、頻繁に窓を開ける場所や油が跳ねる場所には採用しないようにしましょう。
また、ブラインド掃除には軍手がおすすめです。
使い捨てにはなりますが、軍手をはめて雑巾代わりにしてみてください。
手にフィットしている軍手は、横型ブラインドの隙間にも入り込みやすく掃除の時短につながります。
2−2−4.縦型ブラインドにしたら外からの目線が気になる
縦型ブラインドは、ブラインドの角度によって外からの目線が気になるという方もいます。
縦型ブラインドで目線を遮る方法は無いのでしょうか。
■解決策 ・レースを組み合わせたルーバーを採用する
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縦型ブラインドで外からの目線を遮りたいなら、レースとブラインドが一体になった商品がおすすめです。
ブラインドとレースがL字で接続されているため、光や目線をしっかり遮ることができます。
2−3.インテリア
リビングのインテリアは非常に大切です。
2−3−1.喫煙者なのでクロスをベージュにしたら後悔した 2−3−2.アクセントクロスを採用したら飽きた 2−3−3.床や建具を暗くしたら狭く感じる 2−3−4.オープンタイプの飾り棚にホコリが溜まる 2−3−5.勉強用カウンターを作ったけど使われていない
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失敗例の種類も様々ですね。
ではチェックしていきます。
2−3−1.喫煙者なのでクロスをベージュにしたら後悔した
喫煙者の中にはタバコの煙によってクロスの色が変色することを加味して、初めからベージュのクロスを選ぶ方もいます。
しかし、生活してみると清潔感が感じられず後悔した方もいるようです。
■解決策 ・白を採用して模様替えを頻繁にする ・腰高でクロスを張り替える
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清潔感を出したい方は、白のクロスを採用しましょう。
後々タバコの煙で汚れるのは気になりにくいですので、新築時に白の明るさを十分に満喫しておきましょう。
また、家具が壁に接しているクロスなどは、タバコで汚れたクロスと色の差が付きやすいです。
悪目立ちしてしまいますので、頻繁に模様替えをして色ムラが出ないように工夫しましょう。
また、貼り替えしやすいように腰高でクロスを張り分けることもおすすめします。
下半分は木製の腰壁にしてもいいですし、見切り材を入れて別のクロスを貼ってもいいと思います。
お気に入りのデザインを選びつつ、貼り替えの費用も抑える工夫をしておきましょう。
2−3−2.アクセントクロスを採用したら飽きた
リビングに柄物のアクセントクロスを採用したが、長年生活したら飽きてきたという方もいます。
建てた当時と色柄の趣味は変わって当然です。
では、後悔しないための対策を考えましょう。
■解決策 ・無地のアクセントクロスにする ・アクセントクロスの範囲を狭くする
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リビングにアクセントクロスを採用するなら、おすすめは無地のタイプです。
新築時は地味に感じるかもしれませんが、年齢を問わず好まれるカラーです。
また、貼り替えを前提とするなら、アクセントクロスの範囲は小さめにしておくことをおすすめします。
将来の貼り替えまで考慮しているなら、後悔しないように思い切って派手なクロスを採用しましょう。
2−3−3.床や建具を暗くしたら狭く感じる
高級感のある内装には暗めの床や建具も人気です。
しかし、明るめの建具や床のリビングと比較すると圧迫感を感じやすいです。
上の画像はリビングの広さや置いてあるなどは、全て同じ条件で比較しています。
右の写真の方が狭く見えますよね。
明るめの床や建具を採用しつつ、空間を広く見せたいときはどうすればよいのでしょうか。
■解決策 ・白い壁が良く見えるような間取りにする
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床・建具が暗い色の時は、白い壁をなるべく多く作りましょう。
全体的に落ち着いたトーンでまとめられているリビングですが、白い大きな壁面があることで空間の印象を明るくしています。
壁だけでなく、大きな窓をつけることも効果的でしょう。
2−3−4.オープンタイプの飾り棚にホコリが溜まる
リビングにオープンタイプの飾り棚を採用したが、棚上の掃除が面倒という方もいます。
飾り棚はホコリが溜まりやすく、細々とした物を飾っていると掃除が大変です。
■解決策 ・飾り棚をつけるならガラス付きにする
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大切なものを飾る棚であれば、ガラスの扉のついたタイプがおすすめです。
ガラスをつけるほどでも無い方は、飾り棚を掃除のしやすい高さに付けましょう。
あまり上につけすぎてしまうと、掃除が大変なので手入れの頻度が減ってしまうので注意が必要です。
2−3−5.勉強用カウンターを作ったけど使われていない
リビング内の勉強スペースは近年大変人気です。
しかし、子供が小学校のときしか使わなくて後悔しているという方もいます。
使われていないと物置き場になってしまうケースがほとんどで、空間が無駄になってしまいます。
■解決策 ・備え付けでなく家具を購入する
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勉強スペースを作るときは、備え付けではなく家具を購入することをおすすめします。
写真のような大きなデスクでなく、コンパクトデスクでも子供が勉強するには十分です。
自室で勉強するようになったら子供部屋へ運べば、リビング空間が広くなって使い道が広がります。
2−4.照明・カーテン・インテリアの失敗例と対策のまとめ
照明について
失敗例 | 対策 |
照明が暗すぎた(明るすぎた) | ・リビングの用途を設計士に伝える ・調色調光タイプの照明にする |
ソファーに座ったときに暗くて本が読みにくい | ・ダウンライトなどで明かりを補う ・バランス良くダウンライトを配置する |
メイン照明の他に間接照明もつければ良かった 間接照明だけにしたら暗い | ・ダウンライト+間接照明の組み合わせはおしゃれに仕上がる |
吹き抜けにしたら暗かった | ・リビングに明るさを求めるなら、吹き抜けの位置を工夫する ・スタンドライトを置いて明るさを足す
|
間接照明を設置する面にホコリがたまる | ・側面の壁に光を当てるように設計する |
カーテンについて
失敗例 | 対策 |
窓を大きくしたらカーテン溜まりがとれなかった | ・シェードやロールスクリーンをつける ・ブラインドをつける |
2倍ヒダのカーテンにすれば良かった | ・目立つ場所のカーテンは2倍ヒダに |
横型ブラインドにしたら掃除が大変! | ・頻繁に窓を開ける場所、油が跳ねる場所には採用しない ・軍手を使って掃除をする
|
縦型ブラインドにしたら外からの目線が気になる | ・レースを組み合わせたルーバーを採用する |
インテリアについて
失敗例 | 対策 |
喫煙者なのでクロスをベージュにしたら後悔した | ・白を採用して模様替えを頻繁にする ・腰高でクロスを張り替える |
アクセントクロスを採用したら飽きた | ・無地のアクセントクロスにする ・アクセントクロスの範囲を狭くする |
床や建具を暗くしたら狭く感じる | ・白い壁が良く見えるような間取りにする |
オープンタイプの飾り棚にホコリが溜まる | ・飾り棚をつけるならガラス付きにする |
勉強用カウンターを作ったけど使われていない | ・備え付けでなく家具を購入する |
照明・カーテン・インテリアはリビングの雰囲気を大きく左右させます。
失敗例を元に対策を練っていきましょう。
以上となります。続きの
3.センターテーブル・ソファの失敗例と対策
4.テレビ周りの失敗例と対策
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