二世帯住宅 の間取り【完全分離・完全同居・一部共有】別のメリットとデメリット

 

こんにちは。ユーム永野です。

 

この記事をご覧の方々の多くは、少なからず二世帯住宅に関心があったり検討していたりすると思います。

 

二世帯住宅の間取りは、大きく完全分離型と共有型に分かれ、共有型はさらに完全同居型と一部共有型に分けることができるのはご存知でしょうか。

 

つまり二世帯住宅の間取りは

 

・完全分離型

・完全同居型

・一部共有型

 

の3つのタイプに分類することができます。

 

結論を先にお伝えすると、こんな感じのメリット・デメリットがあります。

 

■二世帯住宅 間取りタイプ別のメリット・デメリット

間取りタイプ

完全分離型

完全同居型

一部共有型

建築費

メンテナンス費用

プライバシー

助け合い

将来性

 

この記事では、二世帯住宅で失敗・後悔しないために、各間取りタイプの特徴とメリット・デメリットが具体的になるほどとわかります。

 

これらを理解することで、あなたのご家族にぴったりの二世帯住宅の間取りをより具体的にイメージできるようになるでしょう。

 

 

最後には、私のおすすめの二世帯住宅の間取りもお伝えします。

 

 

・・・・・

 

簡単に自己紹介をします。

 

今までハウスメーカー時代を入れると、少なくとも約80億円以上の注文住宅の計画をトータルサポートしてきたユーム 永野です。

 

今も、U-hm株式会社を経営しており、全国の家づくりの契約前のご相談と契約後の最終決定前のご相談を受け、少しでもお役に立てるのが生きがいとなっています。

 

■「幸せつづく家づくり」の探求者|ながけん(ユーム 永野 健一)の 簡易プロフィール

 

・1分1秒を争う業務厨房の動線設計及びHACCP(危害要因分析必須管理点)に基づく環境改善提案を5年

・大手ハウスメーカー(HM)時代を含めて、土地探し・家づくり支援を20年以上

・独立後、相談者が提案されたプラン・見積診断は1,000回以上提供

 

※業界初の注文住宅の本格的なオンライン・セカンドオピニオンサービスを提供する会社 u-hm株式会社 CEO

 

 

・・・・・

 

二世帯住宅 3つの間取りタイプの特徴

まずは3つの間取りタイプの特徴からおさえていきましょう。

 

二世帯住宅の間取り➀:完全分離型

 一つ目は、【完全分離型】です。

 二世帯の居住スペースや設備を完全に分ける間取りが完全分離型です。

 

実際に理想的であり、一番人気でもありますが、デメリットもあるのでのちほどお伝えします。

 

二世帯の分け方には2階以上の住宅にして上下で分ける横割りタイプと、壁を隔てて左右に分ける縦割りタイプの2種類があります。

 

左右で分ける縦割りタイプ左右隣居型とも言います。

 

上下で分かる横割りタイプ上下分離型とも言います。

 

一番多い二世帯住宅の間取りは、横割りタイプ・上下分離型です。

 

完全分離型では、玄関も各世帯用につくられます。

 

 

二世帯住宅の間取り②:完全同居型

2つ目は、「完全同居型」です。

 

完全同居型とはその名の通り、一つの住宅を二世帯が完全に共有するタイプの間取りです。

 

共有しない空間は基本的に寝室のみに限られます。

 

 

二世帯住宅の間取り➂:一部共有型

3つ目は、「一部共有型」です。

 

一部共有型とは、世帯別に過ごす空間は確保しつつ、一部のスペースや設備を共有するタイプの間取りです。

 

共有の仕方は各住宅によって異なりますが、代表的なものとして玄関・キッチン・浴室・洗面所などが挙げられます。

 

 

それでは二世帯住宅で失敗・後悔しないために、この3つの間取りタイプのメリット・デメリットを比較していきましょう。

 

 

二世帯住宅の間取り【完全分離型のメリットとデメリット】

先に言ってしまうと、私が今までお手伝いしてきた中で、このタイプにしてよかったと、親世帯からも子世帯からも一番聞くことが多いのが、【完全分離型】です。

 

まずこの【完全分離型のメリット】です。

 

 

【完全分離型】二世帯住宅のメリット

 

メリット1:  プライバシーが確保しやすい

 

メリット2: 水道・光熱費を世帯別に把握しやすい

 

メリット3: 一世帯になったときに片方を賃貸として貸し出せる

 

メリット4: 生活音が気にならない

 

 

みなさんわかるかと思いますが、少し具体的に解説していきます。

 

 

メリット1:  プライバシーが確保しやすい

 完全分離型の最大のメリットは、各世帯がそれぞれプライバシーを確保しやすいことです。

 

家族とはいえ、常に誰かと同じ空間にいると疲れてしまう。そのように感じる方にはおすすめのタイプです。

 

完全分離型では互いにプライベートな空間が用意されていますから、過度に顔を合わせる必要がありません。

 

二世帯間で程よい距離感を保ちながら生活できる分、長期的に良好な関係を続けていきやすくなるでしょう。

 

 

メリット2: 水道・光熱費を世帯別に把握しやすい

 空間や設備を完全に分けるということは、互いのプライバシーを確保できるのみならず、金銭的なメリットもあります。

 

なぜなら、水道代や光熱費など月々の出費を別々に管理することができるからです。

 

お金の問題は時にトラブルに発展するため、使用料金をそれぞれ把握できることも、良好な関係を保つための大きなメリットとなるのです。

 

 

メリット3: 一世帯になったときに片方を賃貸として貸し出せる

 空間や設備を完全に分けているため、将来的に一世帯になったときに、もう一世帯分のスペースを賃貸として貸し出しやすいのも、完全分離型のメリットです。

 

借り手が見つかれば、毎月の家賃収入を得ることができます。

 

私自身も将来二世帯住宅も可能なこの完全分離型の間取りにしていて、実際に隣を今賃貸にしていて毎月収入が入ってきているのは大きなメリットです。

 

また、売却を検討する場合も、完全分離型は共有型に比べて買い手が見つかりやすいです。

 

将来、若世帯の子世帯との二世帯も可能です。

 

 

メリット4: 生活音が気にならない 

世代が違えば生活のリズムも違うものですが、互いの生活音が気になりにくいことも完全分離型のメリットです。

 

例えば、足音・掃除機や洗濯機の音・子供の泣き声などを騒音に感じる人もいますよね?

 

また、騒音で迷惑をかけていないかと心配になる方もいらっしゃるのではないでしょうか?

 

普段はそれらの音を気にしなくても、体調などによりストレスの原因となるでしょう。

 

完全分離型であれば、こうした音の問題を回避できる可能性が高くなります。

 

普段の何気ない生活音によって二世帯間の関係がぎくしゃくすることなく、快適に過ごせるのも完全分離型の大きなメリットです。

 

 

一方で完全分離型には次のようなデメリットがあります。

 

【完全分離型】二世帯住宅のデメリット

 

デメリット1: 広い土地が必要

 

デメリット2: 建築費用が高い

 

デメリット3: メンテナンスコストが高い

 

デメリット4:世帯間の関係が希薄になりがち

 

 

それぞれ解説します。

 

 

デメリット1: 広い土地が必要 

完全分離型は特に左右に二世帯分の住宅を構える場合に、広い土地が必要となります。

 

つまり土地の取得費が高くなるというデメリットがあるということです。

 

交通の便が良い・学校が近いなどの希望条件を満たすエリアに二世帯分の家が建てられる土地が見つかるとも限らず、土地探しが難航してしまう恐れもあるでしょう。

 

もちろん、3階建て、4階建てが建てられるエリアであれば、それほど広くない土地でも二世帯住宅は可能です。

 

 

デメリット2: 建築費用が高い 

完全同居型や一部共有型に比べて家の建築費が高いのも、完全分離型のデメリットです。

 

みなさんこれは分かると思いますが、ほぼすべての空間や設備を2つ用意することになるからです。

 

一部を共有する二世帯よりも、建物の大きさが大きくなります。

 

水回りであるキッチン・トイレ・風呂などが二世帯分必要となることは、建築費がかさむ要因となります。

 

 

また、横割りタイプ(上下分離)で1階に親世帯、2階に子世帯の間取りの場合は、2階の床全体を二世帯用の遮音仕様とする場合が多く、その分の費用もかかります。

 

縦割り(左右隣居)タイプの間取りは、親世帯と子世帯を分ける壁全体を二世帯用の遮音仕様とする場合が多く、その分の費用もかかります。

 

 

デメリット3:メンテナンス費用が高い

敢然分離型の二世帯住宅で、将来「失敗・後悔した」となりがちなのは、メンテナンス費用が他のタイプの間取りよりも高くなりがちだということです。

 

完全分離型の場合、水廻りも二世帯ですし、建物も大きくなるので、その分メンテナンス費用・補修費や設備の交換費用も増えます。

 

もちろん、二世帯でメンテナンス費用・補修費を分け合える時期は良いのですが、将来的に子世帯のみでその費用を支払うことになった場合には、その負担は大きくなります。

 

 

デメリット4: 世帯間の関係が希薄になりがち

 世帯間で互いのプライバシーが確保される完全分離型ですが、裏を返せば二世帯の関係が希薄になりがちとなるデメリットにもなりえます。

 

同居と言いながらも、それぞれの空間で生活しているため、集合住宅のお隣さんのような関係になるような可能性を秘めています。

 

互いの生活音も聞こえづらいため、万が一の病気やケガに気づきづらくもあるのです。

 

とは言っても、すぐ隣ですので、関係が希薄になるのか、程よい関係となるのかは、ご家族次第です。

 

 

二世帯住宅の間取り【 完全同居型のメリットとデメリット】

 続いて寝室以外の水廻も共有する完全同居型のメリット・デメリットを抑えていきましょう。

 

【完全同居型】二世帯住宅のメリット

完全同居型にはこんなメリットがあります。

 

メリット1:  二世帯住宅の中では建築費用が最も安い

 

メリット2:メンテナンス費用の負担が少ない

 

メリット3: 二世帯で家事を分担できる

 

メリット4: 将来一世帯になった際に対応しやすい

 

 

それぞれについて解説します。

 

 

メリット1:  二世帯住宅の中では建築費用が最も安い

 完全同居型の最大のメリットは、二世帯住宅の中で建築費用が最も安い点でしょう。

 

家の中のほぼ全ての空間や設備を共有するため、完全分離型のように二世帯分の建築面積や水廻り設備を必要としないからです。

 

親世帯や子世帯の主寝室の扉や壁など、一部だけ遮音仕様とする場合もありますが、完全分離型よりもその範囲は少ないので、費用も抑えられます。

 

将来片親となった時も、無駄なスペースができないというメリットもあります。

 

 

メリット2:メンテナンスコストの負担が少ない

基本的に一世帯分の水廻り設備で済みますし、完全分離型や一部共有型よりも建物の大きさが必要なくなります。

 

そう言う点で、設備の補修・交換費用や、防水・シロアリ、外壁、屋根・板金などのメンテナンス費用が他の二世帯のタイプよりも安くなります。

 

また、光熱費のランニングコストもLDKがまとまって一つのため、他の二世帯のタイプよりも安いと言えます。

 

太陽光発電システムも1つのシステムで二世帯全体の電気代を抑えることが可能となります。

 

 

メリット3: 二世帯で家事を分担できる

 共有スペースが多い完全同居型では二世帯で家事を分担できるというメリットもあります。

 

家事の負担が軽減されれば時短になり、自分の時間が増えることにもなるでしょう。

 

これは、実際に家づくりをお手伝いした奥様がたから良く聞きます。

 

「二世帯になるまでは、お掃除や料理も全部1人だったけど、それが大分減った」とか、「洗濯もの干しっていて、急に雨が降っても助かった」とか。

 

 

また、子世帯が共働きである場合に、親世代に子供の面倒を見てもらうこともできます。

 

万が一子供が病気にかかった場合も、看病してくれる人がいるのはとても心強いことです。

 

 

メリット4: 将来一世帯になった際に対応しやすい

 完全同居型の二世帯住宅は、一般的な注文住宅とさほど大きな違いはありません。

 

将来的に子世代だけで住むようになったとしても、余らせてしまうスペースが発生しづらくなります。

 

したがって将来一世帯となっても、完全分離型や一部共有型よりも無駄となる空間や設備がありません。

 

それまでと変わらない生活を送ることができます。

 

これはLDKやほとんどの設備を一緒に使う完全同居型ならではのメリットと言えるでしょう。

 

 

一方で完全同居型には次のようなデメリットもあります。

 

【完全同居型】二世帯住宅のデメリット

 

デメリット1: プライバシーが確保しづらい

 

デメリット2: 生活音に気を遣う

 

デメリット3: 水道・光熱費を世帯別に把握しづらい

 

 

つまりこういうことです。

 

 

デメリット1: プライバシーが確保しづらい

 完全同居型で大きなデメリットとなりうるのが、世代間でプライバシーを確保しづらいことです。

 

同じ空間。LDKで過ごす時間が長くなるため、価値観の違いから、いざこざが生じる可能性が高くなりがちです。

 

実際にこの間取りタイプの二世帯の方からいろいろとストレスを聞いてきました。

 

一部ご紹介します。

 

 

・片方が掃除や食器洗いなどをしている間、リビングでくつろげない。

 

・家事は分担しているが、相手の雑さが気になる。

 

・いつもリビングで一緒なので、子供への教育方針が違うので困る。

 

 

このようなことは、ウチは家族間のプライバシーとかあまり気にしないからとおっしゃられていた方からも聞いています。

 

親世帯からも、最初はお孫さんと一緒で嬉しかったけれど、「孫が元気過ぎて疲れる」「落ち着かない」とか、「私が居間にいるとお互いに気を遣う」というお気持ちも聞いています。

 

 

その結果、本来安らげるはずのプライベートな空間である寝室では、夫婦同士の感じ方の違いによる言い争いが始まってしまうことも起こり得ます。

 

最初は小さな衝突だったのがやがて大きな軋轢となり、共有スペースでの口数が減ってしまうことは避けたいですよね

 

いわゆる嫁姑問題にも発展しかねないため、このデメリットについては十分に考慮する必要があるでしょう。

 

 

デメリット2: 生活音に気を遣う 

お互いの生活音が気になってしまうのも、完全同居型のデメリットです。

 

日常的な暮らしでどうしても生じる生活音が、生活リズムが違うがゆえにストレスになる場合があります。

 

親世代が早い時間に就寝するため、テレビを見ていて笑うことにも気が引けると子世代がストレスを感じることもあるのではないでしょうか?

 

耳の聞こえ方、聞き取れやすいTVなどの音量も違うので、それで音が大きすぎる、小さすぎるというストレスもあるようです。

 

一方、子世代の子供が発する声や音で親世代が寝られないと悩む、そんなことが日常的に繰り返されてしまうかもしれません。

 

活動時間のズレもあり、意図していないことで互いに迷惑をかけてしまうことも、二世帯の関係が悪化する原因となります。

 

 

デメリット3: 水道・光熱費を世帯別に把握しづらい 

水道光熱費の負担を二世帯で分け合えることは完全同居型のメリットでもありますが、その使用量が世帯間で大きく異なる場合は、負担額が不平等だと感じてしまうかもしれません。

 

最初は良かったものの、だんだんと一緒に暮らしているうちに、電気やシャワーの節約や空調のつけっぱなしをこちらは気をつけているのに! とストレスを感じているという声も聞きます。

 

子供も成長するにつれ、使用する光熱費の量も変わっていきます。

 

各世帯で使用した分を管理できれば良いのですが、それができないのも完全同居型のデメリットと言えるでしょう。

 

 

二世帯住宅の間取り【一部共有型のメリットとデメリット】

最後に玄関やお風呂などだけを一つとする一部共有型のメリット・デメリットを抑えていきましょう。

 

【一部同居型】二世帯住宅のメリット

メリットはこちらです。

 

【一部共有型のメリット】

 

メリット1: 分離型よりは建築費用が少し安い

 

メリット2: 世帯間で適度な距離が保てる

 

 

解説します。

 

メリット1: 分離型よりは建築費用が少し安い

 一部共有型は完全分離型に比べて建築費用が少し安くなるメリットがあります。

 

一部共有型では、共有している部分の面積や設備が、完全分離型よりも少なくなるからです。

 

例えば水回りは高額になりがちですが、浴室や洗面室を共有すれば一軒分の設備や広さしかかからないため、建築費を抑えることができます。

 

 

メリット2: 世帯間で適度な距離が保てる 

一部共有型は完全同居型に比べ、世帯間の距離を適度に保てるメリットもあります。

 

空間や設備を共有する程度によって距離の取り方を調整することができます。

 

二世帯ともに、食事は一緒に取りたいということであれば、ダイニングルームを共有することが考えられます。

 

あるいは生活リズムが異なるためにリビングやダイニングは別々にして、玄関・浴室・洗面所のみを共有する方も少なくありません。

 

二世帯の関係性や生活リズムに合わせた間取りの注文住宅を建てることで、長期的に良好な関係を続けていくことにつながります。

 

 

【一部同居型】二世帯住宅のデメリット

一方、一部共有型にはこんなデメリットがあります。

 

 

【一部共有型のデメリット】

 

デメリット1: 分離型よりプライバシーが確保しづらい

 

デメリット2: 世帯間の境界線が引きづらい

 

デメリット3:将来無駄なスペースとなりやすい

 

 

それぞれについて解説します。

 

 

デメリット1: 分離型よりプライバシーが確保しづらい

 完全同居型に比べれば、それぞれの世帯だけで過ごす空間の多い一部共有型ですが、完全分離型に比べればプライバシーが確保しづらいことはデメリットとなり得るでしょう。

 

仮に浴室を共有する場合、お風呂に入っていると知らずに、二世帯が鉢合わせてしまい気まずい思いをすることがあるかもしれません。

 

ダイニングを共有する際は、夫婦間だけや子世帯の親子だけでしたい話を避けなければいけない場面も出てくることでしょう。

 

 

デメリット2: 世帯間の境界線が引きづらい 

完全同居型と完全分離型の間にある一部共有型は、世帯間の境界線を引きづらいというデメリットもあります。

 

結婚すると夫婦間のルール(例: エアコンの温度設定やリモコンの位置など)ができるものですが、世帯間でそれが食い違う場合があるでしょう。

 

あるいはリビングを共有する際、自分の嗜好には合わない家具や家電が置かれてしまうかもしれません。

 

共有スペースでは自分のこだわりや好みを妥協する必要があることをデメリットと感じる方もいるのではないでしょうか?



デメリット3:将来無駄なスペースとなりやすい

完全分離型であれば、将来賃貸やAIR B&Bのように貸して、収入を得られやすいです。

 

またプライバシーも確保されているので、子世帯のお子様家族が隣に住みたいとなる可能性もあります。

 

完全同居型よりも親世帯のスペースが広くなるこの一部同居型の場合、将来子世帯のみとなった時に、空いたスペースや設備が無駄となり、その部分のメンテナンス費用はかかるということになりがちと言えます。



 

まとめ

それではまとめと私のおすすめの間取りです。



二世帯住宅の間取りには

 

 

  • 完全分離型
  • 完全同居型
  • 一部共有型

 

 

の3タイプがありますが、この動画ではそれぞれのメリット・デメリットをお伝えしてきました。

 

 

もう一度、そのメリット・デメリットを表で確認しましょう。

 

■二世帯住宅の間取り別メリット・デメリット

二世帯住宅の間取り

完全分離型

完全同居型

一部共有型

建築費

メンテナンス費用

プライバシー

助け合い

将来性

 

建築費と将来のメンテナンス費用を安く抑えたいご家族は完全同居型で寝室以外のLDKや水廻りを共有するタイプが良いです。

 

LDKは別が良いなということであれば、この部共有型で、お風呂と洗面トイレだけ共有とすれば、全て別々の完全分離型よりは建物の面積も少なく、設備費用も安く済みますし、メンテナンス費用もその分安くなります。

 

 

やはり、プライバシーが重要ということであれば、言うまでもなくこの完全分離型です。

 

特に親世帯から要望があるのは、プライバシーは必要だけど、少しだけでもお互いに行き来する機会を増やしたいということです。

 

その場合は、玄関だけ共有の一部共有型を選ぶ方も少なくないです。

 

 

せっかくの二世帯だから、お互いのコミュニケーションも大事にしたいし、家事や子育てもお互いに分担して、助け合いたい。というご家族には、完全同居型か一部共有型が良いでしょう。

 

家事や子育てのルールをしっかりと決めている方がその後ストレス少なく、良い関係を気付いている感じです。

 

 

子世帯の方が、将来的に親世帯のスペースを賃貸やAIR B&Bで貸せるようにしたい。または自分の子供と二世帯しやすい空間にしておきたいということであれば、やはり完全分離型です。

 

子世帯が完全分離型を希望していましたが、お父様が玄関だけは一つにしたい。と強いご希望のご家族にご提案したのは、将来、その玄関をなるべくコストを抑えてリフォームで二つに分けやすくして、将来的に賃貸にしてもプライバシーも保てるような間取りです。

 

一部共有型でも、間取りなどの工夫によってこういうことも可能です。

 

 

将来親世帯のスペースが無駄になって、その分のメンテナンス費用を払うのは厳しいという方は、完全同居型が良いです。

 

 

あなたのご家族にはどのタイプが一番合うと思いますか?



私であれば、土地の広さやコスト的に可能であればやはり完全分離型です。

 

親とは仲が良いですが、お互いにプライバシーは重要かなということと。

 

仮に片親との同居の場合で、親の健康面で自分達の世帯の空間で様子をいつも見れたり、何かの手助けや介護をして、親世帯は誰かに貸せるからです。

 

実際にまだ一緒には暮らしていませんが、10年前から将来完全分離型の家を建てていて、ずっと良い方に借りてもらっています。

 

この10年以上の家賃収入は大きかったです。

 

親には一緒に住もうと何回も言っていますが、やはりプライバシーが気になるということと、今住み慣れているところが良いとのことで実現できていませんが、隣を賃貸としていてもしっかりとした構造や設計の工夫でお互いのプライバシーは十分に保てています。



とはいえ、土地の広さや予算のこともありますので、完全共有型でも一部共有型でもプライバシーをより保つ間取りもできますので、工夫次第です。

 

みなさんもそれぞれの良し悪しを見極め、最適な二世帯住宅づくりを成功させてください。



今回は以上です。

 

それでは また。

 

ユーム 永野

 



 

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