どうも。ユーム 永野です。
今回は、ニックネーム 小地主になる さんからの質問です。
「土地は値引できますか? どのぐらい安くなりますか?」
このことについてです。(小地主になる さんには既にメールにて回答済みです。)
それではお伝えします。
■「幸せつづく家づくりの探求者」 ながけん (ユーム 永野 健一)の 簡易プロフィール
◎優秀と言われる設計士・営業担当 以上のアドバイス でなければ意味がないと思う方の相談役
・1分1秒を争う業務厨房の動線設計及びHACCP(危害要因分析必須管理点)に基づく改善提案を5年 ・大手ハウスメーカー時代を含めて、土地探し・家づくり支援を20年以上 ・相談者が提案されたプラン・見積の分析改善案の提供は1,000回以上
【幸せつづく家づくりコンサル|ながけん】 空間デザイン心理士/耐震実測マイスター/木構造マイスター準一級/整理収納アドバイザー一級/住宅収納スペシャリスト/風水片付けコンサルタント/ こんまり®︎流片づけコンサルタント養成講座修了生/住宅建築コーディネーター ※業界初の注文住宅の本格的なオンライン・セカンドオピニオンサービスを提供する会社 u-hm株式会社 CEO
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小地主になる さんへ
土地の値引に関してですね。
結構重要な注意事項がありますので、それを含めてお伝えしますね。
【土地の値引に関して】※目次にもなっています。それぞれ注意ポイントや解説がわかります。1. 申込(買い付け)をする際に値引の希望はできる ポイントは コチラ2. 指し値(値引希望)をした後に他の良い条件の申込が入ると、買えない可能性がある コチラ3. 値引成功例は数万~数十万円程の場合が多い コチラ
4. 人気エリアでは、良い土地が出来てきたらスグに満額で買い付けを入れるという覚悟も必要 コチラ 5. 指し値をする際のコツとして、手書きにてお願い文を添える方がよい コチラ6.指し値(値引)を希望する前に、住宅ローンを利用する場合は、事前審査を通しておくと良い コチラ7. 指し値(値引)額は自己責任。相場や近隣の販売事例などのデータを参考にして決める コチラ
まとめ コチラ
それぞれ簡単に説明致しますね。
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1. 申込(買い付け)をする際に値引の希望はできる
基本的に土地購入の流れは、
・申込(買い付け)
↓
・数日後に売主サイドから了承又は断りの連絡有り
↓
・1週間後に契約(契約金の支払い)
↓
・1ヶ月前後で引渡し(残代金の支払い)
となります。
その最初の申込(買い付け)時に、購入希望価格を書く欄があり、値引希望の場合は値引後の金額(指し値)を書くことができます。
つまり値引の希望はできるわけです。
ただし、注意事項がありますので、次の項目以降でお伝えします。
2. 指し値(値引希望)をした後に他の良い条件の申込が入ると、買えない可能性がある
申込(買い付け)は一般的には早いもの順に契約の優先権が生じます。
ただ、その直後に満額など良い条件で申込があれば、売主さんはそちらと契約する可能性はあります。
こういうケースは今までに何回も見てきました。
まあ売主さんとしては、少しでも自分の土地を高く評価してくれる買主さんに売りたいというのは当然なわけです。
指し値(値引)をする際はそのことを考慮して行いましょう。
3. 値引成功例は数万~数十万円程の場合が多い
今まで値引となった実例をお伝えしますね。
・当初売値1億1270万⇒売買価格1億1100万(仲介手数料から-100万も)
・当初売値5480万⇒売買価格5400万
・当初売値3300万⇒売買価格3280万
・当初売値7230万⇒売買価格7200万
・当初売値1980万⇒売買かっく1950万
など
他にはもっと値引額が多い事例もあるかもしれませんが、
我々が知っている範囲ですと、そんなに大きな値引ができているわけではないです。
値引額100万円の指し値をして、売主さんにスグに断られたケースもありますし、値引の半額までならいいよとフィードバックをくれる売主さんもいます。
4. 人気エリアでは、良い土地が出来てきたらスグに満額で買い付けを入れるという覚悟も必要
人気のエリアや駅徒歩10分以内の土地など好条件の土地を探している方は、値引をしようか迷うことに時間をかけると、他の人にとられてしまう可能性があります。
本当に良い土地がでてきたら、すぐに満額で買い付けを入れるという覚悟をしておいたほうが良いと思います。
5. 指し値をする際のコツとして、手書きにてお願い文を添える方がよい
これは不動産屋さんもこういうこと言わないので、みんなやっていないのですが、ユームの土地探し一括依頼の無料サービスにて相談をされた方には、絶対やったほうがよいと伝えています。
売主(地主)さんも最初の売値はいろいろ悩んで決めていたりするわけです。
土地に思い入れがある地主さんも多いです。
それを見ず知らずの人が、紙切れ(申込。買い付け用紙)1枚で、値引額を一行書いて、ポンと送られてくるわけです。
しかも、間に不動産業者が入って、電話やFAXで指し値(値引後の希望価格)が伝えられてくるので、その業者さんの伝え方などで、売主さんの心証(しんしょう)を悪くする可能性があります。
買い付けはスピード命なので、短い文章で良いので、心を込めて、値引をお願いする文章を添えた方が良いと私はおすすめしています。
6.指し値(値引)を希望する前に、住宅ローンを利用する場合は、事前審査を通しておくと良い
売主さんは、確実に買ってくれる方に売りたいと思うのは当然です。
すぐに現金で支払ってくれる人ほど確実性が高いわけです。
ただ、ほとんどの人は住宅ローンを利用して土地購入します。
仮に同時期に二人の方から申込があり、片方は住宅ローンの承認が確実で、片方が不確実であれば、当然前者の方に売りたいわけです。
その意味では、事前審査を通しておくと良いです。
ただし、やみくもに事前審査をしても参考になりません。
あらかじめ、不動者業者や建てたい住宅メーカーとよく相談の上、土地・建物・諸費用などを想定した上で、事前審査をしましょう。
7. 指し値(値引)額は自己責任。相場や近隣の販売事例などのデータを参考にして決める
一般的に、不動産業者や住宅メーカーに指し値を相談する方が多いのですが、仮に彼らが「〇〇万円ぐらいは値引いてくれそうです」と言ったのでそのとおり指し値(値引)をしたら、断られた!となっても、責任はとってくれません。
指し値(値引)をして買えるか買えないかは全て自己責任となります。
もちろん彼らの見解は参考として聞くとして、具体的な資料やデータで買おうとしている物件が相場より高いのかどうかなどをチェックすることをおすすめします。
不動産業者や住宅メーカーに「相場はいくらなんですか」と聞き、口頭であいまいな答えを聞くよりも、「相場や直近の成約実例も調べてもらえませんか?」と頼んでおきましょう。
その具体的なデータを見ながら、不動産業者などの意見を聞くと良いです。
もし、同じような土地の成約実例があって、買おうとしている土地がそれよりも高ければ、値引できる可能性もあり、値引額を決める具体的な参考となります。
因みに、自分で土地の成約実例を調べる方法もありますので、参考にどうぞ。
⇒国土交通省「土地総合情報システム」(http://www.land.mlit.go.jp/webland/servlet/MainServlet)
まとめ
小地主になる さんへ
確かに申込(買い付け)時に土地の値引の希望はできますが、値引(指し値)をすることが原因で契約できない場合もあるので、よくよく注意してくださいね。
値引額は数万~数十万円ほどが多いので、本当に良い土地で他の人にとられる可能性があるのであれば、満額で申込(買い付け)をすることも必要です。
もし、値引をする際は、売主にその土地を気に入っていること、ただし予算的に値引をお願いしたいということを丁重に文章で添えることをおすすめします。
それでは、小地主さんが良い土地・お住まいを取得できますように。
ユーム
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