能登半島地震の被災地支援に行っており、一旦新規ご相談をストップしておりましたが、2月8日~再開いたします。
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2024年2月6日 ながけん( 永野 健一 )
こんにちは U-hm (ユーム) 永 野 です。
どの会社も地震に強いと訴求する中で、どう見分ければ良いのかを広めていきたく、このサイトを運営しています。
果たして、一条工務店は本当に地震に強いのでしょうか?
具体的に次の点に関して説明致します。
・一条工務店の耐震性
・震災時の対応能力
・長期保証を継続できるかどうかの企業力
早速、目次からどうぞ。
※2021.6.3に更新しました。
■「幸せつづく家づくりの探求者」 ながけん (ユーム 永野 健一)の 簡易プロフィール
◎優秀と言われる設計士・営業担当 以上のアドバイス でなければ意味がないと思う方の相談役
・1分1秒を争う業務厨房の動線設計及びHACCP(危害要因分析必須管理点)に基づく改善提案を5年 ・大手ハウスメーカー時代を含めて、土地探し・家づくり支援を20年以上 ・相談者が提案されたプラン・見積の分析改善案の提供は1,000回以上
【幸せつづく家づくりコンサル|ながけん】 空間デザイン心理士/耐震実測マイスター/木構造マイスター準一級/整理収納アドバイザー一級/住宅収納スペシャリスト/風水片付けコンサルタント/ こんまり®︎流片づけコンサルタント養成講座修了生/住宅建築コーディネーター ※業界初の注文住宅の本格的なオンライン・セカンドオピニオンサービスを提供する会社 u-hm株式会社 CEO
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まずは、下の表の評価ランクだけをざっと見て、次の【解説と所感】の太文字だけでもご覧いただければ約2分で重要ポイントがわかります。
■一条工務店耐震性評価ランクとその詳細
※スマホにて表が見れる様にしている為、PCですと細長に表組されてます事をご容赦ください。
■一条工務店 耐震性7項目評価比較ランク(2021.06,u-hm調べ) | |
1.過去の建物被害の大きかった地震波にて実大実験をしているか? | |
評価ランク | A |
<木造系> 「夢の家I-HEAD構法 (木造軸組工法)」 A:建物全壊率が高い地震波で実験済み ただし、下記いずれも詳細な公表は無し ※KiK-net 益城波は建物全壊・大破率4.2%のため、宮園波(建物全壊・大破率30.8%)且つ詳細の公表あれば評価ランクA+
「 外内ダブル断熱構法(2×6工法) 」 A:建物全壊率が高い地震波で実験済み ただし、下記いずれも詳細な公表は無し ※KiK-net 益城波は建物全壊・大破率4.2%のため、宮園波(建物全壊・大破率30.8%)且つ詳細の公表あれば評価ランクA+
「 免振 」 B:神戸波?(?年) ※熊本地震の実験の具体的公表は無し。
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2.建物の余力を確認する実大実験ができているか? | |
評価ランク | B+ |
<木造系> C:「 2階建て・夢の家I-HEAD構法 (木造軸組工法)」 ※兵庫県南部地震の建物全壊・大破率3.2%
A:「 2階建て・外内ダブル断熱構法(2×6工法) 」
B:「3階建て・外内ダブル断熱構法(2×6工法)」
※他多数の地震波による実大実験を実施しているが工法や実験回数の詳細な公表は無し
「免振」 C:約818gal?(神戸波?年) 神戸波?など繰り返し、実大実験を行い、揺れの大幅軽減を確認。
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3.実験体の参考度合は? | |
評価ランク | A |
<木造系> A:「 夢の家I-HEAD構法」木造軸組工法2階(国立科学技術研究所。2002年) A:「 外内ダブル断熱構法 」2×6工法2,3 (国立科学技術研究所。2015年) A:「 免振 」(オプション)総2階(実験場所と実験年不明示) | |
4.実大実験による揺れの抑制はどうか? | |
評価ランク | ー |
<木造系> 「夢の家I-HEAD構法(木造軸組工法) 」 (-):具体的実験内容や揺れ幅、変形量など不明示。制震システムはオプションも無し。
「 外内ダブル断熱構法 」 (ー):具体的実験内容や揺れ幅、変形量など不明示。制震システムはオプションも無し。
B:「 免振 」 実大実験では、揺れの大幅軽減は確認されているが、短周期にピークのある振動のみ。
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5.過去の地震に対する建物被害状況の明示と結果は?*地震の揺れによる被害 | |
評価ランク | C |
詳しくは、下記の解説と所感をご覧ください。 | |
6.震災時に対応が期待できる組織力は? | |
評価ランク | B+ |
詳しくは、下記の解説と所感をご覧ください。 | |
7.生き残れる企業力は? | |
評価ランク | A |
2021.6.4現在決算状況の更新無し。 |
この表を見て、あまり内容が分からなかった方は、先にこちらを見て頂ければ明確にご理解いただけると思います。
⇒「ここだけ知っておけば惑わされない!【本当に地震に強いハウスメーカーを選ぶ秘訣】」
※上記表の解説と所感はご案内の後すぐ。
▼みんなが参考にしている人気記事
■住宅展示場見学のコツ
■ココだけの土地探しの必勝法!
■おすすめのハウスメーカーは?
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■ハウスメーカー比較の為の解説と所感 |
太字だけで約1分でポイントがわかります。
1.過去の建物被害の大きかった地震波にて実大実験をしているか?
一条工務店は、すべての商品で実大実験を行っています。
特に2015年に実施された実大実験おいては、いち早く建物全壊・大破率が高い地震波による実験も行っています。
<夢の家I-HEAD構法(木造軸組工法)>
同構法が全商品の多くを占めておりますが、2002年の実大実験以降の詳細な公表はありません。
公表ベースでは、兵庫県南部地震の約1.5倍の力を三次元振動で加振、実験後の建物被害は無かったとしています。
<外内ダブル断熱構法(2×6工法)>
同構法は、2015年に2,3階建ての建物で、かつ建物全壊・大破率が高い地震波での実大実験を実証しています。
建物全壊・大破率が約34.9%であった兵庫県南部地震におけるJR鷹取駅の地震波や同約18.0%の新潟県中越地震の川口町の地震波など、周期約1秒過ぎに大きな強振が襲い建物被害が大きかった実際の地震波で実験をしています。
そのため評価ランクをAとしております。
また一条工務店では熊本地震の益城町波本震でも実証していることを公表しています。
ただしこちらの詳細な公表はされていません。
熊本地震の本震は、KiK-net 益城波は建物全壊・大破率4.2%、宮園波は建物全壊・大破率30.8%と、同じ益城町でも被害状況が大きく違います。
ぜひ、その実験の詳細内容を公表してもらい、評価ランクをA+とさせていただきたいです。
尚、免振に関しては次の項目で記述させていただいております。
※上記観測地のカイン数は2方向水平ベクトルの和にて表示しています。
その他に3成分による数値など若干数値の違いが生じますが、評価に変更を及ぼす違いではございません。
※木造も鉄骨造の低層住宅は、建物本来の固有周期は短周期帯です。
実際に能登半島地震では短周期帯での大きな建物被害が見られます。
その点では1秒以下に卓越(強震)する地震動における実大実験も重要ではあります。
また、免振システムは長周期帯に卓越する実大実験による免振性能の実証が重要です。
※重要な補足最近、ハウスメーカーや工務店の営業トークで、「ウチ熊本地震の地震でも倒壊はありませんでした!というものが横行しているようですが、熊本、益城町でもどの場所にその会社の自社物件が何件建っていたかを確認された方が良いです。 熊本の益城町でも、その町内のなかでも被害の度合がエリアによって分かれているからです。
また、「熊本の益城町の地震波で実大実験しているからウチなら大丈夫です。」と断言している営業も散見されますが、注意が必要です。 その実大実験には、基礎がついていない場合が多いからです。 基礎と基礎と土台や柱との緊結がどれだけ強固なのかがとても重要なので、その部分も良く比較されることをおすすめします。
また、実験の建物は通常よりも窓が少なかったり、階上や屋根の荷重を一番理想的に階下に伝わるような設計も多いです。 一方で、みなさんが希望する間取りは、実験体よりも窓が多かったり、空間も開放的に広かったりもします。 また、2階や屋根の荷重を受ける1階部分の柱や壁の位置が、実験体とは違うことが多いです。 ですので、実験して大丈夫だから絶対に安心ということではありません。 開口部が大きい時や、開放的な空間の設計時にどのように耐震性の余力をあげる工夫をしているのか? それが信頼できるものなのかを確認することもおすすめします。 |
2.建物の余力を確認する実験ができているか?
現在は加速度ガルよりも速度カインがより建物被害と相関性があると言われています。
U-hmの調べでは約160カイン以上の振動による実大実験を実施した大手ハウスメーカーは次の通りです。
積水ハウス2007年(約160カイン)、パナソニックホームズは2011年(約161カイン)、ダイワハウスは2013年(約175カイン)、へーベルハウスは2015年(約157カイン)、三井ホームは2016年(約183カイン、約231カイン)です。
(それぞれ実験内容が違うので、詳細はこのページの下部にある各ハウスメーカーの耐震性評価ランクの詳細からご覧ください。)
そして、現在様々なハウスメーカーや工務店の一部においても、この速度カイン(kine)や最大速度のPGVの高い数値による実験の訴求が横行してきています。
U-hmの地震に関する記事を何回か読んでいただいている皆さまはもうわかっていただいている通り、単にガル数やカイン数の高い振動実験を短周期や長周期帯にするのではなく、周期約1~2秒内に強振させた実験が肝要であることは、【本当に地震に強いハウスメーカーを選ぶ秘訣】」にて記述させていただいた通りです。
一条工務店では以下の実験を行っているとのことです。
※上の画像出典:一条工務店HP ※画像外はユームの参考情報
<2階建て・夢の家I-HEAD構法(木造軸組工法)>
・実大実験による実証
・約1か月で神戸波を10回以上加振
・最大加速度、速度の公表無し
※兵庫県南部地震の建物全壊・大破率3.2%
<2階建て外内ダブル断熱構法(2×6工法)>
・実大実験による実証
・兵庫県南部地震(JR神戸波):90kine
(建物全壊・大破率3.2%)
・新潟県中越地震(川口波):144.7kine
(建物全壊・大破率18.0%)
<3階建て外内ダブル断熱構法(2×6工法)>
・実大実験による実証
・兵庫県南部地震(JR鷹取波):157.2kine
その他熊本地震を含めて実大実験を実施していますが、その詳細な公表はありませんでした。
熊本地震を含めた詳細の明示があれば、評価ランクはAとさせていただきます。
尚、「免振」に関しては、長周期における共振が心配されるところですが、同社の実験は短周期に加速度(ガル)のピークがある実験のみとなっています。
このこともまだ業界ではあまり言われていませんが、2007年の新潟中越沖地震におけるK-NET柏崎の観測地では、300kineをも上回る速度応答値が記録されています。
ちなみに一条工務店もこちらの地震波で免震無しで実験していますが、この地震波は木造建物全壊率は約 5.3%でした。
これはその地震波が周期2〜3秒にて卓越しており、一般的な2〜3階までの建物全壊率が高い地震波ではなかったのですが、今後長周期帯での強烈な速度の地震が起こり得ないとは言えません。
ハウスメーカーにおいて、「免振」システム装着住宅の実績No.1(累計4100棟以上)の一条工務店には、上記の地震波だけでなく、様々な周期帯における強震の地震波にて3次元振動による実大実験を実施していただき、その詳細を開示されることを期待したいです。
3.実験体の参考度合は?
全ての構法においては十分に参考となる実験体だと言え、A 評価としています。
特に以前は実証されておらず、U-hmで要望していた「外内ダブル断熱構法(2×6工法)」の2,3階建ての建物かつ装着率の高い「夢発電システム」等の設備も実装して、建物被害率のより高い地震波による実大実験を実施しています。
4.実大実験による揺れの抑制はどうか?
現在、地震の揺れにて倒れない家ということは前提となってきております。
皆さまに再認識していただきたいのは、家が倒れなくても、非常に多くの方が揺れによる人的且つ物的被害に遭われてきた事実があるということです。
いかに住宅の揺れを抑えられる構造なのかも是非ご検討下さい。
構造の単体やパーツの実験も大切ですが、実際の地震動による力はより複雑に住宅を襲います。やはり実大実験による実証が重要となります。
既に他大手ハウスメーカーでは、実大実験の結果を明示しています。(詳しくは下の各メーカーの詳細頁にて)
一条工務店に関しては、この項目は他メーカーの開示内容と比較できる様な、実大実験による結果の詳細明示が無いので、評価ランクは不明(-)としております。
部分的な実験も大切ですが、やはり、構造躯体の弾塑性化が高まる様な地震波による実大実験において、その結果の詳細な開示をされることを心待ちにしています。
皆さまには、もう一点知っておいていただいた方が良いと思う事があります。
それはハウスメーカーを選ぶ上で、揺れを抑制できることで自身や家族を守るという事もありますが、震災後のメンテナンス費用をおさえる事にも繋がるという事です。
そういう点からもハウスメーカーを選んでいただければと思います。
一条工務店にも項目1,2で実証した実大実験による、揺れの抑制に関しても詳細な明示を心待ちにしております。
その結果、制震システムの標準装備も必要であれば、即対応していただきたいと思いますし、一条工務店にはそれだけの企業力があると思います。
免振に関しては項目2で記述させていただいた通り、長周期に卓越した強振実験による開示を期します。
5.過去の地震に対する被害状況の明示と結果は?
*地震による揺れによる被害
一条工務店に関しては、「阪神大震災、新潟中越地震にて損傷ゼロ」という表現が、自社ホームページに掲載されていましたが、今は無くなっているようですす。
「倒壊ゼロ」や「全半壊ゼロ」と表現しているハウスメーカーもあり、それぞれきちんとその定義や判定基準も書かれていますが、一条工務店では損傷ゼロの定義が明示されていませんでした。
また、業界1位の住宅販売棟数を誇る一条工務店の様な組織力のある企業であれば、日々更新できる自社ホームページ上で、2016年の熊本地震や2011年の東日本大震災、または2007年の新潟中越沖地震等に触れていないところが気になるところではあります。
U-hmサービスの利用者様からは、一条工務店さんの営業マンから「熊本地震で被害が無かった」と口頭でPRされましたと報告はありますが、ネットにお施主様が同社の建物で「大規模半壊」の判定となったと、判定書の写真付きで公開されている(2019年4月11日現在)事例もあり、避難生活の上、建替えをせざる負えなく、二重住宅ローンとなっていると報告されています。
以上のことから、一条工務店の評価をCとしています。
この評価項目においては注意点があります。
それは各ハウスメーカーによって震災地の施工数が大きく違うということです。
特に全壊率の高かった特定のエリアにどれだけの自社物件があったかで全・半壊実績が違ってくるため、単純比較ができないという事は皆さまにわかっていただきたいです。
また、過去において、自由設計の自社基準が現在よりも緩かった会社もあると思いますので、過去に全半壊が生じた会社が今も地震に弱いという訳ではありません。
皆さまが本当に地震に強いハウスメーカーを選ぶのにあたっては、各社の現在の構造にて、過去の実際の建物被害率の高かった地震波での実大実験をしているかどうか(項目1)、そして今後来る可能性のある、またはそれ以上の地震波での余力実験にて、耐震性を実証できているかどうか(項目2)にて判断される事が肝要かと思います。
6.震災時に対応が期待できる組織力は?
一条工務店は、ミサワホームやトヨタホーム以上に直営部隊が各地域に広がっています。
メジャーのイメージを持ってない方もいらっしゃいますが、販売会社を含めると全国に拠点が広がっています。
ただし、計画地が住んでいるエリアと違うユーザーさんからの報告においては、地域にまたがる連携が上手くいっていないというケースが散見されています。
震災時のリスク分散面や被災地エリア外からの支援体制において、積水ハウスや住友林業と比較して、B+ランクとしています。
これから家づくりを考え、ハウスメーカー選びをしようという皆さまには、何故、ハウスメーカーの耐震性において、この項目が重要であるのかはわかっていただきたいと思います。
実際の被災地の方のお話でわかった事ですが、建物が地震に強く倒れていなくても、今までに経験した事の無い揺れを実体験し、周囲は惨状と化している中で、大きな余震は夜中も関係なく何度も襲ってくるので、普通の精神状況ではいられないということです。
何度も急に襲ってくる余震に、今度は大丈夫だろうか?という不安や恐怖心にかられるのです。
私が赴いた熊本県東区(益城町の隣)のボランティア先では、ご主人は本震から1か月以上経っていてもきちんと眠れなく、お嬢様は余震がある度に泣き出してしまうとのことで、ご主人の言葉では精神的に本当におかしくなるとのことでした。
その家は地元の工務店で建てた軽量鉄骨造ですが、点検に来てもらえず、家も傾いている感じで、「次にまた大きな地震が来たら危ないのはないかと不安です。」とご主人はおっしゃられました。
一方で、建てたハウスメーカーが点検に来て、「大丈夫です。異常ありません。」という言ってもらう事がどんなに心から安心できるものなのかという事も別のご家族から伝わってきました。
ハウスメーカーの耐震性を語る際に、単に建物が地震に強いだけでは駄目なのだと感じました。
被災地では、ハウスメーカーの社員や家族も被災者となります。
その様な時に、被災エリア外から迅速にフォローできるのかどうかによって、真に地震に強いハウスメーカーなのかどうかという比較になります。
現時点において、一条工務店にはその組織力があると言えます。
但し、直営部隊では無い。販売会社の施工管理エリアに関しては、震災時の対応面で不安が残りますので、そのエリアのオーナーの方々や販売会社の方々の為にも、より本格的な震災時の対応訓練の実施を継続していただきたいです。
次の段階として、U-hmが一条工務店に期待したいのは、まず本社及び主要拠点の建物自体や各種データサーバーの高度な震災対策を推進し、それを明示していただくことです。
そして仕事場の保全と同時に、通勤時の無防備な震災リスクを減らす為に、社員の通勤時間帯を計画的にズラすことです。
また、これはかなり長期的計画となりますが、社員の自宅自体も耐震性の確保ができる為の支援や補助です。
具体的には、景気の停滞や後退時、または1年の中での繁忙期以外において、工場や施工現場の空白化を補う為に、社員に自社建てをキャンペーン価格にて推進したり、補助したりなどです。
それでも間に合わないと思われるので、耐震性の強いマンション所得などの支援等、少しでも多くの社員及びその家族の保全確保もしていただければ本当に震災時に生き残れる企業になると思います。
現在、U-hmが各社の決算説明文や、中長期計画等を見る限り、自社の会社機能及び人的資産に関しての具体的な震災リスク対策を明示している会社は無いと思います。
内閣府は2015年に制作した「事業継続計画(BCP=Business Continutiy Plan)」のガイドラインに基づき、震災時も含めて事業が継続できる為に各企業が独自にBCPを策定することとしておりますが、そのガイドラインには上記の様な本社や事業自体、社員宅自体の耐震性向上までは言及されていません。
耐震性と長期保証やメンテナンス性を訴求している会社として、過去の震災後の速やかなフォローも訴求している会社であればなおさら、真剣に上記の事に取り組むことにより、既存のオーナーは勿論、新規見込み客への訴求、社員満足の向上となり、これから就職を考える者や株主、取引先や金融機関などへの安心材料となるのではないでしょうか?
そして、上記のことを提案したい理由は、もう一つあります。
今までもどの住宅メーカーや工務店も震災時にその被災地の社員が献身的に出社し、被災地に出向いてきたと思います。
時にはそれは美談として扱われたりします。
しかし、それは組織集団上の精神的強制(義務感)などであってはなりません。
やはり、まずは社員の自己と家族の安全確保が第一であります。
だた今までもそうであったように、制度的義務は無くても、人間は集団心理上も含めて、ついつい無理をして震災時に出社したりしてしまいがちです。
是非、会社機能及び社員やその家族の震災対策にも、より一層真剣に取り組んでいただき、大きな震災時も生き残り、すぐに機能できるような保全を率先して実施し、それを明示していただきたいと思います。
そして、震災を想定した全国に渡る他エリアとの連携などの具体的な震災時対応訓練なども是非継続していただきたいものです。
これはすべてのハウスメーカーに対して、真に震災に強いハウスメーカーとして、次のステップに進んで頂きたいという切なる願いでもあります。
これから家づくりを考える皆さまが一人でも多く、一家族でも多く、大きな震災時でもその会社自体が生き残り、機能を継続できる様なハウスメーカーを是非とも選んでいただきたいと思います。
7.生き残れる企業力は?
一条工務店の2021年3月期の売上高は。2021年6月3日現在は公表されていません。
しかし同社も新型コロナの影響により、少なからず影響を受けていると予想されます。
一方で2020年度は、一般社団法人レジリエンスジャパン推進協議会主催の「ジャパン・レジリエンス・アワード2021」において「耐水害住宅」が、「準グランプリ金賞(企業・産業部門)」を受賞するなど、実績を上げています。
特筆すべきは2020年度のZEH採用率が96%(北海道地域を除く)と、前年1位の積水ハウスを超えたことです。
元々断熱性が高い住宅を提供しているため、今後この実績も大きな武器になると言えます。
以下は、2020年3月期での所感です。
(2020年3月期決算での所感)
一条工務店の2020年3月期の売上高は4,670億円です。
経常利益率も高く8.1%と素晴らしい業績です。
着工棟数は14,000棟以上で大手ハウスメーカーを抜いて着工棟数No.1となっています。
一条工務店は、大手ハウスメーカーと比較して、断熱性・気密性が高く、価格帯が安いのが魅力です。
なんと言ってもモデルハウスは500箇所以上(2021年4月現在)もあり、モデルハウスの外での呼び込みのノウハウが確立されています。
地道な努力の賜物と言えます。
一方でネットの活用もいち早く工夫して効果を出しています。
ただし、懸念材料としては、以下の点があります。
・構造体、設備、部資材などの大半をフィリピンの関連会社の製造に依存しており、政治情勢などに不安が残る
・上記建築工場設立時よりも、人件費も含めて原価が急上昇している。
・上記メイン工場敷地内において、大規模な火災が2度も発生。若い現地の労働者が5名亡くなっており、詳しくは一切公表されていませんが、2回目の火災原因は機械の不良とのことで、管理体制への不安が拭えない
・今までは太陽光初期投資負担額ゼロとなる「夢発電」の独自のシステムに魅力を感じている方が非常に多かった(採用率85%ほど)だが、今はLIXIL及び他のハウスメーカーでも同様のものを採用してきている
・独自の太陽光発電システム(床暖房システム)をフィリピンの工場をメインに製造販売しているが、パナソニックでも太陽光発電では中国(テスラ含む)などの技術の進化及び価格競争に勝てないと2021年から製造中止を決定している。今後の同社の太陽光発電システムなどが進化する競合他メーカーと比べて魅力を保てるが不安がある
・他大手ハウスメーカーと比べて、実際のメンテナンス費用が高いという施主ブログなどの報告もある
現状の業績はA+と言えるほど好調ではあります。
少し売上増となっている要因が他社とは違う部分があるため、上記の様なことを加味して、評価はA(〜B+)としております。
一条工務店が、特に断熱・気密性が良い住宅をなるべく安く提供しようというその姿勢には好感がもてます。
U-hmとしても、上記のことが払拭されれば、是非お勧めさせていただきたい会社です。
U-hm 株式会社
代 表 永 野
〇【自分でできる プロのコツ3選 】を無料公開
「今知れば、家づくりの失敗・後悔を減らせます」
・【 土地探しコツ大全 】土地探しはこれだけ知ればOK! は こちら
・【 住宅展示場見学の一番の問題点】自分でできるモデルハウス見学の問題解決法!は こちら!
・【 設計士から良いプランがもらえない3つの理由】今知れば良い間取り獲得できる方法!は こちらコツ
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■住宅展示場見学のコツ
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地震に強いハウスメーカーは? 7項目耐震性評価ランク |
■積水ハウスの耐震性評価ランクと比較詳細
■ダイワハウスの耐震性評価ランクと比較詳細
■へーベルハウスの耐震性評価ランクと比較詳細
■住友林業の耐震性評価ランクと比較詳細
■セキスイハイムの耐震性評価ランクと比較詳細
■ミサワホームの耐震性評価ランクと比較詳細
■パナソニック ホームズ(パナホーム)の耐震性評価ランクと比較詳細
■三井ホームの耐震性評価ランクと比較詳細
■一条工務店の耐震性評価ランクと比較詳細
■トヨタホームの耐震性評価ランクと比較詳細
■ヤマダホームズ(旧エスバイエルホーム)の耐震性評価ランクと比較詳細
■スウェーデンハウスの耐震性評価ランクと比較詳細
各ハウスメーカーの耐震性の評価・比較に関しては、下記の文献も参考にさせて頂いております。ここに敬意を表し、厚く御礼を申し上げます。
○ 参考文献:
堺有紀(2009).地震動の性質と建物被害の関係.日本建築工学会誌.No.9,2009
伯野元彦 (2003). 世界最高2,005ガルでも無被害, 地震ジャーナル,36号,50-51.
川瀬博 (1998). 断層近傍強震動の地下構造による増幅プロセスと構造物破壊能, 第10回日本地震工学シンポジウム, パネルディスカッション資料集, 29-34.
武村雅之(1998). 過去の地震被害から見た震源近傍での強震動, 第10回日本地震工学シンポジウム, パネルディスカッション資料集, 45-50.
青井・他(2006). 新潟県中越地震の地震動, 月刊 地球/号外 No.53, 2006
u-hm株式会社
代 表 永 野
はじめまして。U-hⅿ ユーム 永 野 とはこんな人物です。
現一部上場情報システム関連企業で新人約100人中トップセールス
ニュービジネス協議会理事(当時)の方の新規起業をNO2として最初から手伝うも失敗
(トップ逃亡。20代前半で数百万円貸したお金も戻らず、給料も数か月無し。いい勉強料と思いこむしかなかったです。トホホ)
外資財閥系情報サービス企業で約300人中トップセールス
(と言っても、この頃はまだまだ仕事の本質が分かっていませんでした。
根性だけはあったと思いますが、めちゃくちゃ半人前の営業担当者でした。
広島に新設の営業所長となり、超ド級のブラック企業を新拠点から改革しようとしました。が、力不足で失敗。所長を降ろされ退職。人生で大きな挫折感を味わいました)
一分一秒を争うレストラン・病院の厨房に関して、HACCP(危害要因分析必須管理点)に基づき動線設計・環境改善提案を5年
(メニューごとに少しでも効率的で、使う人がより楽な動線・環境を考える経験は今の仕事にとても生きています。特にO157などのウイルスを削減する提案は重要な仕事だと思います。が、厨房から見る華やかなレストランの客室がなんとも輝いて見えたことか。一生の仕事として、空間やインテリアのトータル的な仕事がしたくなりました。)
住宅ローンから注文住宅のトータルサポートを20年以上しております。
◯大手ハウスメーカー時代
大手ハウスメーカー時代は、担当の設計士の提案と私の提案と両方提示することが多かったです。
事実上、約7割の方は私の間取り案を採用されています。
最初の10年ほどは良く設計士とぶつかってました。
後半は設計士案を尊重しつつ、より良い案が捻出できれば、さりげなくそれを採用してもらう術を身に着けました。
設計士との良いコラボの関係を築くのが得意となりました。
上長からは、図面描くよりもっと新規営業してくれと何度も言われました。
(どのお偉いさまも諦めていただきありがとうございました。)
契約後も、予算上の要望が実現ができないとなると、その解決が最高の快感でした。
上長からは、契約後は設計士に任せて、新規営業してくれと何度も言われました。
(どのお偉いさまも、あきれて自由にさせていただいてありがとうございました)
間取り設計は、中学生のときに将来の3階建マイホームを描いたのが最初です。
いわゆる営業的PRよりも、予算内で問題解決の間取り案の捻出は誰にも負けない自信があります。
お試しあれ。
とはいえ、注文住宅はプランだけ良くてもダメです。
形なき状態から主に会話をベースとして、数千万円、億単位の家をつくるわけです。
進め方や施主や社内・社外関係者との連携プレイ、最善の資金計画やプランニング、施工などなど、難易度はものすごく高いです。
私も失敗・後悔して、お施主さんを怒らせてしまったこともあります。
施主本位で動いていたつもりが、組織の理論の流れに組み込まれてしまったと後悔した時もあります。
後半のマネジメントの苦しみと嬉しさを含み、深い反省と改善の繰り返しの16年半でした。
ただし、商品である構造や会社のフォロー体制など、その良さを嘘つく必要がなく、施主との関係を築いてこれたのはとても幸せでした。
今もなお仕事を通じて、良好な関係を継続させてもらっています。
ときに厳しく物言いもしていますが、感謝です。
◯起業
熊本地震のボランティアに妻と行ったことが大きな転機となりました。
ネットでは、地震に強い家の表面的だったり、過った情報が氾濫しています。
本当に地震に強い家とはなにかをもっと広く伝えたい。
ひと家族でも多く、本当に安心できる暮らしをしてもらいたい。
と強く思い、妻も周囲もまさかの起業でした。
現在、u-hm株式会社を経営しております。
ミッションは
■ミッション 本当に地震に強い家とは何かを広く伝え、 一人でも多く、より災害に強い家で暮らしていただく
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です。
そのために、WEBメディア「注文住宅アカデミー」WEB住宅展示場u-hmユームを運営しています。
特に耐震性関連の記事は年間35万回ほど読まれ、国内で注文住宅を建てる数の約半分ほどの読者数を達成(googleアナリティクスによる)しています。
少しは、ミッションを達成できているという実感があります。
(最初は まったく 読まれていませんでした。うれしい。読者にもスタッフにも感謝)
とはいえ、この注文住宅の業界はまだまだクレーム業界とも言われています。
実際大手やローコスト関係なく、お施主様とハウスメーカーのトラブルは跡を絶ちません。
優秀な営業担当も設計士もミスはします。
そこで、起業当初からユームのサブミッションは
■サブミッション 失敗・後悔せずに、普通以上の満足な家づくりを支援する
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です。
今も土地購入のご相談やハウスメーカー選び、資金計画、ハウスメーカーのプランなどのご相談や、契約後にプランを最終決定する前のセカンドオピニオンの提供を日々行っております。
ほぼ全国対応です。
全国の方から、ただ単に参考となったという感想ではなく、
「ユームさんに相談できて助かった」
「こんなにセカンドオピニオンをもらえると思っていなかったので感動しました」
という本当に嬉しい多くのお言葉をいただいております。
それが生きがいとなり、スタッフと共有できているのが大きな幸せとなっております。
今後は、より多くの方のご相談を受けているので、AIによる注文住宅コンシェルジュ/質問・相談自動応答サービスを本気で導入計画中です、
◯その他
施主の立場経験を2回
(注文住宅はまだまだ勉強中。本当に奥深い。寝る前や疲れた時は3回目の家づくり案をニヤニヤと練っています)
妻に家事をしていると認めてもらって? 3年半
(サーフィンする時間が欲しく、家事の時短化研究中)
賃貸を満室運営13年以上
(コンセプト型の賃貸としてデザインすることで、借りている方も本当に良い方です。ありがたや)
マイホームを楽しんでいるハワイ島大好き大人サーファーです。
(当分いけないので、庭のヤシさん達みて癒やされている。70歳になってもサーフィン愉しむぞ)
※家づくりが大好きなハウスメーカー経験者の方、会社よりも顧客の満足重視でやってきたと自負ある方限定で、スタッフ(正社員からホームワークまで)募集中です。まずは募集内容をお問い合せください。
今は白髪を染める時間ももったいないので、もっと白髪あり。
(最近の研究)
・究極に家事が楽になる新しい仕組み
・予算内で新しい最高の間取りの研究
・家育(いえいく:永野の造語)の仕組み
・暮らしにおいて満足継続システムの開発
・家が稼いでくれる新しい仕組み
(今四苦八苦していること)
・注文住宅系youtuberへの挑戦(スタッフから「もっと笑って」「言葉かまないで」など、煽られ怒られつつ)
・赤ちゃん猫育て(心配し癒やされの繰り返しつつ)
U-hm株式会社
本社:東京都渋谷区広尾1丁目7番20
DOTビル2F
※リゾートオフィスあり
※国内ほぼ全域対応