こんばんは。ユーム 永野の地震情報をお届けします。
今回の北海道地震と熊本地震の違いを知っておくことが重要です。
平成30年北海道胆振東部地震に関して、気象庁によると、1週間以内に震度7程度の揺れがまた来る可能性もあるとのことで、まだ気をつけなければなりません。
TVではまだ伝えられていない重要事項があるので、こういう時こそ皆さんに知っておいて頂きたいと思います。
次のグラフは今回M6.7を観測したKiK-net追分(IBUH01)の観測所のデータです。
追分(おいわけ)町はTVにて現時点で震度7と報道されている厚真(あつま)町よりも約20㎞ほど北に位置しています。
まだ精査されていないデータですので今後修正されるかもしれませんが、現時点はこのような発表となっています。
■観測地KiK-net追分の地震動観測データ(速報の為精査前です。)
※出展「防災科学研究所」より
簡単にご説明すると、上が速度で下が加速度ですが、どちらも一番グラフが高い、つまり強震があったのがPeriod1秒以内の短周期帯ということです。
これが、新しい新耐震構造の建物も全壊となった熊本地震との大きな違いです。
熊本地震の本震では1秒から2秒以内の周期帯で非常に強い揺れが起き、建物被害がとても大きかったのです。
ですので、もし、今回TVで報道されている震度7で液状化は酷かったけれど、全壊した建物は少なかったのでは?と思う方がいらっしゃれば、安易にそう考えない方が良いです。
同じ震度6強や7でも、もし、その大きな揺れが1~2秒内の周期で襲ってきたら、ただ単に新しい家だから大丈夫とは限らないということは、認識して頂いた方が良いです。
そしてそれは、同じ都道府県内でも強震の度合や襲ってくる周期帯が違うのです。
因みに2秒から20秒までの周期帯を長周期と言います。
長周期帯による大きな揺れでは、高層の建物が大きな被害となる可能性が高まります。
まずは、今のお住まいの家具などの耐震固定をしっかり行いましょう。
震災グッズや水・食料の備蓄を見直しましょう。
こらから家づくりの方は、本当に地震に強い家を建てることを最優先にして頂きたいと思います。
これ以上、震災による被害が広がらないことを祈願致します。
ユーム 永野
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