ダイニングの失敗例大全|失敗事例から対策を学ぼう

リビングやキッチンと比べると、ダイニングの空間をこだわりたいという方は少ないですよね。

しかし、ダイニングは毎日使う空間なので、住んでみてから使いにくいと後悔している方もたくさんいます。

家族で楽しく快適に食事ができるダイニングにするために、失敗例と対策をしっかり確認していきましょう。

■この記事のポイント

・ダイニングに関する間取りや配置の失敗例と対策がわかる

・テーブルとチェア選びの失敗例と対策がわかる

・ダイニング周辺の設備の失敗例と対策がわかる

目次

1.間取りや配置の失敗例と対策

 1−1.ダイニングをキッチンと横並びにすればよかった

 1−2.すぐ近くをオープンな階段にして後悔

 1−3.食事をしながらだとテレビが見づらい

 1−4.一直線のLDKにしたら昼間のダイニングが暗い

 1−5.ダイニング近くに収納をつけなくて後悔!

 1−6.4人掛けのテーブル設定で失敗!

 1−7.テーブルの配置的にキッチン前カウンターが使えない

 1−8.西側に窓のあるダイニングは夏は暑い、朝は暗い

 1−9.窓がテーブル位置とずれいていて落ち着かない

 1−10.ダイニング上を吹き抜けにしたらニオイが2階にまで充満

 1−11.人が椅子に座っているとキッチンへ行くときに狭い

 1−12.リビングよりダイニングを中心にした間取りにすればよかった

 1−13.ダイニング横をトイレにしたら、音や臭いが気になる

 1−14.ダイニング側に開くドアがあってテーブルにぶつかりそう

 1−15.間取りや配置の失敗例と対策のまとめ

2.ダイニングテーブル・チェアの失敗例と対策

 2−1.ダイニングテーブルの失敗例と対策

 2−2.ダイニングチェアの失敗例と対策

 2−3.ダイニングテーブル・チェア共通の失敗例と対策

 2−4.ダイニングテーブル・チェアの失敗例と対策のまとめ

3.コンセント・照明の失敗例と対策

 3−1.コンセントの失敗例と対策

 3−2.照明の失敗例と対策

 3−3.コンセント・照明の失敗例と対策のまとめ

4.その他の失敗例と対策

 4−1.そもそもダイニングテーブルを使っていない

 4−2.勉強スペースも作ったが、結局ダイニングで勉強している

 4−3.ダイニングで勉強させたら消しゴムのカスが気になる

 4−4.テーブルの壁側を備え付けの収納にしたが失敗

 4−5.その他の失敗例と対策のまとめ

1.間取りや配置の失敗例と対策

ダイニングに関する間取りや配置の失敗例と対策を解説します。

1−1.ダイニングをキッチンと横並びにすればよかった

1−2.すぐ近くをオープンな階段にして後悔

1−3.食事をしながらだとテレビが見づらい

1−4.一直線のLDKにしたら昼間のダイニングが暗い

1−5.ダイニング近くに収納をつけなくて後悔!

1−6.4人掛けのテーブル設定で失敗!

1−7.テーブルの配置的にキッチン前カウンターが使えない

1−8.西側に窓のあるダイニングは夏は暑い、朝は暗い

1−9.窓がテーブル位置とずれいていて落ち着かない

1−10.ダイニング上を吹き抜けにしたらニオイが2階にまで充満

1−11.人が椅子に座っているとキッチンへ行くときに狭い

1−12.リビングよりダイニングを中心にした間取りにすればよかった

1−13.ダイニング横をトイレにしたら、音や臭いが気になる

1−14.ダイニング側に開くドアがあってテーブルにぶつかりそう

かなりたくさんありますね。すべて確認していきましょう。

1−1.ダイニングをキッチンと横並びにすればよかった

キッチンのすぐ横並びでダイニングをつける間取りは大変人気です。

しかし、間取り上ダイニングとキッチンが横並びにできず、使ってみたら配膳・下膳が大変で後悔したという意見がありました。

お皿を持って何度もキッチンとダイニングを行き来するのは大変ですし、距離があると汁物などをこぼしやすいです。

■解決策

・キッチンとダイニングを横並びの間取りにする

・フルフラットやカウンターキッチンにする

横並びにできる間取りであれば、キッチンとダイニングを隣り合わせに配置しましょう。

間取りの関係でどうしても横並びにできない方は、フルフラットキッチンやカウンターキッチンを採用すると、配膳・下膳が楽になります。

キッチン前のカウンターにまとめてお皿を置けるので、キッチンとダイニングの行き来は1度だけで済みます。

ダイニングにいる家族も配置・下膳を手伝いやすい配置です。

1−2.すぐ近くをオープンな階段にして後悔

ダイニング近くにオープンな階段を付けてしまい後悔したという意見も多いです。

冬場にLDKでエアコンをつけていても、2階から冷気が降りてきてしまうと中々空間が暖まりません。

また、ダイニングから階段への目線が気になるという、ご主人からの意見が多くありました。

■解決策

・冷気が気になるなら階段をLDKの外に出す、または全館空調を採用する

・目線が気になるならパネルタイプの階段を選ぶ

冷気が降りてくるのが嫌という場合は、LDKに階段を配置するのはやめましょう。

玄関にオープン階段を配置すれば、玄関の見栄えも良くなって一石二鳥です。

また、どうしてもダイニングの近くにオープン階段をつけたい方は、全館空調を採用しましょう。

全館空調なら家中の温度が一定に保たれやすいので、2階から冷気が降りることはありません。

目線が気になる方はパネルタイプの階段を選びましょう。

オープン階段の手すりをパネルタイプにすることで、開放感を保ちつつ目線を隠すことができます。

1−3.食事をしながらだとテレビが見づらい

食事をしながらテレビを見たいという家庭も多いですよね。

しかし、ダイニングからだとテレビが見づらく、結局リビングで食事をしていることもあるようです。

また、ダイニングからテレビが見えたとしても、角度的に首や肩がこってしまうという声も聞きました。

ダイニングにもテレビを置けばいいのですが、リビングと隣接している間取りも多いので、中々置こうとは思わないですよね。

■解決策

・ダイニングとリビングを一体化する

ダイニングでもリビングでもテレビを快適に見たいという方は、思い切ってダイニングとリビングを一体かさせた間取りを作っても良いと思います。

家族全員がテレビを見やすくなります。

また、ダイニングとリビングを一体化させることで、間取りをコンパクトにすることもできます。

ソファをリビングに置きたい方は昇降式のリビングテーブルの採用も方法の1つです。

この場合は、ソファは硬めのタイプを選ぶと、食事も取りやすいのでおすすめです。

1−4.一直線のLDKにしたら昼間のダイニングが暗い

LDKの配置でかなり採用率が高いのが、LDKが一直線の間取りです。

しかし、LDKの周りを他の空間で囲んでしまうと窓が確保できません。

その結果、ダイニングが暗いと感じて後悔してしまった方もいます。

■解決策

・東西に長い一直線LDKにする

・L字のLDKにしてダイニングを南面に配置する

一直線のLDKにしたいなら、東西に長い一直線LDKにしましょう。

出典:上画像と同じ

施工例でも確認してみましょう。

ダイニングにもしっかりと日が差し込むことが確認できますね。

また、東西に長い空間が確保できない場合は、LDKをL字に配置することでダイニングの日当たりを確保できます。

こちらも施工例で日当たりを確認しましょう。

こちらも明るいダイニングになっていますね。

この間取りの場合は、キッチンには東側に窓がついていますので、キッチンの日当たりも確保できています。

ダイニングはリビングとキッチンの間に挟まれることが多いので、日当たりが確保できているかしっかり確認ながら間取りを考えていきましょう。

1−5.ダイニング近くに収納をつけなくて後悔!

ダイニング周辺に収納をつけなくて後悔した人もいます。

ダイニングは家族で食事を取る空間なので生活感が出やすいです。

あなたの家のダイニングテーブルには、このような物が出しっぱなしになってはいないでしょうか。

・醤油、塩などの調味料

・ティッシュ

・よく使う筆記用具など

これらの物はダイニングテーブル上にあると使いやすいですが、急な来客時にリビングからの視線が気になりますよね。

■解決策

・ダイニング周辺にニッチまたは収納をつける

ダイニングテーブルの上を常にすっきりさせておくために、ニッチや収納を採用しましょう。

キッチンに付属したダイニング収納を採用したり造作で棚を作ることで、テーブルの上をすっきり見せることができます。

収納は扉がついていた方がより片付いて見えるでしょう。

また、キッチン前の壁を活かしてニッチをつけることもおすすめです。

ニッチは収納をつけるよりも安価で採用できます。

また、ダイニングテーブルをキッチン側にぴったりつけられますので、座りながら物を出し入れできて使い勝手もいいです。

1−6.4人掛けのテーブル設定で失敗!

ダイニングの広さを4人掛けのテーブルを置けるくらいにして、失敗したという意見も多いです。

家族は4人だがマイホームを建てたら来客も増えて、6人掛けテーブルを置ける広さにすれば良かったと後悔したという意見をよく聞きます。

確かに賃貸ではなく一戸建てだと、お子さまの友達が来たりご両親との会食などの機会も増えますよね。

■解決策

・広めの空間を確保する

新居では来客が増えそうという方は、ダイニングの空間を広くしておきましょう。

実際に置くのは4人掛けテーブルでも良いですが、いざと言う時に対応できるようにしておけば安心です。

下の画像のような4人掛けにも6人掛けにもなるテーブルなら、使い勝手もいいですね。

両親や友人が来たときでも、みんなでダイニングテーブルを使うことができます。

1−7.テーブルの配置的にキッチン前カウンターが使えない

キッチン前にカウンターを付けたが、ダイニングテーブルが邪魔で使えず後悔したという方もいます。

キッチンカウンターとダイニングテーブルが垂直に接していると、カウンター前に椅子を置けないので、作業スペースとしては使うことができません。

せっかく作ったのに使えないのはもったいないです。

■解決策

・ダイニングとキッチンを横並びにする

・ダイニングテーブルをキッチンと平行方向に配置する

キッチンの横にダイニングテーブルがあってもいいという方は、キッチンと横並びで配置しましょう。

ダイニングテーブルがカウンターの邪魔にならないので、広々と使いやすいカウンターにすることができます。

キッチンとダイニングを縦に配置したいなら、ダイニングテーブルの向きを工夫しましょう。

並行方向に並べることで、ダイニングチェアがキッチンカウンター側にきます。

そのため、スペースの確保ができ、カウンターを勉強スペースなどで使うことができます。

1−8.西側に窓のあるダイニングは夏は暑い、朝は暗い

西側にダイニングを配置したら、西日の影響を受けて後悔したという意見もありました。

夏場の西日は日差しが強く、嫌な経験をされた方も多いですよね。

また、朝日が入らないので、朝食の時に暗くて電気をつけているという方もいます。

■解決策

・ダイニングは東側へ配置する

・西側に断熱性能の高い窓を採用する

明るいダイニングで朝食を食べたい方は、ダイニングを東側に配置しましょう。

どうしても東側にダイニングを配置したい場合は、窓の断熱性能を上げましょう。

ガラスの枚数が3枚のトリプルガラスや、熱を通しにくいクリプトンガスが充填されたサッシがおすすめです。

外気の影響を受けにくくなり、食事時間を快適に過ごすことができます。

1−9.窓がテーブル位置とずれいていて落ち着かない

窓の位置とダイニングテーブルがズレていて後悔している方もいます。

室内からの目線よりも外観を意識するとこのような窓の配置になりがちです。

上の写真は木の貼り分けもしてますので、窓の位置に違和感を感じる人もいるでしょう。

細かい部分なので、なかなか図面だけでは気づく人は少ないですが、住んでみると意外と気になるポイントです。

■解決策

・ダイニングテーブルのサイズ・位置・向きを確認

・1枚窓の方が違和感を感じにくい

この失敗を防ぐために、ダイニングテーブルのサイズと位置、向きを必ず設計士に伝えましょう。

可能な限りで窓のズレを配慮して間取りづくりをしてくれるはずです。

また、2本の縦すべり窓のときは気になったが、大きな1枚の窓であれば気になりにくい場合もあります。

内観パースの図面を作ってもらい、確認してみましょう。

1−10.ダイニング上を吹き抜けにしたらニオイが2階にまで充満

LDKに大きな吹き抜けは憧れる方も多いですよね。

開放感は出ますが、ニオイが2階まで充満してしまいますので注意しましょう。

2階の部屋のドアを開けっ放しにしていて、布団やクローゼットの服まで焼肉臭になったら最悪です。

■解決策

・勾配天井や折り上げ天井を採用する

ダイニングに開放感を出したい方は、吹き抜けではなく勾配天井や折り上げ天井を選びましょう。

勾配天井であれば、吹き抜けと同じくらいの開放感を確保できます。

吹き抜けに比べて天井が近いので、ダイニングの真上に照明を持ってきても明るさを確保することができます。

また、2階に居室などの空間を配置したい方は、折り上げ天井を選びましょう。

折り上げ天井は天井面が床と平行なので、照明をまっすぐに施工できます。

間取りにあった方法で、空間に開放感を出しましょう。

1−11.人が椅子に座っているとキッチンへ行くときに狭い

家族がダイニングチェアに座っていると、通路が狭くなってしまいキッチンに行きにくくて後悔したという意見もたくさんありました。

図面での打合せだと、実際に座った時の通路幅がわからないのでイメージしにくいですよね。

■解決策

・設計士に確認する

・動線上にダイニングチェアを置かない

1番の対策は、設計士に寸法をしっかり確認することです。

家族が座った時の通路の幅を教えてもらい、実寸で体感してみましょう。

また、動線上にはダイニングチェアを置かないことで、この失敗を防ぐことができます。

間取りではなくダイニングの向きを変えるだけで解決できる場合もあります。

実際の生活イメージを膨らませて、ストレスのない動線を確保しましょう。

1−12.リビングよりダイニングを中心にした間取りにすればよかった

リビングを中心にLDKを考える方も多いですが、実際に生活してみたらダイニングを中心に考えれば良かったと後悔した人もいます。

友達が来てお茶をするにも、両親が来てみんなで食事をするのもダイニングです。

また、子供の勉強スペースや趣味の作業場としてダイニングを使う方もいますよね。

意外とダイニングは使用する用途が多いので、過ごす時間も長くなります。

■解決策

・リビングとダイニングの使い方を考える

・リビングとダイニングを一体化させる

リビングとダイニングでどのようなことをするのか考えて広さや配置を決めましょう。

また、ダイニングとリビングを一体化させる間取りを選ぶ方も増えてきています。

こちらのお家はリビングに低めのダイニングセットを配置して、食事もくつろぐときもすべてこの空間で過ごしています。

座面が浅めのソファを選ぶことで、作業もしやすくなりダイニングとしての機能性もしっかりと確保できます。

1−13.ダイニング横をトイレにしたら、音や臭いが気になる

最近、廊下のないワンルームのような間取りが人気です。

しかし、ダイニングから直接トイレに行ける間取りにして後悔した方もいます。

LDKから直接トイレや洗面所に行けると、動線は短くなるので便利ですが目線や臭い、音などが気になります。

特に来客のときなどは、家主もお客さんも使いにくいですよね。

■解決策

・玄関ホールを挟む

トイレの音や臭い対策のために、LDKとトイレの間に玄関ホールを挟みましょう。

玄関ホールを挟む間取りなら廊下を作る必要がないので、面積を広げることなく解決できます。

1−14.ダイニング側に開くドアがあってテーブルにぶつかりそう

ダイニングについているドアの位置や開く方向に関する後悔です。

図面を見ていたときはぶつからないと思っていたが、実際にダイニングテーブルを置いたらぶつかりそうで失敗したという意見です。

図面上と実際に置いたダイニングテーブルの大きさが違うと、このような失敗が起きてしまいます。

解決策 

・実寸を図面に反映してもらう

・反対側に開くようにする

・引き戸を採用する

実際に購入するダイニングセットの寸法がわかっている場合は、設計士に伝えて図面に反映させて貰いましょう。

また、反対側に開くように設計したり、引き戸を採用することで、家具と扉はぶつからなくなります。

LDKは家族の行き来が多い場所なので、家具だけでなく動線の邪魔にならないように、ドアの種類や向きを検討しましょう。

 

1−15.間取りや配置の失敗例と対策のまとめ

間取りや配置に関する失敗例と対策を表にまとめます。

失敗例

対策

ダイニングをキッチンと横並びにすればよかった

・キッチンとダイニングを横並びの間取りにする

・フルフラットやカウンターキッチンにする

すぐ近くをオープンな階段にして後悔

・冷気が気になるなら階段をLDKの外に出す、全館空調を採用する

・目線が気になるならパネルタイプの階段を選ぶ

食事をしながらだとテレビが見づらい

・ダイニングとリビングを一体化させる

(畳のリビングダイニング)

(昇降式のリビングテーブルを採用)

一直線のLDKにしたら昼間のダイニングが暗い

・東西に長い一直線LDKにする

・L字のLDKにしてダイニングを南面に配置する

ダイニング近くに収納をつけなくて後悔!

・ダイニング周辺にニッチか収納をつける

(収納)

(ニッチ)

4人掛けのテーブル設定で失敗!

・広めな空間を確保する

テーブルの配置的にキッチン前カウンターが使えない

 ・ダイニングとキッチンを横並びにする

・ダイニングテーブルをキッチンと並行方向に配置する

西側に窓のあるダイニングは夏は暑い、朝は暗い

・ダイニングは東側へ配置する

・西側に断熱性能の高い窓を採用する

窓がテーブル位置とずれいていて落ち着かない

・ダイニングテーブルのサイズ・位置・向きを確認

・1枚窓の方が違和感を感じにくい

ダイニング上を吹き抜けにしたらニオイが2階にまで充満

・勾配天井を採用する

・折り上げ天井を採用する

人が椅子に座っているとキッチンへ行くときに狭い

・設計士に確認する

・動線上にダイニングチェアを置かない

リビングよりダイニングを中心にした間取りにすればよかった

・リビングとダイニングの使い方を考える

・リビングとダイニングを一体化させる

ダイニング横をトイレにしたら、音や臭いが気になる

・玄関ホールを挟む

ダイニング側に開くドアがあってテーブルにぶつかりそう

・実寸を図面に反映してもらう

・反対側に開くようにするか、引き戸を採用する

ダイニングもこだわるポイントはたくさんあります。

生活イメージを膨らませて間取りづくりをしていきましょう。

2.ダイニングテーブル・チェアの失敗例と対策

ダイニングテーブルとチェアについての失敗例についてお伝えします。

ダイニングの間取りや配置を考慮しても、ダイニングセットの選択を間違えてしまうと後悔してしまいます。

2−1.ダイニングテーブルの失敗例と対策

  2−1−1.テーブルの幅ばかりを気にして、奥行を考えていなかった

  2−1−2.テーブルの天板部分が厚くて脚が組めない

  2−1−3.足がテーブルの脚にぶつかって伸ばせない

  2−1−4.天板が高すぎた(または低すぎた)

 2−2.ダイニングチェアの失敗例と対策

  2−2−1.座り心地が悪くて疲れる

  2−2−2.背もたれがないと座りにくい

  2−2−3.色・デザインを4脚とも替えたら変になった

  2−2−4.ひじ掛けが長くて使いにくい

 2−3.ダイニングテーブル・チェア共通の失敗例と対策

  2−3−1.丸形のダイニングセットを置いたら空間が狭くて座りにくい

  2−3−2.好みのデザインのダイニングセットを購入したが内装と合わない

  2−3−3.ダイニングでテレワークしていると疲れる

デザインだけでなく快適さやサイズ感も検討する必要があります。

気に入ったダイニングセットを長く愛用できるように、対策をしっかり抑えて購入しましょう。

2−1.ダイニングテーブルの失敗例と対策

初めに、ダイニングテーブルに関する失敗例を紹介します。

2−1−1.テーブルの幅ばかりを気にして、奥行を考えていなかった

2−1−2.テーブルの天板部分が厚くて脚が組めない

2−1−3.足がテーブルの脚にぶつかって伸ばせない

2−1−4.天板が高すぎた(または低すぎた)

それでは、1つずつ確認していきましょう。

2−1−1.テーブルの幅ばかりを気にして、奥行を考えていなかった

まずは、テーブルの天板のサイズについてです。

奥行を確認していなかったため、作業するときに狭く感じたという意見がありました。

たしかに子供が勉強している向かいで、パソコンを使ったり何か作業をすることも多いですよね。

一般的に、食事を取るときに必要なテーブルの奥行は1人あたり30~50cmと言われています。

しかし、これはあくまで食事をするときです。

勉強をするときや作業をするときには、50~60cmほどの奥行の方が使いやすい場合もあります。

■解決策

・テーブルの使い方を考える

テーブルの奥行を決めるときには、ダイニングでどんなことをするのかを考えましょう。

食事のみの場合は、奥行70~80cmのテーブルでも問題ありません。

勉強などをダイニングでする場合は、100cm前後の奥行があるテーブルがおすすめです。

ダイニングテーブルの奥行によって必要な広さも変わるので、早い段階でテーブルサイズを検討して置くといいでしょう。

2−1−2.テーブルの天板部分が厚くて脚が組めない

天板は厚みにも注意が必要です。

厚みのある天板は重厚感や高級感がありデザイン性が高いです。

しかし、足を組んだときに天板に当たってしまい、窮屈な思いをしている方もいます。

■解決策

・実際に体感して選ぶ

厚天板を選ぼうと考えている方は、できるだけ使い心地を体感してから決めましょう。

テーブルの足が長いものを選ぶという方法もありますが、高いとテーブル自体が使いにくくなってしまうためおすすめしません。

実際に座ってみて、自分の体型とマッチしたサイズのテーブルを選びましょう。

2−1−3.足がテーブルの脚にぶつかって伸ばせない

座ったときに足がテーブルの脚に当たってしまい、窮屈に感じる方もいます。

次のようなダイニングテーブルを検討している方は注意が必要です。

・脚と脚の間に板があるテーブル

・ダイニングの中央に脚があるテーブル

円形のテーブルは中央に脚がある場合がほとんどです。

・脚がクロスしているテーブル

伸縮型のテーブルに多いデザインです。

これらのテーブルを検討しているときは、使い心地を確かめてから購入しましょう。

では、脚が伸ばしやすいテーブルはどのような形なのでしょうか。

■解決策

・シンプルな4本または2本脚のテーブルを選ぶ

ダイニングで足を伸ばして広々座りたい方は、4本脚のベーシックなテーブルがおすすめです。

天板下に何もないので、足を自由に伸ばすことができます。

また、シンプルなデザインの2本脚のテーブルもおすすめです。

他のデザインでも、天板の下に何もなければ足は伸ばしやすいです。

おしゃれかつ快適性の高いテーブルを選んでください。

2−1−4.天板が高すぎた(または低すぎた)

天板の高さにも注意が必要です。

高すぎたり低すぎると使いづらいだけでなく、身体にも影響を及ぼすことになります。

高すぎると肩が痛くなり、低すぎると姿勢が悪くなったり腰が痛くなります。

では、何cmの高さの天板がいいのでしょうか。

■解決策

・一般的な高さは70~72cm、椅子の高さも考慮する

一般的な使いやすいダイニングの高さは70~72cmと言われていて、日本製のテーブルの多くはこの寸法で作られています。

ただし、椅子の高さや座る人によって、快適な高さは変わります。

輸入のテーブル・チェアが高めに作られていることもあるので、高さ確認を必ず行いましょう。

2−2.ダイニングチェアの失敗例と対策

続いて、チェアに対する失敗例です。

2−2−1.座り心地が悪くて疲れる

2−2−2.背もたれがないと座りにくい

2−2−3.色・デザインを4脚とも替えたら変になった

2−2−4.ひじ掛けが長くて使いにくい

対策と合わせて確認していきましょう。

2−2−1.座り心地が悪くて疲れる

単純に座り心地が悪くて疲れるという意見がありました。

確かに、座面も背もたれも木製のチェアは固くて身体が痛くなりますよね。

また、クッションタイプでも形によっては座りにくいこともあります。

■解決策

・座面や背もたれがクッション素材ならフィットしやすく疲れにくい

快適な椅子のポイントは下の画像の通りです。

クッション性のある座面や背もたれは、身体にフィットしやすく疲れにくいです。

座った時に5つのポイントをクリアしているチェアを選びましょう。

2−2−2.背もたれがないと座りにくい

背もたれがないダイニングチェアを選んだが、座りにくいという意見もあります。

最近は2人が座れるベンチタイプのチェアも多く販売されていますが、背もたれがないタイプが多いです。

姿勢は良くなりそうですが、長時間座っていると疲れてしまいます。

■解決策

・背もたれのあるチェアを選ぶ

ベンチタイプのチェアを選ぶときも、背もたれのあるタイプを選択しましょう。

背もたれがあることで、ダイニングでもリラックスして食事をとったり作業することができます。

2−2−3.色・デザインを4脚とも替えたら変になった

おしゃれ上級者の方は、チェアの色やデザインをすべて変えようと考えている方もいるでしょう。

ショールームで見たときはすてきでも、マイホームに置くとイマイチで後悔したという方もいます。

では、失敗しにくいチェアの選び方はあるのでしょうか。

■解決策

・内装との色合いを考える

・色は揃えてデザインを変える

・デザインを揃えて色を変える

まず前提として、内装のと色合いや雰囲気が合っているかを確認しましょう。

家具でアクセントを与えたい場合、床やクロスなどはシンプルな方が失敗は少ないです。

また、気に入ったチェアだからと言って、ナチュラルとラグジュアリーの4脚を組合せるとちぐはぐになってしまいます。

これらの基本を抑えて、気に入ったチェアを選びましょう。

失敗しにくい方法は、柄か色のどちらかだけを変える方法です。

・色は揃えてデザインを変える

デザインが全く違う4脚ですが、統一感があってすてきです。

・デザインを揃えて色を変える

デザインが揃っていれば、チェア同士でテイストの違いが出ることがないので、内装との雰囲気も合いやすいです。

2−2−4.ひじ掛けが長くて使いにくい

座っていて楽なひじ掛けのあるチェアをえらぶ方も多いでしょう。

しかし、ひじ掛けが膝方向に長いと、邪魔になってしまうので注意が必要です。

ひじ掛け付きチェアを選んで、次のような経験をしている方もいます。

・ひじ掛けがテーブルに当たってしまいチェアを引ききれない

奥まで引けないと食事かしにくかったり、使わないときにも幅を取ってしまいます。

・ひじ掛けが邪魔でチェアの横から座れない

どちらもひじ掛けがあることで、快適性が落ちていますね。

■解決策

・ひじ掛けのない、またはひじ掛けが短いデザインにする

・すっきりとしたテーブルを選ぶ

この失敗を防ぐためには、ひじ掛けのないタイプや、ひじ掛けが比較的短めな物を選びましょう。

ひじは背もたれに近い位置にあるので、ひじ掛けが短くても不便さはあまり感じません。

また、長めのひじ掛けのチェアを選びたい方は、テーブルとの相性を確認しましょう。

上の写真のように天板下に板などがついているテーブルは、ひじ掛け付きのチェアと相性が悪いです。

天板が薄くシンプルなテーブルを選び、ひじ掛けが邪魔にならないかしっかりチェックしてから購入しましょう。

2−3.ダイニングテーブル・チェア共通の失敗例と対策

ダイニングセットに関する失敗例と対策をお伝えします。

2−3−1.丸形のダイニングセットを置いたら空間が狭くて座りにくい

2−3−2.好みのデザインのダイニングセットを購入したが内装と合わない

2−3−3.ダイニングでテレワークしていると疲れる

では確認していきましょう。

2−3−1.丸形のダイニングセットを置いたら空間が狭くて座りにくい

丸形のダイニングセットを選んだら、空間が狭くなったと感じている方もいます。

丸形ダイニングは隣の人の顔が見やすいので話しやすいというメリットもあり、根強い人気があります。

しかし、長方形の4人掛けテーブルと比べると、広いダイニングスペースが必要です。

長方形と丸形では、同じ4人掛けでも1帖以上も広いスペースが必要です。

また、4方に椅子があるため、全員座ったときに圧迫感を感じやすいデメリットもあります。

■解決策

・楕円のダイニングテーブルを選ぶ

・広めのダイニングスペースを確保する

丸形の柔らかい雰囲気が好みの方は、楕円のダイニングテーブルもおすすめです。

丸形の可愛らしい雰囲気は残しつつ、長方形と同じスペースで設置ができます。

どうしても丸形のダイニングセットを採用したい方は、設計時から広めの空間を取っておきましょう。

間取りが決まってから、広さに合った丸形ダイニングを探すのは大変です。

2−3−2.好みのデザインのダイニングセットを購入したが内装と合わない

ダイニングセットのデザイン性が気に入り購入したが、マイホームに設置してみたら内装や他の家具と合わずに失敗したと感じる方も多いです。

家具メーカーのショールームでは、コーディネート例としておしゃれな空間の中に家具が展示してあることも多いですよね。

とても素敵なショールームですね。

しかし、マイホームには写真のような天井高や開放的はサッシはありません。

他にも様々な違いがあるため、ショールームの印象で家具を選んでしまうと、イメージと現実のギャップが出てしまいます。

■解決策

・ショールームのスタッフに案内をお願いする

家具メーカーのショールームに行くときは、スタッフに同行してもらいコーディネートをお願いしましょう。

次のような資料を持って行くと提案してもらいやすいです。

・広さがわかる平面図

・マイホームの内装の写真やパースの画像

・使っている色味などがわかる仕様書など

一目惚れした家具は、もしかするとショールームの雰囲気で数倍増しに良く見えているだけかもしれません。

プロのアドバイスを受けながら、マイホームに合ったお気に入りの家具を探しましょう。

2−3−3.ダイニングでテレワークしていると疲れる

最近はダイニングでテレワークをしている方も多いと思います。

今までは食事を取るだけの空間だったので特に不便を感じていなかったが、テレワークをしてみたら疲れてしまったと感じる方もいるようです。

理由は椅子とテーブルの高さがデスクワーク向けになっていなく、キーボードを打つときに腕を高く上げないといけないからです。

ダイニングテーブルに手を置いたときにひじの位置より明らかに高い場合は、デスクワークには向いていません。

長時間作業をしていると、腕や肩が疲れてしまうでしょう。

■解決策

・テーブルとチェアの高さの差を少なくする

・チェアにクッションを敷く

デスクワークに合ったダイニングテーブルを選びたい方は、テーブルとチェアの高さの差を少なくしましょう。

多くのダイニングセットは、テーブルとチェアの差を27~30cmくらいで設計しています。

しかし、テレワークしやすい高さを重視するなら、もう2~3cm差を詰めた方が使いやすいです。

食事のしやすさを優先するのであれば、テレワークのときに厚めのクッションを敷くなどして、疲労が溜まらないように工夫しましょう。

2−4.ダイニングテーブル・チェアの失敗例と対策のまとめ

ダイニングテーブル・チェア共通の失敗例と対策について表にまとめます。

失敗例

対策

ダイニングテーブル

奥行を考えていなかった

・テーブルの使い方を考える

(食事なら奥行70~80cm)

(作業するなら奥行100cm前後)

天板部分が厚くて脚が組めない

・実際に体感してから選ぶ

足がテーブルの脚にぶつかって伸ばせない

・シンプルで薄めの天板を選ぶ

天板が高すぎた(低すぎた)

・一般的な高さは70~72cm、椅子の高さも考慮する

ダイニングチェア

座り心地が悪くて疲れる

・座面や背もたれがクッション素材ならフィットしやすく疲れにくい

背もたれがないと座りにくい

・背もたれつきを選ぶ

色・デザインを4脚とも替えたら変になった

・内装との色合いを考える

・色は揃えてデザインを変える

・デザインを揃えて色を変える

ひじ掛けが長くて使いにくい

・ひじ掛けのない、またはひじ掛けが短いデザインにする

・すっきりとしたテーブルを選ぶ

ダイニングテーブル・チェア共通

丸形のダイニングセットを置いたら空間が狭くて座りにくい

・楕円形のダイニングセットにする

・ダイニングのスペースを広く取る

好みのデザインのダイニングセットを購入したが内装と合わない

・ショールームのスタッフに案内をお願いする

ダイニングでテレワークしていると疲れる

・テーブルとチェアの高さの差を少なくする

・チェアにクッションを敷く

ダイニングセットは使い方によって、自分に合った形・高さなどが大きく変わります。

自分にとって最適なものを、体感した上で選びましょう。

3.コンセント・照明の失敗例と対策

ダイニング周辺のコンセントや照明に関する失敗例と対策をお伝えします。

3−1.コンセントの失敗例と対策

  3−1−1.ダイニング近くにコンセントつけずに後悔

  3−1−2.テーブルの高さに合わせてコンセントをつければよかった

  3−1−3.テーブルの足元にコンセントをつけて失敗 

 3−2.照明の失敗例と対策

  3−2−1.食事に影ができて失敗

  3−2−2.ダイニング上にペンダントライトをつけたら模様替えができない

  3−2−3.ペンダントライトに頭をぶつける

  3−2−4.照明の明るさが足りない

細かい部分ですが、住んでからは重要になるポイントです。

3−1.コンセントの失敗例と対策

まずはコンセントに関する失敗例と対策です。

3−1−1.ダイニング近くにコンセントつけずに後悔

3−1−2.テーブルの高さに合わせてコンセントをつければよかった

3−1−3.テーブルの足元にコンセントをつけて失敗 

3−1−1.ダイニング近くにコンセントつけずに後悔

ダイニングでは意外とコンセントを使う場面が多いです。

・食事のときにホットプレートやタコ焼き器など

・子供とお菓子作りのときにミキサー

・テレワークのときにパソコンやスマホの充電

ダイニング周辺にコンセントがないと、長い延長コードを使わなければなりません。小さなお子様やペットがいる家庭では、足を引っ掛けてケガにつながりますので注意が必要です。

■解決策

・ダイニングのコンセント数の基準は100V4つ、200V1つ

・具体的にイメージする

ダイニングには最低でも2口のコンセントを2つつけましょう。つまり、4つの差し込み口があるということです。

100Vとは一般の家電で使うコンセントで、200Vはエアコンや食洗機などの家電に使用します。

最近では、LDKが1つの空間にになっていることが多いので、ダイニングに200Vのコンセントは必要ないケースもあります。

最低でも2口コンセント2つなので、必要に応じて数は増やしましょう。

具体的にダイニングでどのような家電を使うか考えると、数や位置のイメージがつきやすいです。

3−1−2.テーブルの高さに合わせてコンセントをつければよかった

テーブルの高さに合わせたコンセントがなくて、後悔したという方もいます。

テーブルの高さのコンセントがあると次のようなメリットがあります。

・かがまなくても椅子に座ったまま抜き差しができる

・コードに足を引っ掛ける心配がない

では、どのくらいの高さにつけるのがベストなのでしょうか。

■解決策

・ダイニング上の80cm前後につける

・見た目も考えるならニッチの中につける

ダイニングテーブルの平均的な高さが70cmくらいなので、コンセントは80cm前後の高さにつけられることが多いです。

コンセントを目立たせたくない場合は、ニッチ内につけることもおすすめします。

クロスとコンセントの色を合わせることで、より目立ちにくくなります。

3−1−3.テーブルの足元にコンセントをつけて失敗 

テーブルの足元にコンセントをつけて後悔した人もいます。

ダイニングテーブルの脚とコンセントが被ってしまった、椅子をどかして抜き差しが面倒などの意見がありました。

ではダイニング周辺では、どの位置にコンセントを設置すればいいのでしょうか。

■解決策

・ダイニングセットから少しずらした位置にコンセントをつける

・腰高にコンセントをつける

ダイニングセットから少し横にずらし、腰高の50cmあたりにコンセントをつけることで、使いやすくなります。

ただし、中途半端な位置なので、椅子をしまったときには目立つ可能性もあります。

目立たせたくない場合は脚の脇に来るように、ダイニングテーブルのサイズを確認しておきましょう。

3−2.照明の失敗例と対策

次に、照明に関する失敗例と対策です。

3−2−1.食事に影ができて失敗

3−2−2.ダイニング上にペンダントライトをつけたら模様替えができない

3−2−3.ペンダントライトに頭をぶつける

3−2−4.照明の明るさが足りない

1つずつしっかり確認していきましょう。

3−2−1.食事に影ができて失敗

スポットライトをダイニングの照明に選んだら、自分のせいで料理に影ができてしまうという失敗例もありました。

せっかくの料理が暗くなって、美味しそうに見えないともったいないですよね。

また、テーブル上が影になると、子供の勉強スペースとしても使いにくくなってしまいます。

■解決策

・テーブルの上から照らす

・人が座らない所から照らす

スポットライトを使う場合はテーブルの上から照らすようにしましょう。

しかし、ダイニング上に吹き抜けを作った場合、真上から照明を当てられないこともあります。

そのようなときは、人が座らない角度から照明を当てるようにしましょう。

スポットライトの位置を工夫して、明るいダイニングテーブルを作り出しましょう。

3−2−2.ダイニング上にペンダントライトをつけたら模様替えができない

ダイニングの照明をペンダントライトにしたら、模様替えができなくて後悔した人もいます。

では模様替えのしやすい照明はどのようなタイプなのでしょうか。

■解決策

・ダウンライトを選ぶ

・多少の位置変更であればダクトレール付き照明でも対応できる

ダウンライトはダイニングテーブルの位置とズレていても気になりにくいので、模様替えをしたい方に向いている照明です。

ダクトレールを採用することでも、多少のズレは対応できます。

照明を横方向に移動させるだけでなく、照明の向き自体を縦に変えられるタイプなどもあります。

模様替えをしたいと考えている方は、ダウンライトやダクトレールを検討してみましょう。

3−2−3.ペンダントライトに頭をぶつける

長めのペンダントライトをダイニング上に採用したところ、テーブルを拭くときなどに頭にぶつかって、ストレスという意見もありました。

■解決策

・キッチン前にペンダントライトを採用する

ペンダントライトにぶつかるのが気になる方は、キッチン前にペンダントライトを採用しましょう。

キッチン前であれば、頭が当たるタイミングはほとんどありません。空間デザインはそのままに、快適性を上げる工夫をしましょう。

3−2−4.照明の明るさが足りない

ダイニングテーブルの明るさが足りず、後悔しているという方もいます。

本来ダイニングは食事をするための場所なので、そこまで明るさは必要ありません。

しかし、最近では勉強・趣味・テレワークなど、ダイニングの使い方が多様化しています。

そのため、使い方に合った照明を選ぶ必要があります。

■解決策

・調光、調色タイプの照明を選ぶ

様々なシーンで、空間の明るさや雰囲気を調整したい人は、調光・調色タイプの照明を選びましょう。

・調光:照明の明暗を調整する

・調色:照明の色を調整する

食事のときはオレンジ色の電球色、作業をするときは昼白色で明るさ100%にすることで、どの瞬間も快適に過ごすことができます。

3−3.コンセント・照明の失敗例と対策のまとめ

コンセントと照明の失敗例と対策を表にまとめます。

失敗例

対策

コンセント

ダイニング近くにコンセントつけずに後悔

・ダイニングのコンセント数の基準は100V4つ、200V1つ

・具体的にイメージする

テーブルの高さに合わせてコンセントをつければよかった

・使いやすさを考慮するなら、ダイニング上の80cm前後

・見た目も考えるならニッチの中につける

テーブルの足元にコンセントをつけて失敗

・ダイニングセットから少しずらした位置にコンセントをつける

・腰高にコンセントをつける

照明

食事に影ができて失敗

・テーブルの上から照らす

・人が座らない所から照らす

ダイニング上にペンダントライトをつけたら模様替えができない

・ダウンライトを選ぶ

・多少の位置変更であればダクトレール付き照明でも対応できる

ペンダントライトに頭をぶつける

・キッチン前にペンダントライトを採用する

照明の明るさが足りない

・調光、調色タイプの照明を選ぶ

コンセントや照明は住んでからでもリフォームしやすい部分ですが、無駄な出費になってしまうことは確かです。建築時から細かく考えていきましょう。

4.その他の失敗例と対策

その他にもダイニングに関する失敗例がありましたので、対策と合わせてチェックしていきましょう。

4−1.そもそもダイニングテーブルを使っていない

4−2.勉強スペースも作ったが、結局ダイニングで勉強している

4−3.ダイニングで勉強させたら消しゴムのカスが気になる

4−4.テーブルの壁側を備え付けの収納にしたが失敗

それでは解説します。

4−1.そもそもダイニングテーブルを使っていない

ダイニングのスペースを作ってダイニングテーブルを購入したが、結局リビングで食事をしていて使っていないという家庭も意外と多いです。

お金をかけて作ったのにそれではもったいないです。

ダイニングを使わない方は、どのような間取りがいいのでしょうか。

■解決策

・リビングダイニング一体型の間取りにする

・キッチン前のカウンターをダイニング代わりにする

この記事でも何度かお伝えしている、リビングダイニング一体型の間取りがおすすめです。

また、ササっと食事を取るときだけダイニングを使う場合は、キッチン前のカウンターでも十分です。

広いダイニングスペースがいらないので、建物を小さくしたりリビングを広くすることもできます。

4−2.勉強スペースも作ったが、結局ダイニングで勉強している

勉強スペースを作ったのに、子供がダイニングで勉強していて後悔している方もいます。

せっかく作った空間を活用してもらえないのは悲しいですよね。

勉強スペースは使わなかったときのことを考えて、採用するか決めましょう。

■解決策

・造り付けではなく購入したデスクを置く

・勉強以外の用途がある場合に採用する

勉強スペースを使ってくれるかわからないときは、コンパクトデスクを購入してリビングやダイニングに置きましょう。

造り付けでなければ、使わなかったら売ったり処分することができます。

コンパクトでも機能性の高い、おしゃれなデスクがたくさん販売されていますので、お気に入りのデザインを見つけましょう。

また、子供の勉強以外にも趣味やテレワークで使う場合であれば、勉強スペースは作っても良いと思います。

または、広めのダイニングテーブルを購入することで、勉強スペースがなくても快適に作業できるので、自分に合うスタイルを検討してみてください。

4−3.ダイニングで勉強させたら消しゴムのカスが気になる

ダイニングで勉強させると、気になるのが消しゴムのカスです。

いざ夕飯を食べようと思ったら、テーブルが消しカスだらけだったという経験をした方も多いでしょう。

新居で同じ経験をしないためにも、対策が必要です。

■解決策

・卓上の消しカスクリーナーを購入する

子供が楽しんで片づけをしてくれるような、消しカスクリーナーを購入しましょう。

こんな可愛いデザインの消しカスクリーナーもあります。

充電式の消しカスクリーナーなら、電動で消しカスを回収してくれます。

ダイニングのすぐ近くに置いておいて、自分で片づける習慣をつけさせましょう。

4−4.テーブルの壁側を備え付けの収納にしたが失敗

 

テーブルの壁側に備え付けの収納を付けたが、数年後に後悔してしまった方もいます。

子供がピアノをやりたくなったときに、備え付け収納がなければアップライトピアノやシンセサイザーは置けたのに!というような意見がありました。

上の画像であれは、テーブルを壁と反対側に少しずらせば、かなりのスペースができそうですね。

このような失敗がないように、家族の成長に対応した家づくりをする必要があります。

■解決策 

・すべて作り付けにせず、家具購入も検討する

最近は造り付け家具の需要が高く、収納を購入しないという家庭も増えています。

しかし、将来のことを考えると家具を購入した方が可変性の高い家になることもあります。

価格も安くおさまったり、時代に合ったデザインの家具を買い直すこともできるので、メリットも多いです。

冷静に考えて、造り付け家具の必要性を判断しましょう。

4−5.その他の失敗例と対策のまとめ

こちらの失敗例も表にまとめます。

失敗例

解決策

そもそもダイニングテーブルを使っていない

・リビングダイニング一体型の間取りにする

・キッチン前のカウンターをダイニング代わりにする

勉強スペースも作ったが、結局ダイニングで勉強している

・造り付けではなく購入したデスクを置く

・勉強以外の用途がある場合に採用する

ダイニングで勉強させたら消しゴムのカスが気になる

・卓上の消しカスクリーナーを購入する

テーブルの壁側を備え付けの収納にしたが失敗

・すべて作り付けにせず、家具購入も検討する

今回紹介した以外にも、家庭によって様々な失敗例があると思います。現在の生活の振り返りと、新居での生活イメージを膨らませながら、失敗の少ないダイニングを目指しましょう。

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