ハウスメーカーの3月決算時に注文住宅の契約は本当にお得か?

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■ハウスメーカー3月決算時に契約するのはお得?

 

こんにちは。U-hm ユーム 永野です。

 多くのハウスメーカーは3月が決算期です。

よく3月はお買い時、キャンペーンや値引も多いと言われますが本当でしょうか?

最近の傾向をお伝えできればと思います。

 

■3月決済時に注文住宅の契約をするのはお得か?

 

 

〇3月の決算がお得と言われている要因

 

注文住宅の場合、大きな売り上げとなるのは、契約時ではなくお引き渡し時の入金となります。

 

例えば、オール現金払いの方の場合、一般的なご入金は以下の様になります。

・ご約時:1割

・着工時:3割

・上棟時:3割

・引渡し時:残金全額(約3割)

 

住宅ローンによる支払いの方は、一般的には以下のとおりです。

・契約時:100万~1割

・着工時:自己資金全額

・お引渡し時:ローン全額と自己資金追加分

 

住宅ローンを組む方が多いので、事業計画や決算に直接大きく影響するのはお引渡し時というわけです。

 

つまり、契約後に詳細打合せを行い、約3か月後に着工して、それから4か月後にお引渡しだとすると、前年の9月までの契約がその年の事業計画を大きく左右する事がわかります。

 

 

では、3月決算はお得な値引きやキャンペーンは無い?

 

 

答えは、やはりお得なケースが多い。という事です。

 

 

その理由は以下の通りです。

 

■各社の決算の報告には、受注残も重要。

受注残とは来年度、つまり4月以降に売上(引渡し)が確実視される契約の事です。つまり、3月までの契約数や契約金額も重要なのです。

 

■社内営業コンテスト、営業拠点や個人の成績評価は3月末が締切。

夏のボーナスや昇給・昇格などに3月までの評価が反映されるので3月の契約は重要です。

 

その意味で、その年度最後の3月は各社共に力を入れています。

 

様々なキャンペーン等の販売促進を強化しているというのが実態です。

 

 

〇3月の最近の傾向

 

とはいえ、各社は昔ほど3月を特別視していない傾向にあります。

 

その理由の一つは受注や着工の平準化にあります。

 

毎年3月の決算に契約が集中してしまうと、どうしても工事の着工が5月~7月スタートに集中してしまいます。

 

その為に職人さんの確保を事前にゆとりをもってしておかないといけない事による費用UPや、在庫を含めた様々なロスが生じる訳です。

 

効率経営上も問題視され、なるべく毎月同じ様な受注数や着工数をこなしていこうという平準化が命題とされています。

 

近年、大手ハウスメーカーは本気で取り組んでいますので、3月に受注を集中させるのを良しとしなくなっています。

 

 

もう一つの傾向としては、昔程、大きな値引ができなくなっているという事です。

 

この要因は主に以下にあります。

 

■国内の戸建て着工数の減少により、注文住宅単体の利益構造が厳しくなっている為。

 

関連事業を除き、注文住宅の利益が少ないので、値引やキャンペーンが年々難しくなっているという事です。

 

付け加えると、震災復興の需要や、前回の消費税増税時の需要、賃貸住宅の需要などが近年まで続いた状況が大きな助け舟となり、業界がまだ淘汰されていないとも言えます。

 

市場は確実に縮小しています。今後はもっと縮小する事は確実視されています。

 

その小さくなっているパイを多くの会社で分散して取り合っている訳なので、健全な利益が難しくなっており、ますます値引が厳しい状況になっています。

 

 

■建築原価コストの上昇

 

原価はあがっても、お客様が出せるお金が上がっている訳では無いので、これも上記と同じく各社の利益が厳しくなっている要因です。

 

では、オリンピック需要が終わった後であれば、建築原価が下がるから良いのでは?という事も考え得るのですが、その事は以下で検証しているので参考にしてみてください。

☞家を建てるのは消費税増税前?またはオリンピック後が良いのか?

 

 

■住宅性能スペックの向上

 

先進国におけるCO2削減の義務が大きい為に、大手ハウスメーカーが率先して断熱性能や気密性を高めています。

 

また先の熊本地震でも2000年以降に建てられた新耐震基準の家が全壊となっている様に、より一層の耐震性能強化が求められています。

 

各大手ハウスメーカーは技術の研究開発及びその検証に力を注ぎ、より良い構造や仕様へとグレードアップしている訳です。

 

 

また、長期優良住宅の定着に伴い、60年間のメンテナンス項目と費用を明示する事が義務化されております。

 

当然、お客様もハウスメーカーもいかに長持ちして、メンテナンス費用を抑えられるのかに強い関心があり、その為の技術や仕様の向上が進んでおります。

 

 

上記の事に対するより多くの責任と真摯に取り組んでいるハウスメーカー程、建築原価が上がりがちになっていると言えます。

 

大手ならではの、製造の効率化などによるコストダウンを図っていても、それらのグレードアップ費用が上回っているのです。

 

以上の様な事から、昔ほどのキャンペーンや値引は望めないというのが現状です。

 

 

〇結論

 

まず、4月以降の契約に関してはお得なのかどうかについてお伝えさせて頂きます。

 

基本的に3月決算を受けて、4月以降に有りがちなのは、利益改善の為に値引を減らさなければならないという風潮(事実)です。

 

つまり、3月は年度末の少しお祭り騒ぎ的な中で大きな値引があったとしても、4月以降はそれをしがたいという事もあります。

 

但し、新しい人事体制で営業拠点長や上司が変わったりなど、その直属の上司の考えによっても違ってきます。

 

仮に上司が変わらなくても、前年度の成績を踏まえて、営業(受注)方針が変わったりします。

 

その営業拠点が強い意志で利益改善に取り組むのか、まずは1棟でも多く、値引をしてでも契約をしていくのかは皆さんが契約する時にも影響が生じます。

 

その意味で4月以降は不透明でお得ともなんとも言えないという事が実際の所です。

 

今年度に関して言えば、昨年の夏頃から12月まで、受注が厳しかった会社が多かったという事実があります。

 

これは前年度までの賃貸住宅建築の勢いが収束したという事も要因です。

 

つまり、3月度は相当頑張らないといけない状況である組織も多いという事です。

 

結論としては、既に打合せが進んでいて、プランや金額に納得できそうであれば、4月に延ばすよりは、ちょっと打合せや内容確認を頑張って、3月に契約する方が確実にキャンペーンや値引の恩恵を受ける事が出来るであろうという事です。

 

ただ焦って、後で後悔するのは最悪です。

 

昔と比べれば、3月だからと言って、驚く様な値引は既にできない状況ですので、慌てず十分に納得できるまで打合せと確認をされた方が良いというのは言うまでもございません。

 

それと補足ですが、今打合せしている担当者が4月以降に移動しないかどうかは早めに確認しておいた方がよいと思います。

 

それではより良い家づくりを皆さまがされる事を願っております。



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■家づくり参考記事

 

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