土地なしの注文住宅の流れ|土地探し・購入・家を建てる手順

今まで約80億円以上の注文住宅のお手伝いをしてきたユーム永野により、今回は土地を探して夢のマイホームを建てたいと思い始めた方向けに参考となるポイントをお伝えします。

 

・今土地がなく、注文住宅を建てたいけれど、どう進めていくのがよいか? 

・費用や予算、住宅ローンの組み方などがわからない。

 

このような方もいるのではないでしょうか。

 

本記事では、土地の探し方から着工、完成までの流れを具体的に解説しています。

 

長年に渡り、土地探しから注文住宅を建てるまでのお手伝いをしてきた専門家ならではのコツや注意点もお伝えしますので、ぜひ参考にしてください。

 

この記事を読まれた方は、「土地探し~家を建てるまでの費用の支払い時期」もご覧いただくと、より参考となると思います。

 

 

 

土地なしの注文住宅の流れ|土地探し・購入・家を建てる手順

この記事のポイント

・土地なしの方が注文住宅を建てるまでの流れと重要ポイントがわかる

・最低限必要な頭金がわかる

・土地・建物の相場の事例がわかる

・住宅ローンの審査の手順や選び方がわかる

これらが、人気サービスのご案内のあとスグわかります。

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アンダーラインの項目を選んでください。

 

2.土地購入と注文住宅を建てる予算と時期を決める

 希望の土地のエリアを決める

 建てたい家をイメージする

 土地と注文住宅の相場を知る

  土地の相場と諸費用を確認する

  建物本体工事の相場と諸費用も確認する

 予算(頭金や住宅ローン額)を算出する

  頭金を含む自己資金を算出する

  住宅ローンの借入額を算出する

  住宅ローンには事前審査をすると良い

 計画時期を決定する

3.建築会社の探し方

 土地と建築会社は同時に探すとスムーズ

 建築会社は数社に絞り比較する

4.土地を探す方法は主に3つ

 不動産会社に依頼する

 ハウスメーカー、ビルダー、工務店に依頼する

 自分で探す

5.土地契約後は住宅ローンの本審査を行う

 住宅ローンの選び方

 金利のタイプで決める

  全期間固定型

   変動型

  固定期間選択型

 住宅ローンの種類で選ぶ

【ユーム 永野からプロアドバイス】土地を契約してから住宅ローンを選ぶのでは遅い

6.土地探しから完成までの詳細と支払いの流れ

 土地を探す

 建築会社を探す

 土地の買い付け

 土地売買契約

 建築請負契約

 住宅ローンの申し込み

 土地決済

 着工

 完成

まとめ

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1.土地なしの方が注文住宅を建てるまでの流れ(概略)

まずは、土地を探して注文住宅を建築するときの流れを簡単に見てみましょう。

 

 

<計画段階>

・土地探しや家を建てる時期を仮決めする

・土地や建物のイメージを具体化する

・土地と建物の相場を知る

・予算(頭金や住宅ローン額)の算出する

・建築時期を決定する

 

この計画段階がとても重要です!

のちほど、深堀していきます。

 

 

<家づくり段階>

・土地を探す

・建築会社を探す

・土地を買い付け

・【土地売買契約

・【建築工事請負契約

住宅ローンの正式申し込み

土地決済(残代金の支払い・引き渡し)

・着工から完成

 

基本的に、土地を契約してから、建築会社と契約となります。

土地を契約する前に住宅ローンの仮審査しておくとより安心!です。

 

それでは各工程のポイントをお伝えします。

 

2.土地購入と注文住宅を建てる予算と時期を決める

土地や注文住宅の具体的なイメージや予算、建築時期の比較検討から始めます。

 

希望の土地のエリアを決める

どのような場所でどのような暮らしをしたいのか、具体的なライフスタイルを思い浮かべるところからはじめましょう。

まだ本当に可能な予算や必要な費用がわからない状態で、あれこれ土地を探しはじめない方が良いです。

 

ユーム代表 永野の顔写真【ユーム 永野からプロアドバイス】

希望の土地(エリア)の候補を出す時に、家族の意見を否定しないことがポイントです。

相手の意見を否定せずに、みんなの希望を書き出すことです。

その上で、子育てや通勤のしやすさなど、優先順序を決めていきましょう。

 

希望のエリアの「ハザードマップ」を最初に確認しておいた方が良いです。

「都道府県+市町村名+ハザードマップ」でWEB検索すればわかります。

そのエリアの地震の揺れやすさだけではなく液状化のしやすさ、洪水(浸水)、津波なども問題無さそうかを調べましょう。

ただし、地震の揺れが大きくなそうというエリアでも、安心ということではありません。

まだ発見されていない活断層はかなり多いとされているからです。

一つの目安としてしてください。

 

 

建てたい家をイメージする

建物の全体像を具体的にイメージ(仮決め)していきます。

駐車場や庭が必要なのかどうかにもよって必要面積が変わるので、できるだけ詳細に駐車場の必要台数や庭の希望をまとめます。

 

ユーム代表 永野の顔写真【ユーム 永野からアドバイス】

必ずしておいた方がよいのは、優先順序をつけておくことです。

わかっていただきたいことは、間取りや外観のご要望よりも、地震対策や防風、火災対策の優先順位を下にしないでいただきたいことです。

国が定める新耐震基準の家でも震災で大きな被害となっています。

どの建築会社でも安全、大丈夫と思わないこと、きちんと比較することをおすすめします。

そして、将来の生活資金が豊富にあって、まったく心配ないという方以外は、本当にその家が長持ちして、メンテナンスコストを抑えられるかどうかも最優先していただきたいです。

 

 

土地と注文住宅の相場を知る

土地の相場だけ先に調べるのではなく、建てたい建築会社の建物の相場を知っておくことも重要です。

 

土地の相場と諸費用を確認する

土地相場は主に下記の4つを参考に調べられます。

 

・固定資産税評価額

・地価公示、地価調査

・相続税路線価

・取引事例

 

固定資産税評価額は実売価格よりも7割以上低い場合も多いです。

おすすめは、国土交通省の土地情報総合システム「不動産取引価格情報検索」です。

https://www.land.mlit.go.jp/webland/servlet/MainServlet

ここで、希望の土地を選択して、次のことをチェックしましょう。

・実際の取引価格(契約時の価格)

・坪単価がわかります。

・土地形状

正方形や長方形の土地が相場として参考となります。不整形地や袋地は相場よりも安くなります。

・前面道路幅員

前面道路が4m以上ある土地が相場として参考となります。

もちろん、前面道路南側と表示ある土地がは人気がある傾向にありますので、前面道路の方位も参考にすると良いでしょう。

 

上記の実売実例と合わせて、売主側の売り出し希望価格を「希望の土地名」+「土地価格」とネットで検索して、比べてみればより相場感が掴めます。

なお、土地売買価格には消費税はかかりません。(仲介手数料や住宅ローンの事務手数料にはかかります。)

 

また、土地相場と合わせて諸費用の確認をしておく必要もあります。

結論先にお伝えします。

4,000万円の土地の場合は基本的に諸費用は256万円ほどかかります。

つまりトータル費用は4,256万円ということです。

 

土地を取得したあとに、不動産取得税が初回のみかかりますが、これは2022年3月31日までに建物を建てれば、軽減されます(詳しくは下の表で)

ですので、今は土地代以外にも必要な費用がかかるのだなと知っておけば大丈夫です。

 

因みに4,000万円以外の諸費用を含めた土地購入費(総費用)の事例をお伝えします。

 

土地売買価格

2,000

3,000

8,000

購入総費用

約2,128

約3,183

約8,435

 

その内訳は以下で説明していますが、まだ土地探しの初期段階の方は飛ばしていただいて大丈夫です。次のステップ【建物費用と諸費用の相場】はコチラ

 

 

土地の購入では主に下記の諸費用がかかります。

 

仲介手数料

仲介手数料は一般的には次のとおりです。

仲介手数料=(土地価格×3%+6万)×1.1(消費税)

3,000万円の土地であれば、

(3,000万×3%+6万)×1.1=105.6万円となります。

所有権移転登記費用

ローン手数料

事務手数料は数万円~ですが、その他に保証料や土地つなぎ費用がかかることもあります。

印紙代

抵当権設定登記費用

 

以上が基本的な土地購入時の諸費用です。

その他、農地転用が必要であったり、解体が必要であったりする場合があります。

 

また、土地購入後に不動産取得税が最初にかかったり、毎年固定資産税がかかりますが、軽減もありますので、今の段階では覚えなくても大丈夫です。

 

それでは具体的な諸費用の内訳をご紹介します。

 

■4,000万円の土地の購入費用

結論は

 

4,000万円の土地を購入する費用は約4,256万円

 

つまり、4,000万円の土地を購入する際に、諸費用として約256万円必要となります。

その他の金額の土地に対しての購入費用は、下の表にてご覧ください。

 

<設定条件>

土地売買価格:4,000万円

土地面積:100㎡(約30坪)

土地坪単価:約133万円

自己資金:800万円と諸費用分

融資借入金額:3,200万円

固定資産税評価額:売価の7割2,800万円として試算

※消費税10%として。(土地売買価格には消費税はかかりません。仲介手数料や住宅ローンの事務手数料にはかかります。)

※千円単位を四捨五入。

 

<諸費用>

諸費用小計:約256万円

(諸費用内訳)

印紙代:1万円

仲介手数料:約139万円(実際は1,386,000円)

登記費用:約50万円(所有権移転登記費用42万+司法書士報酬額等8万円)

固定資産税・都市計画税清算金:約24万(半年分を売主と買主でそれぞれ負担として)

住宅ローン印紙代2万円

〃  事務手数料:約3万円

〃  抵当権設定費用:約37万(登録免許税32万+司法書士報償等6万円)

 

つまり、土地代4,000万円の購入費用の合計は約4,256万円です。

基本的に諸費用は自己資金が必要となることが多いのでご注意ください。

借入額が3,200万円であれば、自己資金は土地代800万と諸費用256万円を足した1,056万円必要であるということです。

 

 

2,000、3,000、8,000万円の土地の購入費用

※自己資金によって抵当権設定費用が違うので、仮の設定をしております。

※消費税10%として。

※千円単位を四捨五入。単位は円。

 

土地売買価格

2,000

3,000

8,000

購入総費用

約2,128万

約3,183万

約8,435万

■条件

自己資金

100万+諸費用

300万+諸費用

2000万+諸費用

借入額

1,900万

2,700万

6,000万

広さ

35坪(115㎡)

35坪(115㎡)

35坪(115㎡)

固定資産税評価額

1,400万

2,100万

5,600万

■土地購入に必要な費用(土地代を除く)

印紙代

1万

1万

3万

仲介手数料

約73万

約110万

約271万

登記費用

約29万

約40万

約92万

固定資産税等清算金(半年分として)

約12万

約18万

約48万

住宅ローン印紙代

2万

2万

6万

事務手数料

約3万

約3万

約3万

抵当権設定費用

約8万

約9万

約12万

諸費用小計

約128

約183

約435

土地つなぎ融資にて、土地残代金の支払いを建物引き引き渡し時の住宅ローンに組み込む場合は上記と異なります。一般的には5万円前後の事務手数料と建物の引渡し時に住宅ローンを実行するまでの金利がかかります。

※諸条件により異なりますので、概算費用の目安となります。

※測量費がかかる場合もありますが、一般的には売主さん負担の場合が多いです。

住宅ローン保証料は別途一括払い(現金払い)か金利に0.2%上乗せなど別途費用かかる場合が多いです。保証料無しの住宅ローンもあります。

具体的に検討する際には、早めに不動産業者か建てたい建築会社に確認しましょう。

 

土地を購入したあとに不動産取得税がかかりますが、以下のような軽減があります。


特例の税額不動産取得税 = (固定資産税評価額 × 1/2 × 3%) − 控除額(下記AかBの多い金額)
A = 45,000円
B =(土地1m2当たりの固定資産税評価額 × 1/2) × (課税床面積 × 2(200m2限度)) × 3%
軽減の要件
  • 上記「建物」の軽減の要件を満たすこと
  • 取得から3年以内(2022年3月31日までの特例)に建物を新築すること(土地先行取得の場合)
  • 土地を借りるなどして住宅を新築した人が新築1年以内にその土地を取得すること
     (建物建築先行の場合)

 

つまり、すぐに建物を建てれば不同産取得税はゼロの場合も多く、かなり軽減されるということです。

 

 

 

建物本体工事の相場と諸費用も確認する

フラット35利用者の調査結果では、注文住宅の建設費相場は、全国平均で3,395万円です。

2019年7月12日独立行政法人 住宅金融支援機構 国際・調査部による

 

上記は注文住宅の建物本体の工事費、給排水や電気などの設備や外構にかかる付帯工事費、諸費用が含まれた全国平均値です。

 

一般的には、

3LDK延床面積30坪(99.17㎡)の費用相場は3,010万円~が目安です。

(内訳)

・建物本体工事

3LDK延べ床面積30坪×坪単価70万円~+消費税10%=2,310万円~

・付帯工事費+諸費用約700万円前後

※付帯工事:屋外設備工事・基本外構・個別空調・照明・カーテン

※諸費用:設計・申請料・登記費用・住宅ローン手数料・印紙代など

 

4LDK延床面積36坪(119㎡)の費用相場は3,392万円~が目安です。

(内訳)

・建物本体工事

3LDK延べ床面積36坪×坪単価68万円~+消費税10%=2692.8万円~

※延床面積が大きくなれば、一般的に坪単価は下がります。

・付帯工事費+諸費用約700万円前後

※付帯工事:屋外設備工事・基本外構・個別空調・照明・カーテン

※諸費用:設計・申請料・登記費用・住宅ローン手数料・印紙代など

 

※3階の場合は坪単価などかなり変わりますので、こちらをご参考にしてください。

3階建てのおすすめのハウスメーカー5社 特徴と価格相場

 

 

<忘れたころに請求のある費用>

不動産取得税と固定資産税が土地・建物それぞれに課税されます。

軽減により土地の不動産取得税はかからないことも多いのですが、その他は忘れた頃に請求があります。

(逆に忘れた頃に住宅ローン控除(減税)により10年間、忘れた頃に戻ってきたりしますが)

※上記の土地・建物の固定資産税評価額がそれぞれ、2,800万円、1,600万円として試算。

不動産取得税

土地・建物取得時のみ課税

・土地の不動産取得税 :0円(土地特例の税額)

・建物の不動産取得税 :9万円(平成32年3月31日までの認定長期優良住宅の税額軽減にて)

□固定資産税

土地・建物に毎年課税

・土地の固定資産税・都市計画税:約9万

・建物の固定資産税・都市計画税:約16万(平成32年3月31日まで新築に提供される認定長期優良住宅の税額軽減にて試算。当初5年間は軽減され年々減りますが、6年目には20万後半の額になりますので、注意が必要です。7年目からまた減っていきます。)

※1月1日時点の所有者に対して、その年の5月以降の一括払いか4回程の分割払いとなります。

 

 

予算(頭金・住宅ローン額)を算出する

土地と建物全体の購入費用と諸費用を把握したら、次に実現可能な予算を算出します。

 

頭金を含む自己資金を算出する

「注文住宅の建築費用」「土地取得費用」「各諸費用」の合計が、住宅の購入費用になります。

まずは、購入費用のなかで、頭金を含む自己資金で負担できるのはどのぐらいになるのかを算出しましょう。

 

一般的な自己資金(頭金)額の最低ラインは、

・土地の手付金(契約金)に100万円と仲介手数料や印紙代、登記費用などの諸費用

・建築工事請負契約金に100万円と印紙代

以上が最初の頭金として必要となります。

 

つまり土地購入から注文住宅を建てるには、300万円以上の自己資金額(頭金)が目安となります。

 

それよりも頭金・自己資金が少なくても、審査によってその分をローンに組み込める場合もありますが、返済が問題無いか慎重に検討すべきです。

 

住宅ローンの借入額を算出する

一般的には、手取り収入の1/4程度が借入額の理想とされています。

手取り40万円なら、月々のローン返済額は10万円以下が理想です。

 

こちらは、仮に35年固定金利1.5%で借入をした場合のシミュレーションです。

借入金額

月々の返済額

ボーナス払い額(一回あたり)

3,500万円

107,164円

0円

5,000万円

107,164円

276,219円

 

実際には、ローンのほかに、将来の備えとしての月々の貯金額なども考慮したうえで現実的な借入額を算出しましょう。

 

住宅ローンは早めに事前審査をすると良い

実際にどの程度のローンを借り入れることができるのかを把握するためにも、住宅ローンの事前審査は重要です。

事前審査を早めに受けておけば実際の借入額がイメージできるので、注文住宅の具体的な予算を組むことができます。

 

その場合、住宅ローンの【事前審査の注意事項】がありますので、こちらをチェックしてみてください。

入力不要でスグわかる【年収別の借入可能額と月々返済額】コチラ

 

 

計画時期を決定する

エリアのイメージや土地、建物の予算、事前審査による具体的な住宅ローンの借入額が分かったら、注文住宅を建築する時期を決めます。

 

土地購入をして家を建てる方で、一般的に多いのは、

・お子様が生まれてから

・お子様が小学校に入る前

・お子様が中学校に入る前

・お子様が成人となった時

・夫婦二人だけとなった時

というタイミングです。

 

特にお子様が小学校に入る前という方が多いです。

それは途中で引越しで子供を転校させたくないということと、子供が小学性となったタイミングで奥様も共働きをして、住宅ローンの返済に充てるという方が多いからです。

 

ただ、ご家族の状況はさまざまですので、自分達にとっていつが良いのかを決めましょう。

 

3.建築会社の探し方

施工会社選びでは情報収集が重要です。

口コミや過去の実績などを調べながら、自分の建てたい住宅に適した施工会社を慎重に選んでいきましょう。

 

なお、施工会社には主に下記の3種類があります。

 

・ハウスメーカー:大手企業ならではの安心感があります。

・工務店:地域密着タイプの営業スタイルが特徴です。細かい要望にも応えてくれるでしょう。

・設計事務所:個性的なデザインの注文住宅を検討している人に適しています。

 

各社の構造や保証内容などの特徴を踏まえながら、実際の施工事例を見て自分がイメージする建物に合うかどうかを慎重に検討しましょう。

 

 

土地と建築会社は同時に探すとスムーズ

施工会社と土地は並行して探すとスムーズです。

 

希望の土地が見つかっても、その土地にどんな間取りが入るのかトータル金額も知らずに土地を購入するのも危険です。

建築基準法や行政などの制限に影響される土地では、イメージしていた建物が建てられないこともあるので、その時にすぐに建てたい建築会社に相談できるようにしておいた方が良いからです。

住宅ローンに関しても、建物費用を含めて審査が必要となります。

 

そういう意味では、土地を本格的に探す前に、建てたい建築会社と頼れる担当者を探しておくとより良いです。

 

建築会社は数社に絞り比較する

さまざまな情報を元に建築会社をピックアップしたら、そのなかから気になる数社に見積もりを依頼して比較検討していきましょう。

 

4.土地を探す方法は主に3つ

土地を探す方法は3つに分けられます。

自分に適した探し方で、イメージに合う土地を探していきましょう。

 

不動産会社に依頼する

どこに依頼しようか迷ったら、まずは不動産会社に相談してみるのが無難です。

土地の仲介もしている不動産会社なら、プロならではの情報網を駆使して希望の物件を探してくれます。

 

希望に合う土地を予算内で探してもらえるように、予算やエリア、希望の広さなどを細かく伝えましょう。

事前に資金計画を決めておけば、具体的な予算を初めから提示できるので、すぐにでも現実的な土地探しができるはずです。

 

ハウスメーカー、ビルダー、工務店に依頼する

建築を依頼する施工会社が決まっている場合は、土地探しも含めて直接依頼するのもひとつの方法です。

施工会社に依頼するメリットには、主に下記のようなものがあります。

 

・不動産会社と連携して土地を探してくれる

・建築条件付きの自社土地を所有していることがある

・建物とトータルの予算内で土地を探してくれる

・建物を含めた住宅ローンの相談や審査の段取りをしてくれる

・なかなか出回らない土地や造成地から紹介してくれることもある

 

不動産会社にはない利点も多いので、イメージに合う土地に出会える可能性も高くなるでしょう。

また、土地購入と住宅建設を施工会社で一本化できれば、住宅ローンを組む時の簡便化にも繋がります。

 

自分で探す

インターネットでの検索や、実際に希望しているエリアを歩いて土地を探す方法です。

現地で気になる土地を見つけたら、記載されている連絡先に問い合わせてみましょう。

 

なかなか理想の土地に出会えないときには、更地ではなく古家付き土地を探してみるのもひとつの方法です。

古家の解体や撤去費用はかかりますが、更地より安い相場で売却されている物件もあります。

 

5.土地契約後は住宅ローンの本審査を行う

土地の契約を済ませたら、住宅ローンを実際に借りることができるかどうかを最終的に判断する「本審査」を受けます。

事前審査では収入や職業など、「住宅ローンを返済していけるかどうか」が主な審査の対象です。

本審査では住民税の課税証明書や売買契約書や登記事項証明書など、数多くの書類を提出したうえで、返済負担率や契約者の健康状態なども厳しくチェックされます。

 

なお、住宅ローンが実行されるのは「建物の引き渡し時」ですが、土地と建物の購入が別々の場合は土地の支払いが先になるので、土地と建物のローンを同時に組めないこともあります。

 

このようなケースでは、建物ローンが実行されるまでの間に「つなぎ」で土地代分を借り入れする「つなぎ融資」の検討が必要です。

 

住宅ローンの選び方

住宅ローンは「金利」や「ローンの種類」などを軸に比較検討していきます。

 

金利のタイプで決める

金利には主に3つのタイプがあります。

メリットとデメリットをチェックしながら、自分の支払い計画やライフスタイルに合わせたローンを選びましょう。

 

全期間固定型

ローンの返済が終わるまで金利が変わりません。

低金利時に借りれば金利の上昇があっても影響を受けません。

返済額の変動もないので、資金計画も立てやすいでしょう。

 

変動型

一般的には金利が一番低く、当面の返済額を抑えられるタイプです。

ただし、金融情勢によって金利が変わります。

金利は半年ごと、返済額は5年ごとに見直しが行われます。

 

なお、金利が大幅に上昇しても月々の返済額は1.25倍までとなりますが、1.25倍を超える分は免除されるわけではなく、後々の返済時に繰り越しされます。

金利低下時の恩恵はありますが、金利が上昇すると返済額も上がるので注意が必要です。

 

固定期間選択型

金利が一定期間固定されるタイプです。

「固定期間選択型」などとも呼ばれます。

固定期間は2年や5年、10年、20年など金融機関によって違うので、利用する場合には返済計画に合った期間が用意されているかどうかを確認しましょう。

 

ミックス型

例えば借入額の半分を変動金利型で、残りを長期固定金利型で組むタイプです。

変動金地の低金利性と長期固定の安定性を兼ね備えたタイプです。

 

住宅ローンの種類で選ぶ

住宅ローンは主に下記の3種類から選ぶことになります。

 

・「公的融資」

財形貯蓄を行っている人が申し込める「財形融資」と、各都道府県や市町村の「自治体融資」があります。制度や内容はそれぞれ違うので、利用する場合には勤務先や自治体に確認してみましょう。

 

・「民間融資」

各金融機関によって金利やサービスに違いがあります。

なお、「民間」というと銀行をイメージしがちですが、生命保険会社や住宅ローン専門会社が実施している民間融資も存在します。

 

・「フラット35」

民間金融機関の融資した住宅ローンを住宅金融支援機構が譲り受け、そのローンを裏付けとして資金調達を行うという手法を用いた住宅ローン商品です。

長期固定金利が特徴です。

金利は金融機関によって異なります。

 

ユーム代表 永野の顔写真【ユーム 永野からプロアドバイス】土地を契約してから住宅ローンを選ぶのでは遅い

多くの人が、住宅ローンの事前審査は早めにしても、どの住宅ローンにするのか、土地が決まってから選ぶ傾向にあります。

これですと、住宅ローン選びで後悔しがちとなります。

それは土地の売買契約書にローン特約という条項があり、通常は契約から2~3週間後には、ローンの正式申込の承認を得ないと、その土地の契約が白紙撤回となるからです。

住宅ローンの正式申込は、いろいろな書類を揃えて、その承認が降りるまで2週間前後かかることが多いです。

つまり、土地が決まってから住宅ローンを選ぶのでは、充分にどの住宅ローンが適切なのかを比較検討する時間が無く、後悔しがちとなるわけです。

 

土地探しと同時並行して、住宅ローンも早めに比較検討しておきましょう。

 

6.土地探しから完成までの詳細と支払いの流れ

改めて土地探しから注文住宅完成までの流れを見てみましょう。

 

土地を探す

希望のエリアや建物の具体的なイメージに合う土地を探します。

土地が見つかるまで早い方で1ヶ月以内ですが、2ヶ月から3ヶ月で良い土地が見つかることは多いです。

一方で1年経っても見つからないという方もいます。

 

建築会社を探す(2~3ヶ月)

各社の実績や見積もりを比較検討しながら、自分のイメージに合う住宅を建ててくれる建築会社を選択します。

ハウスメーカー選びでは早い方で1ヶ月、2~3ヶ月と言う方が多いです。

建てたいハウスメーカーと相談しながら住宅ローンの事前審査をしておきましょう。

また、どの住宅ローンが良いのか、早めに比較検討しておきましょう。

 

土地の買い付け

希望の土地を書面にて申込み(買い付け)します。

通常費用はかかりません。

値引(指し値)をすることも可能です。

 

土地売買契約(買い付け~1,2週間後)

土地代金の約10%を目安とした手付金を支払います。

最低でも100万円が手付金の相場です。

購入費用のほかに印紙代や仲介手数料の半金などの諸費用が必要です。

 

建築請負契約(一般的には土地契約してすぐ)

施工会社を確定させ、注文住宅建築の請負契約を結びます。

事前に「工事請負契約書」「見積書」「設計図書」などのひな型(写し)をもらって、内容を確認しておきましょう。

一般的には詳細打合せが1週間に1回(3時間前後)のペースでスタートします。

 

住宅ローンの申し込み(土地と建物契約してすぐ)

予算に応じた土地と建物トータルの住宅ローンを借り入れます。

土地の支払いが先行する場合は「つなぎ融資」が利用できるかどうか、金融機関に確認します。

※まずは土地だけ購入して、建物はゆっくりと検討するということも可能です。

 

土地決済(土地売買契約~1ヶ月,1ヶ月半後)

現金及び住宅ローンにて土地残代金と諸費用の支払いをします。

・土地残代金は土地代から手付金を引いた額です。

・諸費用は仲介手数料の半金、固定資産税清算金(1年のうち土地引渡し日以降の税額)、登記費用などです。

 

着工(建築契約~4ヶ月後)

地鎮祭や上棟式を行うかどうかの確認や、近隣への挨拶は欠かさないようにしましょう。

着工は契約からどんなに早くても3か月後、大きな建物や3階、二世帯住宅の場合は5ヶ月後ということが多いです。

着工金はローンを組む方が現金全額を払うケースが多いです。

大手ハウスメーカーの場合は、ローンは引渡し時に一括して実行(支払い)とすることが多いですが、場合によっては着工時にも分割実行が必要な場合もあります。

 

完成(着工~4,5か月後)

工務店の場合は6ヶ月以上かかることも少なくはありません。

一般的には、住宅ローンで残代金を支払います。

カーテンや外構などを施工会社で追加依頼した場合など、住宅ローンで賄えない分は、現金で支払います。

完成(竣工しゅんこう)立会いによるチェックや第三者機関による完了検査を行い、引き渡しとなります。

 

まとめ

土地なしから注文住宅を建てる流れの中で、土地を探す前に重要なのはつぎのとおりです。

・土地と建物の要望を書き出し、優先順序をつける

・現実的に可能な予算(頭金・住宅ローン額)を決める

 

そして、本格的な土地購入から注文住宅を失敗しないで建てるには次のことが重要です。

 

・良い土地が見つかる前に、建てたいと思える建築会社を比較検討して選ぶ

・建築の立場から土地の良し悪しを指摘してくれ、間取りやトータル額を提示してくれる信頼できる担当者を見つけておく

 

今回の記事を読まれた方が一人も失敗無く良い土地を購入し、後悔なく注文住宅を建てられることを祈願しております。

 

失敗せずに家を建てるなら
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残りの20%は個別の状況次第ですが、後悔せずに家を建てる方法の8割はこの記事にあると言えます。

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ユーム代表 永野とは?

 

ユーム代表 永野の簡易プロフィール

 

・1分1秒を争う業務厨房の動線設計
及び
HACCP(危害要因分析必須管理点)
に基づく環境改善提案を5年

 

・大手ハウスメーカー時代を含めて、
土地探し・家づくり支援を20年以上

 

※注文住宅のセカンドオピニオン提供(全国対応) u-hm株式会社 CEO

 

 

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創業時の想い・永野の紹介

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